令和4年第6回定例会会議録(9月13日_日程第1_佐藤)

○議長(桜井崇裕) 次に、6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 6番、佐藤幸一です。議長の許可を得ましたので、通告に従って質問いたします。2項目4点質問いたします。

 1番目に、物価高騰に苦しむ町民生活の支援について伺います。

 ロシアのウクライナ侵攻や円安などの影響により、食料品等の生活必需品の値上げが町民生活を直撃しております。電気代に至っては、17か月連続の値上げが続き、これらの影響により町民は日々の生活に苦しんでおります。国の地方創生臨時交付金の活用で家計と地域経済を共に支える必要があると思いますが、町長の考えを伺います。

 1つ目に、上下水道、簡易水道、集落排水の基本料金の一律免除です。豊頃町では、10月から個人も企業も半年間水道の基本料金を免除することになったようです。帯広市も11月から4か月間、水道基本料金を免除するそうです。

 本町もこれに下水道、集落排水事業を加え、免除する考えはないか伺います。

 2つ目に、地域活性化商品券プレミアム率の大幅な引上げです。予算審査の説明では、プレミアム率20%の説明でしたが、これを50%に引き上げるとともに、飲食店専用の商品券を設ける考えはないか伺います。

 3つ目は、ごみ収集袋の無償配布です。中河議員からもございましたが、各家庭に燃やせるごみの袋、燃やせないごみの袋をそれぞれ無償配布する考えはありませんか。

 4つ目は、公衆浴場入浴料金の据置きです。北海道では、北海道公衆浴場入浴料金審議会の答申を受け、公衆浴場入浴料金を年内に大人30円値上げし480円とする新聞報道がございました。今までの例で言うと、町の公衆浴場も北海道の金額に追従してきたが、当分の間、これを据え置く考えはないか伺います。

 次に、しみず温泉フロイデ看板の町有地不法占拠問題について伺います。

 私は、この問題については何度も取り上げて、その解決を求めてきました。執行側は、令和元年度の決算審査の中で、法的に進めたいと答弁しているにもかかわらず、それから2年経過した今も訴訟の議案の提出はありませんし、行政報告もありません。

 国道274号の看板は強風で飛ばされ、枠のみとなっておりますし、ほかの看板も危険な状態にあります。早急に解決を図らなければなりませんが、今後の対応について伺います。

 以上、2項目4点質問いたします。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。町長。

○町長(阿部一男) それでは、佐藤幸一議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。

 まず、大項目1点目の物価高騰で苦しむ町民生活の支援についてお答えいたします。

 新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、国際情勢等の影響による物価高騰等により、住民生活や地域経済に多大な影響を及ぼしているところであります。

 本町におきましては、これまでも国の交付金等を活用し、低所得者への生活支援助成事業、子育て世帯支援事業やプレミアム商品券の発行など各種対策を講じてきたところであります。

 本定例会におきましては、生活が困難な町民の方に対しまして、原油、物価高騰の影響を受ける低所得の高齢者世帯、障害者世帯、子育て世帯、生活保護世帯へ3万円を給付する高齢者世帯等生活支援給付金について補正予算を提出させていただき、議決をいただいたところであります。

 小項目1点目の御質問にお答えいたします。

 上下水道料金の一律免除についてでありますけれども、上下水道料金の免除につきましては、道内では札幌市や函館市のほか、十勝管内においては帯広市や豊頃町、音更町、芽室町、浦幌町が水道基本料金免除の実施を打ち出しております。

 水道基本料金の減免につきましては、申請が不要であることや広く多くの住民を支援する目的として有効な方法と考えます。本町としては、低所得者などの物価高騰の影響がより大きい方に対する支援を優先的に行ってまいりますが、今後の物価高騰の状況を見ながら、国の交付金の動向も勘案し、水道料金の基本料金の一律免除等についても対策の一つとして検討してまいりたいと考えております。

 次に、小項目2点目の地域活性化商品券のプレミアム率の大幅な引上げについての御質問にお答えいたします。

 商品券事業につきましては、令和2年度、3年度と新型コロナウイルス感染症の影響を勘案し、町内の消費喚起を図るため、それぞれ3回の商品券を発行いたしました。今年度においては、当初予算では、プレミアム率30%商品券を1回、20%商品券を2回予定しておりましたが、御指摘の物価高騰の影響を勘案し、10月発行分商品券のプレミアム率をさらに10%上乗せした補正予算を9月7日に議決いただいたところであります。

 新型コロナウイルス感染症や物価高騰の影響を受ける前である令和元年度の商品券は、プレミアム率10%、年度に2回発行でありますから、ここ数年、プレミアム率と発行回数を増やしている現状を御理解いただきたいと思います。

 また、昨年度より購入者の希望組数どおり購入できるよう予算措置をしていることから、令和元年度においては9,800組、総額107,800千円の発行であったものが、今年度におきましては4万1,000組、総額526,000千円の発行を見込んでおり、約5倍の商品券が町内で流通する予定であります。

