令和元年第4回定例会会議録(6月18日_日程第1_一般質問 中河つる子議員)

○議長(加来良明) 次に、4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 今日は、ごみ処理の変更に伴う問題点はとして質問します。

 毎日の生活の中でごみを出さない日は、1日たりともありません。私たちは、ごみの一つ一つを分別しながら、処理の仕方どおりに分け、収集日に出しています。

 本町は、4月からごみの処理を十勝圏複合事務組合に加入し、帯広市のくりりんセンターで共同処理するため、従来の分別方法や搬入方法の一部を変更しました。

 そこで、質問です。

 1つ、2か月が経過しましたが、新しい分別の仕方、また遠くなったごみの搬入などで問題になる点はありませんか。

 2つ目、燃やせないごみの中に新たにプラスチック製品でも、プラマークのないもの、汚れが落ちないプラスチック製品も含むようになりました。プラごみと燃やせないごみの増減はどうなりましたか。

 3つ目、プラごみは食料品の包装部分がほとんどを占めますが、これを減らそうとしても、個人の努力だけでは減らすことがなかなかできません。清水町のごみ分別ブック、この本に、よく読んでみますと、ごみの減量を目指しましょうとあり、町民一人ひとりの排出量の目標を2018年、昨年732グラムから、2032年の599グラムで、18%の減量が目標となっています。

 紙、生ごみ、古着など、個人でも努力しなければ減りませんが、プラごみの食料品の包装部分を減らすために、スーパーやコンビニなど販売する店へ協力を依頼することも必要かと考えますが、そういう働きかけはしていますか。

 4点目、最近のニュースを見ていると、プラごみ問題は、日本のニュースにも世界のニュースにもよく出てきます。最近もカナダで、使い捨てごみを早ければ2021年にも禁止する方針とか、北海道漁連が水産加工品の包装パッケージや漁業資材にプラスチックを使わないなどです。

 そして、プラごみを中国で引き取らないというニュースも出てきました。これは、本町のプラごみの処理に影響は出てくるのでしょうか。

 質問は以上です。お願いします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、中河議員のご質問にお答えをしたいと思います。

 まず、1点目の2か月が経過しての問題点はということでございますが、本年4月より計画収集により、家庭から出される可燃ごみ、不燃ごみ及び大型ごみについて、十勝圏複合事務組合の中間処理施設であるくりりんセンターへ直接搬入しておりますが、分別についての特に指導等はありません。

 事業系ごみについては、一旦清掃センターにおいて受け入れを行い、くりりんセンターへ搬入する中継方式の実施をしておりますが、まとめてごみを運搬する都合上、衛生面から臭気の発生や腐敗性のごみである厨芥類やおむつ類を受け入れない点についても、事業者のご理解をいただいており、清掃センターから持ち込む中継ごみについても、くりりんセンターからの指摘は特にございません。

 また、個人や事業者が直接くりりんセンターに持ち込んでいるごみについては、同センターの職員による分別指導等が行われており、それに従って適切な搬入が行われている状況にあります。現段階において、ごみの収集、搬入、搬出に関して、特に問題は発生していないと認識をしているところでございます。

 次に、2点目のプラごみと燃やせないごみの増減についてでございますが、いわゆる家庭ごみ分の4月及び5月のくりりんセンターへの搬入実績と昨年度の清掃センターへの搬入実績を比較すると、可燃ごみが2か月の平均で、昨年度が約93.7トン、今年度が約82トンと、12%ほど減っております。

 不燃ごみは同じく2か月の平均で、昨年度が14.5トン、今年度が15.4トンと、6%程度増え、町で回収し、処理している資源ごみのうち、容器包装プラスチック及びペットボトルは、昨年度が約10トン、今年度が約10.7トンと、約6%増えております。

 これは、昨年度まで計画収集ごみとして収集していた公共施設から出るごみを事業系ごみとして別途収集していることに伴う量の減少や、昨年度まで可燃ごみとして出されていたごみのうちプラスチックごみが不燃ごみへ、容器包装プラスチックやペットボトルなどが資源ごみへ分別されたことなどがその要因であると思われます。

