令和5年第4回定例会会議録(6月14日_日程第1-鈴木)

○議長(山下清美) 日程第1、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) 議長の許可を得ましたので、一般質問をさせていただきます。

 大項目3つにわたりまして、今回は質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 まず1番、町営育成牧場の現状についてお伺いをいたします。

 町営の育成牧場は、畜産・酪農が盛んな本町としては非常に重要な施設です。しかしながら、酪農家等から預託の要望に対し、現状で7割程度、預託受入状況であります。さらには現状施設の収容状況は200%、この後、通告後に200ではなく150程度だというような話は伺ってございますので、後々の再質問で修正させていただきます。そのような受入状況が続いています。

 新施設完成後、今、新施設を造っておりますけれども、完成後は多少の改善余地はあるものの、余裕ある運営には、現状においてはほど遠い状況。これらによって、牛の個体にばらつきが見られることは、今後の改善点であることは言うまでもありませんが、畜産業の経営の根幹に直結する町営の育成牧場の今後の考え方についてお伺いをさせていただきます。

 2つ目、観光施設の水道設備について。

 バイオトイレが昨年、円山展望台に完成し、本年から使用できるようになりました。

 私も実際足を運びまして確認をさせていただいたところ、トイレ後の手指消毒にはアルコール消毒液が設置されておりました。

 アルコール殺菌はトイレ使用後には十分有効であるものの、いわゆる付着物の除去にはやはり水による手洗いが公衆衛生上必要と考えています。

 円山展望台、さらには現在閉鎖しております日勝峠展望台においても、水道設備が望まれる中、今後の最低限の整備の考え方をお伺いしたいと思います。

 3つ目、まちまるごとホテルを目指す本町の現状についてお伺いをさせていただきます。

 Airbnb社と包括連携を結ぶ現状において、集客面において競合他社を含む複数化によって、さらに民間施設がこれから多くなる中、よりユーザー、泊まりに行きたい、ここに行きたいというユーザーの目に止まりやすい状況をつくることが必要と思います。

 包括提携内容に他社との契約についてどのような制限があるのか。また、町有施設をホテル的に貸し出すことは現状において民業圧迫につながる危険もあると考えます。

 その中で、実質的なホテル事業を現在行っている本町として、会計処理や規約・規則を今後整備していく考えはあるのか。また、それらを含めて全て、今後、民間委託をしていく考えがあるのか、今後について町長の考えをお伺いさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) おはようございます。

 鈴木議員のご質問に順次お答えをさせていただきます。

 まず最初に、町営牧場の現状についてでございます。

 過去5年間における夏期放牧及び冬期舎飼の申請頭数については、年々増加傾向にあります。この申請頭数に対し、夏期においては平均で約78%、冬期においては約84%の受入れを行っております。

 本町で受入れをできない頭数につきましては、預託者とも相談の上、他町の育成牧場に広域預託として受入れしていただいております。なお、冬期舎飼における現状の収容状況は約150%と過密の状態となっております。

 また、1日における平均増体重については、夏期放牧においては平均すると昨年度で450グラム、冬期で約780グラムとなっています。

 冬期舎飼においては目標増体重となっておりますが、夏期放牧については入牧時の体重や月齢により体格差も様々であり、入牧後の増体重については当然ばらつきもある状況でございます。

 平成31年度より実施しております道営公共牧場整備事業において、昨年度まで草地整備で約245ヘクタールの更新を行っており、今後、徐々に草地の栄養価や収量の増大が図られ、放牧牛の増体につながるものと考えております。

 また、草地造成に伴い、夏期の放牧承認頭数は現状よりも増える見込みであり、申請頭数の約95%の受入れ計画となっています。

 冬期舎飼におきましても、今年度、2棟の畜舎が完成することにより、過密の解消が行われるとともに、申請頭数の約94%まで受入れが可能となる計画であります。

 今後におきましても、道営公共牧場整備事業等を活用し、計画的な草地更新を行う予定であり、酪農家を支える町営牧場としての役割を担っていきたいと考えております。

 続いて、2点目の大項目2の観光施設の水道設備についてお答えをいたします。

 円山展望台のトイレにつきましては、平成28年の大雨災害の際に断水となり、修繕費用が多額となることから閉鎖していました。

 その後、テレビドラマの撮影地となったことなどにより、来客数の増加や付近にトイレ設備がないため、水を使わないバイオトイレを昨年度設置し、衛生上の対策として消毒液を設置しております。

