一般質問を続けます。次の発言を許します。
5番、中河つる子議員。
○5番(中河つる子) 5番、日本共産党中河つる子です。質問を許可されましたので行います。
2件の質問をいたします。
質問1、物価高騰の中、町民の生活をどう守るか、考えるときではないでしょうか。食品や電気代など生活必需品を中心に物価が高騰しています。
特に、子育て世帯、年金生活者には生活必需品の家計に占める割合が高く、生活を直撃しています。今、町民の生活をどのように守るか、対策として子育て世帯、非課税世帯への支援を考えるときではないでしょうか。町長の考えをお伺いします。
質問2、高齢者の外出を支援する無料バスの運行を。
コロナ禍の中で、外出を控えて家にひきこもりがちだった高齢者が外へ出て、他人と交流したり、体を動かしたりし、健康な生活を維持することが望まれています。
そのため、健康体操や老人クラブなどの会合や高齢者サロンには有料で送迎をしてもらっていますが、それらの参加のため必要な人へ無料のバスを運行したらよいのではないでしょうか、町長の考えをお伺いします。
以上、2件質問します。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。町長。
○町長(阿部一男) それでは中河議員のご質問にお答えします。
まず、大項目1、物価高騰における子育て世帯や非課税世帯への支援についてお答えいたします。
エネルギーや原材料費の値上がり等により、物価高騰が続いておりますが、令和3年度以降に、国や北海道の財源を活用した支援策として、子育て世帯に対しては、低所得の子育て世帯の児童1人につき、令和3年度は50千円、令和4年度は60千円を支給する「子育て世帯生活支援特別給付事業」、全児童1人につき100千円を支給する「子育て世帯への臨時特別給付金事業」を実施しております。
非課税世帯に対しては、100千円を給付する「住民税非課税世帯等臨時特別給付金事業」、30千円を支給する「高齢者等生活支援給付金事業」、50千円を支給する「価格高騰緊急支援給付金事業」を実施しており、いずれも該当すると思われる住民税非課税世帯に書類を送付し、プッシュ型で給付金を支給しております。
食品や飲料の値上げについては、今後も3,000品目を超えるとされており、電気料金の値上げ申請も行われている中、町民生活へのさらなる影響が心配されるところでありますが、現在、国において、物価高騰等の追加対策の検討が行われており、今月中にまとめる予定と報道されております。
今後におきましても、国や北海道の動向を注視し、物価の推移を踏まえながら、子育て世帯や困窮世帯の暮らしを守る観点から、その時々に必要な対策を検討していく予定であります。
続きまして、大項目2、高齢者の外出を支援する無料バスについてお答えいたします。
本町での高齢者を対象にした交通手段については、買い物や公共機関等の利用の際、無料で乗車できる買物銀行バスを社会福祉協議会へ委託して運行しており、さらに社会福祉協議会の独自事業として、片道100円の利用料でサロンの送迎も行われております。
また、誰もが利用できる公共交通としては、1回100円で乗車できるコミュニティバスの運行も行われているところであります。
高齢者が対象の各種事業については、町有施設で開催していることから買物銀行バスを利用して参加されている方もおりますが、買物銀行バスは到着してから帰りの出発まで40分の時間制限があるため、介護予防運動教室等の事業は片道しか利用できず、帰りはコミュニティバスやタクシー等を利用している方もいるようであります。
高齢者が住み慣れた地域で、いつまでも健やかに生活するためには、移動手段の充実が重要であると認識しており、介護予防運動教室等の外出を支援する方策を検討していきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(山下清美) 5番、中河つる子議員。
○5番(中河つる子) 質問1番ですね。現在、国においても追加対策の検討が行われているということですが、私は12月1月と町議選の中で、町の人との会話の中で、一番多かったのが寒いが灯油も電気代も高いので節約している。そして、食品や日用品も上がり、一万円札がすぐなくなるという声でした。
昨年度の一般会計補正予算(4号)「清水町高齢者世帯等生活支援給付事業」と7号の「価格高騰緊急支援給付事業」のときと同じ状態が続いているということです。これらの給付を受けた人たちは、あの給付で助かったが、灯油1回で消えたと言っています。
また、日々、成長する子育て世帯での食品の値上がりも大変です。メーカーが公表した1月から3月までの値上げは、既に1万5,000品種を超え、4月も4,892品種の見込みです。生活に欠かせない食品の高騰で、消費者の生活は一段と厳しさを増しています。
消費者が、高いから物を買わないと、お店が潤わないことになります。今も値上げは全家庭に影響を及ぼしていますが、とりわけ、子育て世帯、年金世帯への支援は急を要しているのではないでしょうか、ぜひ町としての対策も考えてもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。保健福祉課長。
○保健福祉課長(佐藤秀美) 町長から答弁あったように非課税世帯に対しましては、令和3年度以降ということですけれども、実際には、昨年、令和4年の支給は3月以降になっています。3月以降、まだ支給については続いておりまして、今月もまだ支給している部分もあるのですけれども、3回の給付金で、総額で230,000千円ぐらいのお金が非課税世帯の方には支給になっております。ですので、値上げを緩和するという部分では、かなりの影響があったのかと考えております。
今後につきましては、先ほども町長の答弁のように、今、国のほうで追加対策をまとめているところですので、その動向も見ながら検討していきたいなと考えています。
○議長(山下清美) 5番、中河つる子議員。
○5番(中河つる子) 本当に、日々の生活の中での高騰が生活に響いていますので、できるだけ、その対策をできるところがあればやってほしいと思います。
2番目に移ります。
高齢者の外出の無料バスの運行ということですが、まちづくりの基本理念にも小さくても質の高いサービスを提供し、住む人の幸福感や満足感を増すことができるまちの未来を目指すとあります。
外出をして、外出をして他人と交流したり体を動かしたりすることが、認知症予防や健康寿命を延ばすことにつながります。そういうことで検討していただくということですが、お隣の芽室町では、送り迎えを無料でしており、町民にとても喜ばれているようです。また、昨年7月に行った厚生文教常任委員会の研修視察先の和歌山県上富田町では、町の体育館に通うための無料バスが出ており、平日の日中、お年寄りが何人も来ていて運動マシーンを使っていました。上富田町は日本で一番健康寿命が長いそうです。高齢者の外出支援の方策が実現できるよう見守っていきたいと思いますので、ぜひ実現できるように清水町のほうでもやってほしいと思います。
どうでしょうか。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。保健福祉課長。
○保健福祉課長(佐藤秀美) 高齢者の送迎の件ですけれども、介護予防運動教室、毎週月曜日と金曜日に保健福祉課の事業として実施しております。そういった部分では買い物銀行バス、今、町のほうで運行しておりますけれども、先ほど答弁したように40分という時間制限があります。ただ介護予防運動教室に参加される方全てが送迎を利用されているわけじゃなくて、自家用車で来られている方もかなりおります。ですので、そういった今参加されている方の実態等もお聞きしながら、今後についてはどういった方策が取れるのかという部分も含めて検討していきたいと思っています。
○議長(山下清美) 5番、中河つる子議員。
○5番(中河つる子) そういうことで、ぜひ実施に向けてやってもらいたいと思います。
以上で質問を終わります。
○議長(山下清美) 質問をして、最後は質問で終えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。よろしいですか。