 現在、くりりんセンター加入後、2か月と日が浅いため、この状況が今後も継続するかどうかは不明なところですが、引き続き不燃ごみを減らすため、資源ごみへの分別について、町民の協力をお願いしてまいりたいと思っております。

 次に、3点目のプラごみを減らすための販売店への協力依頼についてですが、町といたしましては、そのような働きかけは行っておりません。先日、環境省がスーパーやコンビニ等で商品購入時に使われるプラスチック製レジ袋の無償配布を禁じる法律の整備を2020年中に目指すとの報道がされ、政府としてのプラごみの削減方針が表明されました。

 スーパーやコンビニなど、多くのプラスチック包装や容器を使用する商品を販売する店舗は、全国、全道、あるいは十勝管内など、地域にまたがって展開されている場合が多く、個々の自治体が個別に要請するのではなく、今申し上げたレジ袋規制の例のように、国の法令によって削減や使用禁止を行うことにより、個人商店も含めた規制が実施されることが必要と考えております。

 町といたしましては、分別による資源として出される容器プラスチック類を増やすことにより、ごみとして処分されるものを減らす取り組みを進めることが重要と考えておりますので、先ほどの繰り返しとなりますけれども、今後も引き続き町民に対する分別の徹底をあらゆる機会を通じてお願いをしていきたいと考えております。

 次に、4点目のプラごみを中国で引き取らないことによる本町のごみ処理への影響について、お答えをいたします。

 本町から出るプラスチックごみのうち、不燃ごみとしてくりりんセンターへ搬入しているものについては、池田町にある最終処分場「うめ るセンター美加登」に搬入され、埋め立て処分されております。

 また、資源ごみとして出された容器包装プラスチックについては、容器包装リサイクル法が制定されたことに伴って、リサイクルを進めるために指定された法人である公益財団法人日本容器包装リサイクル協会と業務実施契約を結び、再資源化事業者へ搬出しており、そこでフレークやペレットに加工された後、卵パックや作業服、ボトルなどに再商品化されております。

 また、ペットボトルは一部を、今申し上げた日本容器包装リサイクル協会の再資源化業者へ搬出し、一部を十勝管内にある民間処理業者へ売却し、その後、容器包装プラスチックと同様、再商品化されており、中国のことですね。特に影響はないと考えております。

 以上、議員の4点のご質問についての答弁とさせていただきます。

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 一番最後の本町のプラごみが中国のほうに行っていないということは、私も安心しましたけれども、いろいろ主婦の方に聞きましても、そんなことになっていたら嫌だよねという声がいっぱいありましたので、良かったなと思います。

 それから、最近十数人の主婦の人と話し合うと、汚れた食品の袋やケースをきれいに洗い、乾かし、プラごみに入れるようにしている。随分変わってから、主婦の人たちも努力して、本当に袋をはさみで開いて、乾かして、本当に手間をかけながらも資源ごみにするように努力しているのも随分聞かれました。

 ですが、それでも燃やせないごみの量が増える、どうしても今までより増えるということで、収集が2週間に1回では困るという、そういう意見も出されています。燃やせないごみの収集日の回数を増やすような、そういう考えはございませんか。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町民生活課長。

○町民生活課長(大尾 智) 町民生活課、大尾でございます。私も昨年来、いろいろ説明会等へお邪魔しまして、できるだけ、今、議員からお話しがあったように、きれいにして、資源ごみにしていただきたいというお話をずっと続けてまいりまして、今お話があったように、取り組んでいただいているということは大変ありがたいなというふうに感じております。

 不燃ごみの収集日の関係ですけれども、これも昨年来の説明会の中で、そういう形で増えるだろうから、収集日の回数、増やすことも検討してはいかがかというご意見もいただきました。

 その中で、私も今年度の状況を見させていただいて、どの程度増えるのか、それに伴って収集日の増が必要なのかということをもう少し時間をかけて見極めさせていただいて、来年に向けて検討させていただきたいというふうに考えてございます。