 ご指摘のありました水の供給につきましては、設備を整えるためには調査を含め多額の費用がかかることから、簡易的な手洗い用水を設置し、定期的に供給してまいる予定であります。

 また、日勝展望台のトイレにつきましても、平成28年の大雨災害による断水となり、トラックで水を運び供給を行っていましたが、多額の費用がかかることから、令和4年から閉鎖しております。

 今後につきましては、国有林の埋没してある約4キロにわたる現状の使用不能な管路の撤去について、関係機関と協議を行っておりますが、撤去に向けて、既存埋没位置の調査、測量等が必要なため、準備を進めていくこととしております。

 次に、3点目、大項目3の民泊事業の現状についてお答えをいたします。

 昨年の6月29日に、民泊仲介事業者Airbnbと「つなぐ・つむぐ・つくる」~つながりとひとの流れがあるまち~、民泊を活用した地域経済の活性化、まちまるごとホテルの実現に向けた包括連携協定を締結いたしました。

 包括協定の目的は、清水町とAirbnb Japanの持つ強みを掛け合わせることにより、清水町の魅力を世界中の人々が知る、清水町を第二のふるさとと考えるファン、関係人口が増える、清水町に住みたいと思う人々が増え、町の魅力を伝える人々が増えるという良好な循環を築き、人口減少時代における持続可能なまちづくりを進めることにあります。

 連携事項は段階に応じて幾つかございますが、1年目につきましては、ウェブサイト掲載の支援協力、町有施設である移住体験住宅の稼働率向上、新規顧客開拓等をお互いに協力することにしていますが、他社との契約について特段の取決めはございません。

 次に、町有施設である移住体験住宅については、空き家となった教員住宅等を活用し、生活用品、家具、電化製品などを完備し、移住に向けた生活体験をすることを目的に整備している施設です。

 できるだけ長期の滞在を推奨しておりますが、昨年度より多くの方に体験していただきたく、原則3日以上の利用であれば利用を認めているところであります。

 ホテルのように様々なサービスを提供するのではなく、あくまでも生活体験施設として、町内で宿泊業を営まれている方とは役割分担をしていければと考えているところでございます。

 以上のことから、現在は宿泊施設としての制度設計は考えておりませんが、令和3年度まで2棟であった施設が、令和4年度には5棟、今年度には8棟にする予定であり、今後このまま同様の施設が増加いたしますと、将来的には管理運営に支障を来す可能性もございます。

 今後におきましては、利用者の動向を把握しながら、民間委託も含めた中で、どういった形がよいのかを柔軟に検討してまいりたいと思います。

 以上、3項目についての答弁とさせていただきます。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) それでは、再質問をさせていただきます。

 まず、町営牧場の現状について再質問をさせていただきます。

 先ほど冒頭で、私のほうから200%の受入状況というような質問に対して、回答が150%、これについては育成牧場の協議会のメンバーから聞いているお話でございますので、その辺につきましては多少の差があったということでご理解いただければと思います。その後、これぐらいだという話を聞いておりますので、それを前提にまたお話をさせていただきたいと思います。

 現在、平成28年度の災害によって、草地のほうも大分持っていかれたというのもありましたし、それ以前から草地の更新が少し清水は遅れていたという現状もあった中で、今、急ピッチにここ10年来ぐらいかな、草地更新をされていると、その部分については今もやられているということでございますけれども。

 草地更新は、最終的にまずどのぐらいまでかかって、今のところ大まかな計画というか、草地の更新の計画についてはどのように考えているか、計画がどのようにあるのか、ざっくばらんと言ったら変な言い方ですけど、分かる範囲でお答えいただければと思います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) 今の鈴木議員の再質問に対してお答えいたします。

 事業といたしましては、来年度までの計画となってございます。

 昨年度まで245ヘクタールの草地更新を行っており、大体6割から8割程度の草地更新となっているところでございます。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) ということは来年度で一通り一旦終わるけれども、古いのはまた、そのうちまた計画していかないと草地も一回やればいいというわけではなく、随時更新を基に考えていかなければならないと思うのです。