 今後におきましても、地域の経済状況を鑑み、商工会等と協議を重ねながら、適切な支援を進めたいと考えております。

 次に、小項目3点目のごみ収集袋の無料配布につきましては、広く町民の生活支援につながるものではありますが、本町といたしましては、低所得者などの物価高騰の影響がより大きい方に対する支援を優先的に行ってまいりたいと考えており、現時点において無料配布を実施する考えはございません。

 次に、小項目4点目の公衆浴場入浴料の据置きについてですが、これまで本町公衆浴場の入浴料金は北海道の公衆浴場入浴料金統制額に合わせて改定してきたところであります。

 本年8日25日に北海道公衆浴場入浴料金審議会において、原油価格の高騰等を背景に、12歳以上の大人の料金を現在の450円から30円値上げして480円にすることが適当である旨の答申が北海道へ提出されたところであり、今後、北海道の統制額は引き上げられる見通しとなっております。

 本町におきましても、公衆浴場の収支バランスは大変厳しいものとなっており、従前と同様、令和5年4月1日から北海道の統制額に合わせて引き上げるべく、本町使用料審議会へ諮問していく考えであります。

 以上、答弁とさせていただきます。

 次に、大項目2、しみず温泉フロイデ看板の町有地不法占拠問題についてお答えをさせていただきます。

 本件につきましては、令和元年度決算審査において、法的に進めていきたいと答弁し、その後に、令和2年10月に弁護士の方にも相談をし、検討してきたところであります。その後、令和3年6月定例会における一般質問で、しみず温泉看板の撤去費用の算出を行ったことや、撤去に向けて相手方に粘り強く理解を求めるとともに、総合的に判断し、町としても最もよい方法を探っていきたい旨の答弁を行ったところであります。

 撤去への課題点につきましては、町有地に不法占拠されたものであっても、法律上の手続を経ず、本町が相手方の任意の意思に反して勝手に廃棄するという行為は原則として禁止されているところであります。その解決策の一つとして、土地所有権に基づく明渡し請求訴訟などの法的措置を取る方法などが考えられますが、そのような手法を取った場合、直ちに相手がその判決を受入れ撤去に応じるかは別問題と考えていると答弁をしたところであります。

 その後の検討状況といたしましては、これまでの経緯や費用対効果、今後において看板の老朽化による危険性など様々な点を踏まえると、現実的な解決方法を検討していく必要があります。

 令和4年3月には、本町において処分することを視野に、相手方に看板の所有権を町へ譲渡する確認書を同封して、看板の今後の管理移行を照会したところです。

 相手方からの意思表示は現在のところない状況でありますが、当面は看板の危険状況を定期的に確認しつつ、相手方へ所有権を譲渡する意思がないのであれば適正な管理を行うよう粘り強く理解を求めていこうと考えているところであります。

 以上、答弁とさせていただきます。

○議長(桜井崇裕) 質問を受けます。6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 大きい項目1番でございます。物価高、上下水道区域外の家庭については、例えば家庭用浄水器のフィルターや薬品の補助や浄化槽の点検費用の支援などが考えられますが、これについての支援は考えられませんか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。水道課長。

○水道課長(野々村淳) 先ほど、町長の答弁からございましたとおり、今のところ、我が町としては水道料金の基本料金の減免については実施していないところでございますが、今後の状況を勘案しまして、そちらについては検討していきたいというふうに思っております。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 小さい項目3番に入ります。ごみ袋の関係ですが、たとえ枚数、数枚のごみ袋でも家庭にとっては大助かりということで町民から声を聞いております。もう一度考えられませんか、伺います。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。町民生活課長。

○町民生活課長(藤田哲也) 各御家庭でごみ袋を必ずまず使っているところで、広く支援するものでございますが、町長のほうからも最初に答弁したとおり、今回の補正予算でもありますように、低所得者等、物価高騰等の影響をより多く受けている方を支援というものを優先的にということで補正予算を組んだ経緯もございます。

 ただいま水道料金のお話もありましたけれども、今後の国の動向、いわゆる交付金の状況、そういったものも勘案して、ごみ袋についても1つの項目になるのかなと思いますけれども、現時点において無料配布するということについては、実施するという考えはないということで、再度の答弁になりますが、御理解いただきたいと思います。

○議長(桜井崇裕) 6番、佐藤幸一議員。

○6番(佐藤幸一) 小さい項目4番に入ります。公衆浴場の料金は値上げとするならば議会に提案がありますので、そこで議論したいと思います。

 次に、大きい項目フロイデの2番の問題です。見たところ、本当に危険な状態となっておりますので、早急な問題かと思われます。ぜひとも強く求めたいが、解決していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(桜井崇裕) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(神谷昌彦) 看板撤去につきましては、先ほど町長の答弁にもありましたとおり、相手方にも撤去を求めておりますし、もしその撤去をすることができないのであれば町のほうに譲渡していただきたいというような通知をしておりますけれども、今のところ相手方の意思表示はないという状況でございます。

 当然、粘り強くこの辺については求めていきたいと思いますし、万が一、相手の所有でありましても、危険があって被害の及ぶおそれがありましたら、これは町の責任としまして緊急措置としまして看板については撤去してまいりたいと考えてございます。

○6番(佐藤幸一) わかりました。

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