○議長(加来良明) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) それから、その主婦の話し合いの中で、要望として出てきたのがごみの分別ブック、これの中の後ろのほうに項目ごとに、どのごみは何に分けて出すというのがありますけれども、この文字が小さくてなかなか見づらいという意見が出されまして、これが見づらいと、分別するのに曖昧になってしまうというか、今までどおりやってしまうとか、そういうことになるのではないかと思いますので、この字をもう少し見やすくしてほしいのが一つと、それから変更になったプラスチック。

○議長(加来良明) 中河議員、一問一答ですので、まず答弁いただいてから次の質疑をお願いいたします。

○4番(中河つる子) はい。お願いします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町民生活課長。

○町民生活課長(大尾 智) お答えいたします。

 今回新しく、くりりんのほうに行くという部分もございまして改訂、新しい冊子をつくらせていただきました。基本的には5年に1度ぐらい冊子の改訂をさせていただいているのですが、なくなったというか、配布した時点で、その後、足りない分についてはコピーというか、そういうものでカラーコピーさせていただいて、それをお配りしているという状況もございますので、今ある在庫については、ちょっと難しいと思いますけれども、そうやって配布して足りなくなって、足していく分については、文字の大きさも調整できるかなと思いますので、その部分についてはそういう方向でやっていきたいというふうに思います。

○議長(加来良明) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) 今も言われましたけれども、変更になったプラスチックごみ、燃やせないごみの部分、内容がよくわからないとか、中には、これを見ただけでは、今までと変わりないものとして、変更になったということを知らない人もいました。やはり話してみてね。

 そういうこととか、それからごみステーションに出して、ごみが残されている。その残されているごみが自分のうちのものとわかって持ってきたのだけれども、なぜ残されたかわからないという、そういう人もおられました。

 ですから、お年寄りというか、全部の年代の人がごみは出すわけで、先ほど言われましたようなチラシ、わかりやすい部分的なチラシを発行するなど、何回も何回も、わかる人は、またかということがあるかもしれませんけれども、わからない人もたくさんいるということでは、今までも、去年はよくそういうものも入ってきましたけれども、そういうものをつくって、何回も周知して、正しい分別ができるような方法をしてもらいたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(加来良明) 町民生活課長。

○町民生活課長(大尾 智) お答えいたします。

 昨年は切り替わるということで、広報のほうでも結構頻繁に改正点についてお知らせをしておりました。今年度に入りましてから、まだそういったものを出していない部分もございますので、また広報を通じてになるか、また別のチラシ等になるか、ちょっとその辺を協議いたしまして、いずれにしても、より理解を深めていただくような方法の対策をしていきたいというふうに思います。

○議長(加来良明) 4番、中河つる子議員。

○4番(中河つる子) ごみを減らすということは、地球に優しい環境づくりと、この分別ブックにも出ていましたが、地球の温暖化で異常気象が来ており、私たちも3年前に大雨という経験をしました。一人ひとりの町民もごみの減量について考え、自分のできるところからやって、私たちの次の世代によい環境を渡していくためにも役場と町民が一緒に努力できればよいと思います。

 私の質問を終わります。

○議長(加来良明) 今の取り組みについて、答弁を求めます。

 町民生活課長。

○町民生活課長(大尾 智) 議員のおっしゃるとおりだと思います。我々も今、あらゆる機会を通じて、町民の方にもごみの減量のお願いを引き続きしていかなければならないというふうに思ってございます。

 また、先ほどの町長の答弁の中にもございましたように、大きな枠組みの規制というのは、国のほうで法令による規制がされていくと思います。我々各自治体においては、先ほど来お話ししているように、できるだけごみとして燃やしたり、埋められてしまうものが増えないように、そのためには分別して、先ほどのリサイクルのほうに回せるごみを増やすということが総体的にそういうごみを減らすということになろうかと思いますので、その点についても引き続き町民の方々に協力のお願いをさせていただきたいというふうに考えてございます。

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