 過去は、やはり財政再建の途上だった清水町においてはなかなかそういうところにも回らなかったのではないかと、そういう推察はできるのですけれど、来年度以降についてはまだ今のところは計画は持っていないという形でよろしいでしょうか。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) 現在行っている事業に関しましては、先ほど申し上げたとおり、6年度で一応事業完了ということになってございます。

 今、鈴木議員がおっしゃったとおり、全てが草地更新となるわけではございませんので、道のほうとは引き続き間を置いて、牧場の整備を行うということで、一応協議しているところでございます。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) 草地のほうは分かりました。

 施設のほうについては、本年度で完成するということと思います。

 最終的には、申請頭数の94%程度まで受け入れることができて、9495%の要は、例えば100頭入るところだったら95頭は入るよと、今150%の例えば150頭入っているところを今回できることによって、増やすことによって大体100頭ずつ入るとするならば、2棟になるなら95%まですぐ埋まる計算になるよということでよろしいですよね。

 牛の頭数が、今、酪農のほうの現状はなかなか厳しい状況にあって、頭数を増やすというのも非常に躊躇している経営者も多いと、ただメガ系の大きな牛屋になると、まだまだそういう意欲があると聞いてございます。

 これについては150%程度が今入っているということでしたけれど、またこの近くまできてしまうのではないかというような危惧もありますけれども、これ何%が適正なのですかという聞き方変ですけれど、まず本来の聞き方としては、何%までならいいのか、よく管理がしっかり目が届いてよくなるのかというのが、もし数字があるなら教えていただければと思います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) 今、実際のところ過密状態で150%となっているところでございます。

 今の牛舎の適正な収容頭数というのは約700頭で、そこに実際のところ1,030頭が舎飼されていると、今年度300頭規模の牛舎が2棟完成する予定でございます。それによって、合わせると1,300頭の受入れが可能だと。

 昨年で言いますと、申請頭数が1,299頭になってございますので、ほとんど過密のほうの解消はされるのではないかと、今後、増えていく状況になってくれば、預託者の希望としてはやはり町内で受け入れてほしいという希望がございます。そういった部分ですぐにまた畜舎を新築するということにはならないかもしれないですけれども、多少の過密でも希望に叶えるように、本町でなるべく受け入れていきたいと考えております。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) ここからがなぜこの質問に至ったかという質問になっていくのですけど、あまりうわさ話ではなくて、私、比較対象されているところがある。それが牛屋においては清水の町営の育成牧場に入れて、さらには入り切らないから芽室の育成牧場にお願いしているという経緯もございます。

 そこで、同じ時期に同じような体格差の牛が返ってきたときに、芽室は大きく返してくれるのだと、清水は少し寂しいのだよねという。

 先ほど言ったように、個体差もあるし、牛は正直に言ったら性格も、飼っているところ、牛の性格が本当にあるのかといったらあれですけど、やはりあるというのですよね。牛の性格があって、私みたいな控えめな人間は、控えめな牛はみんなで一生懸命餌を食べているときにはなかなか行けないというような牛もいると、餌のある時間というのは大体決まって、なくなったときにはもうあまり食べられないというような、そういう状況もあると聞いています。

 芽室は畜産の町ではないので、なかなか受入れ体制は取れているということで聞いておりますけれど、やはり両方を利用している方が、金額的には、預託料はそんなに大きな差はないと聞いてございますけれど、それだけ違ってくると、もう少し清水頑張ってと、ただ頭数が違うので一概には言えないというのは当然分かっているのですが、そこに追いつくために、もしくは同じような平準化できるような何か考え方をしっかりと持ってやるべきかなと思うのですが、それは特に頭数のその牛舎内に入れる頭数を150までするときっとそういう状況が生まれてくるのかなというような感じはするのですけれど、今後、牛屋の今要望としてはそのような話がありますが、今後、新しいのが今年できて運営していく上で、どのように考えていくかお伺いしたいと思います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 農林課長。

○農林課長(寺岡治彦) 鈴木議員おっしゃったとおり、それぞれの生産者の部分では、もう入牧前に同じ月齢であっても体格差があったり、また放牧の環境にすぐなじんでいる牛だとか、なかなかなじめない牛だとかいう部分では、そういう部分では入牧後もばらつきが出てくるということはあります。

