○議長(加来良明) 日程第9、意見案第6号、過疎地域における北海道立高等学校の全日制総合学科に30人学級の導入を求める意見書についてを議題とします。
職員に意見書案を朗読させます。事務局。
○係長(鴇田瑞恵) 意見書本文を朗読いたします。
過疎地域における北海道立高等学校の全日制総合学科に30人学級の導入を求める意見書
高等学校における総合学科は、幅広い選択科目の中から生徒が自分で科目を選択し学ぶことが可能であり、生徒の個性を生かした主体的な学習とともに、将来の職業選択を視野に入れた自己の進路への自覚を深めさせる学習を重視しており、生徒が幅広い学習選択肢の中から自分自身で将来の進路を決定し、学習することを目的とした学科であります。
北海道教育委員会が策定した公立高等学校配置計画において学級定数は、公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律に基づき40人となっています。
総合学科においては、生徒の多様な興味・関心などに応え、幅広い進路選択が可能となるよう、できるだけ多くの分野にわたって複数の総合選択科目を開設する必要がありますが、学級数が減ると教職員の数も減り選択肢が狭まるなど、学校の魅力そのものにも大きな影響を及ぼしかねません。
このことにより、中学校卒業者の減少などで間口の減少や統廃合が進行すれば、「都市の一極集中」や「地方の過疎化」により地域間格差が一層広がり、ひいては地域全体の減退にもつながります。
生徒や地域の実態を考慮したうえで、総合学科の高等学校については、30人学級を導入し、学級数を確保することを強く要望します。
○議長(加来良明) 本案について、提案理由の説明を求めます。
中島里司議員。
○10番(中島里司) ただいまの意見案第6号につきまして、意見書案、事務局のほうで朗読をしていただきました。今回、意見書の提出という考え方は、この今朗読していただいた文章にまとめたつもりをしております。
この総合学科は、今、全道で16校であります。そのうち、市部に6校、それから町村に10校という現状でございます。そういうことで、所在地を見てみますと、平均やはりちょっと過疎が進んでいる町が多いのが、現状であります。
そういう中にあって、この意見書に列記させていただいた趣旨で道教委のほうに、また知事部局のほうに、お願いを申し上げながら、教育の、高校教育が衰退しないように意見書を出してまいりたい。そういう思いでございますので、皆さん方のご賛同方、よろしくお願いを申し上げて、提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(加来良明) これから、質疑を行います。
質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
これより、討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 討論なしと認めます。
これより、意見案第6号、過疎地域における北海道立高等学校の全日制総合学科に30人学級の導入を求める意見書についてを採決します。
この採決は、起立によって行います。
本案は原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。
(賛成者起立)
○議長(加来良明) 起立多数です。
よって、意見案第6号は原案のとおり可決されました。
提出先は、北海道知事、北海道教育委員会教育長といたします。