 芽室のほうにつきましては、大体、大規模酪農家さんの牛がやはりうちのほうでは制限させていただいている部分がございますので、そういった増体の大きい牛というのでしょうか、そういう牛を優先的にというか、広域預託のほうでお願いしている部分がございますので、今後、新しい牛舎等、放牧に関しましても栄養価だとか、収量とかが食べられる草の量だとかも増えてくることは間違いございませんので、そういった部分で余裕の持った運営をしていきたいと考えているところでございます。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) よく分かりました。

 150%になるとやはりいろいろな問題が多分出てくるのは、牛であろうが、何であろうが、人間であろうがやはり40人学級のところに60人入れたらやはりハレーション起きます。それと同じだと思うのですよね。それは皆さんもう分かっていることだと思うので、これ以上言うことはないのですけれど、ただ牛屋の協議会の方々もそんなに、今回あまり突っ込んでくれないように、そこそこでやれるのが一番、なくなっては困るからというのはずっと言われていることですので、ただし、良質な餌の更新というのは絶対必要だと思いますので、良質な餌の更新も含めて、さらに畜舎に関しては随時見直していくなり、頭数制限はかけたくなくても、かけざるを得ないときはあるとは思うのですが、それらも含めて清水の農業の根幹はやはり畜産であることはもう間違いないことでございますので、それらを含めて、今後、町長からどのように運営していくか、今のことを踏まえてこうやっていくよということを農家、酪農家にメッセージというわけではないですけれど、ご回答いただければと思います。よろしくお願いします。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 酪農家も含めてメッセージということでありましたので、何分間かかかりますけれども、この牧場の役割というのは、もう私が役場に入る前からずっと牧場が運営されているいろいろなことの中で、今これだけ清水町が148,000トン搾って、とにかく消費とバランスが悪くなるぐらいいっぱい搾れるような状況になったのは、これはやはり牧場が果たしてきた役割というのはすごく大きいと思います。これがある意味、皆さんあまり褒めてくれないけれども、一番の町としての農業の、しかもその中の畜産、酪農政策だったということは、多分、酪農家の人もしっかりと認識してくれているから、今の多少の不満も鈴木議員にはお話したかもしれないけれども、でもさっき言ったように突っ込んでいたとか、そういうことがなかったと思います。ただ、できるだけ良い状況の中で、しかもそれを利用して今まで大きくなってきて、経営的にも、今はいろいろな物価高騰だとか、そういった問題で資材のことだとかも厳しくなっているけれども、それに果たしてきたことをさらにそういった問題が追求していけるような安定した経営になるような支えを今後も基本的には持ってずっとやっていきたいと思いますけれども、たまたま過渡期であっただとか、これは酪農経営でも同じなのですよ。

 草地更新したいのだけど、でもやはり更新して1年、2年は、3年後からは、あるいは2年後半ぐらい、3年後からどっと良くなるとしてこの一、二年どうするかというのがやはり問題で、なかなか更新がしきれないという部分があるのですけれど、それと同じように、町も今そういったところにたまたま災害のこともあったりして、思い切ってできたような状況はあるのですけれど、そのようなことも含めて、長期的な視点に立って、しっかりと負託に応えられるような部分で頑張って運営もしていきたいと思いますけれども、基本的には過剰に受け入れてもそういうことはあるのですけれど、運営協議会ということの中で、やはりみんなのやつをできるだけ受け入れてあげたいという、うちらの思いとやはり生産者のみんなの話合いの中で、ちょっと過剰になってもあれするか、受け入れてもらったほうがみんながうまく経営の中で良く運営ができるなという、やはりそんなのも話合いをしながら、ときには少しだけ我慢してもらうような状況も取った中で、でも今言われたこと、それから酪農の人の、畜産の人の思いというのはしっかりと受け止めておりますので、今後についても、そんな牧場の運営についてはしっかりとできるような方向の中で考えていきたいなと思っております。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) この問題、この質問についてはもう終わりますけれども、要はみんな理解はしているのだけれど、やはり中には個体差が激しいところもあったというのは事実でありますので、それについては今後とも注視しながら、運営のほうをよろしくお願いします。

 次の質問に移ります。

 観光施設の水道設備について、これ毎回、私のライフワークではないかというぐらい、最近ここ数年やっておりますが、まずトイレに行くと手を洗わない男の子が多いという、よく情報がありますけれども、基本的に子どもらを含めて、やはりトイレに行ったときには水道で手を洗うと、もしくは外から帰ってきたとき、もしくは泥に触ったとき、何かに触ったときというのは水道で洗って、そして、後に必要であれば今はどうしてもアルコール消毒、やらなくてはならないぐらいに時代になってしまいましたけれども。

 例えば外から帰ってきたら、保育所とかは水で手を洗うのは、それとも除菌シートで手を拭けばいいとかいうような話ではなく、やはり当然、子どもたちについては水で手を洗うと、そこから次の段階に進むということになると思いますけど、それで間違いないでしょうか。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 子育て支援課長補佐。

○子育て支援課長補佐(寺岡淳子) 議員のおっしゃるとおり、外から帰りましたら、石けんとお水で手を洗います。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) 水道ないからけしからんという話じゃないのです。

 円山牧場、これについては後ろのほうにありましたけれども、日勝の展望台のこともありました。円山牧場の展望台、そして、日勝峠の展望台については本当に子どもたちも行けるような状況になっている、そうですよね。四景+1の二景ですよね、これ。

 清水の数少ない観光景勝地の二大巨頭だと思っています。ここをやはり大事にしていくというのは、あまり言うと変ですけれど、歴史を大事にすること、日勝峠も大事だし、円山牧場もあそこにあれができた、あの牧場の観光施設というか、展望台ができたのもそれぞれに歴史があると、その歴史を守っていく上でも、いろいろな人に見ていただきたい。多分、清水町民だったら必ずどちらも行っているはずなのです。円山展望台はなかなか行っているかどうか何とも言えないのですけれど、やはり数少ない清水公園とともに行く場所だと思うのですよね。

 子どもたちが行ったら、やはり土遊びとは言わないけれど、いろいろなものに触れて、今さっき言いましたけれど、除菌シートあるじゃないかと言ったとしても、子どもたちが手を洗うというのはやはり必要かなと思うのです。

 日勝峠のトイレに関しては、これはいろいろな意味で仕方ないかもしれないけれど、あそこにやはりいろいろな人たちが行く、さらには大人はある意味何とでもなるのですけれど、ただやはり観光施設、四景+1の2つに値しているというところにおいて、水道施設がない、水道設備がないというのはやはりちょっと何かやはりホスピタリティの問題、もしくは公衆衛生の中においてもやはりどうしても必要かなと思うのです。

 先ほどいただいた答弁の中では日勝のほうはもうないよと、もう無理、解体するというような多分流れになるのだろうなと私は思っていますけど、それは去年から何とかならないかという話はずっとさせていただいているのですけれど、それぞれがやはり日勝峠は清水の大きな国道であり、大きな峠であり、そして、交通の要衝の町の1丁目1番地とは言いませんけれど、やはり大事なところで、そこでいろいろな人が集える場所になればいいか、もしくは通過するにしても、ここいいねとなればいいのか、もしくは円山展望台もNHKの朝ドラの関係上いろいろな人がもっともっと訪れて、清水町に交流して、滞留していただくというような形がつくれればいいのだけど、なかなか現実的に水を含めて考えるとないのはどうかなと思うのです。それについて、何とか考える方向はできないかということをお伺いしたいのですけれど、誰に再質問なのか、副町長いかがでしょうか。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 副町長。

○副町長(山本 司) トイレの問題ですね。円山牧場につきましては、議員おっしゃるとおり、やはり水があって当然だという部分で手洗い用の水を用意して、消毒液と併せて衛生管理してもらえるような取り組みを進めてまいります。

 日勝峠につきましては、何回もこれまでもお話させていただいておりますけれども、財政が許せば、本当に皆さんに気持ちよくトイレも使ってもらえるような施設ということを考えましたけれども、あまりにもランニングコスト、また今、水が行かない状況を、水が通るような状況にするには数千万円単位のやはり整備費がかかるものですから、そこについては申し訳ないのですけれども我慢していただきたいというか、これまでどおりの答弁のとおり、なくす方向で町としては考えたいということでご理解をお願いしたいと思います。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) 分かりましたと言いたいのですけれど、町民の声もあり、また歴史的な経緯から、えっ、あそこにトイレも水もないのというと、やはり昔あそこを開通したときに、日高の町民、清水の町民それぞれが行き合ってお祭りをしたという経緯があると聞いています。それぐらいやはり歴史が、清水の中では本当に深い歴史、本当に清水の高度成長の手前ぐらいですよね。高度成長時代に清水町をずっと見てきた場所なのです。そんなノスタルジックというか、ノスタルジーに浸るつもりはないのですけれど、とは言いながら、例えば日勝だったら、開発のステーションがあるのですね。あそこは水道が出ると聞いております。そこから引っ張ることが可能なのか、もしくはあそこのトイレをお借りできるのか、日勝峠来た方に案内をするか、下のドライブインもいいのですけれど、ドライブインも時間によっては使えないとかいろいろありますから、我々が、清水町に住んでいる人間が清水町外の方を呼ぶときに、やはり最低限の案内はしなければならない、もしくは最低限利用してもらうにはこうしてやりたい、ああしてやりたいというのはつくるべきかと思うのですけれど、これらについてこのままだと四景+1が、二景+1ぐらいになるのが寂しい話なので、ここで商工観光課長に聞くのも変ですけれど、あそこはもう景勝地として、清水の本当に唯一と言っていい、唯一は一つだけど、数少ない景勝地の中で大事にしていく必要があるかなと思うのです。

 円山牧場については前に、去年かおととしに答弁あったのは、あそこをキャンプ場にしたいというような話もたしかあったと思います。それらも含めてやる方向性というか、今後継続して水を何とか水道、もしくは水道に代わる施設を、引いてくるということで研究をしていってほしいなと私は思うのですけれど、観光課の課長の立場としてはいかがでしょうか。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 商工観光課長。

○商工観光課長(前田 真) 副町長の今の答弁の後に大変お答えしにくいのですけれども、もちろん私、観光の課長で観光協会の事務局も担当している課長でございます。

 四景+1ということで、清水町の強みとして挙げられている一つに雄大な自然と景色というものがございまして、その代表するところが、今、鈴木議員からご指摘あったような四景+1というものが挙がっております。

 円山展望台に関しては、予算委員会等でも説明しているとおり、今、民泊なんかも進めておりますので、イベント民泊という形で短期的ですけれども、キャンプだとかアウトドアのようなことにチャレンジしたいという思いも観光協会の中ではございます。

 日勝展望台に関しても、もちろん最初から検討を全くせずにトイレはもういらないと決まったわけではございません。今も継続協議はしております。

 もちろん隣にいる建設課長等にも、私のほうから何とかならないのかとか、あるいは副町長や財政部局も入った中で何とかならないのかという話は継続的に協議をしております。

 今、副町長のほうからも答弁あったとおり、日勝展望台に関しては、現状復帰の原則があったり、いろいろな問題があって、一年間時間をいただきたいという話も伺っております。

 もろもろの条件がクリアできれば、もちろん大事な施設でございますので、私も継続的に何とかならないのかというお話はしていくのです。ここはやはり町全体の計画だとか、バランスだとか、予算の枠だとかというのを考えて折り合いをつけていくという必要がありますので、もう少し長い目で見ていただきたいなと思っております。

 決して必要ないという話は、私からは申し上げないということを答弁とさせていただきます。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) 私もずるい質問をしております。副町長にそう言わせて、そして、前田課長にはそう言わせて、本当に相反することを言わせているわけではないですけれど、そういう状況をつくってしまったことは申し訳ないなとは思うのですが、ただ皆さん、やれるものならやってあげたいよという気持ちは全員あると思うのです。ただ、いかんせん、なかなか難しいところはあるというのは私も分かっています。

 円山牧場の展望台に話を伺うと、これはなかなか難しい話はたくさんあるのですよね、この水の問題については。それは私も承知しております。なかなかこれ正直言って表立って言えること、言えないことというよりは、なかなか本当に法的に難しいこともあるというのは分かってございます。

 ただ、今回、バイオトイレ350万かけて造りましたよね。その中において去年完成させたのだけれども、完成させて一度も使用することなく、今年動かしていますよね。まずそれについてはなぜそうなったかといったら半導体の問題ですか、もしくはその資材の高騰とかの問題で、当初入るやつがどんどん延びていって、たしか私の記憶では10月末か11月末だったような気がするのですけれど、当初はもう少し早くオープンする予定だったと認識していたのですけれど、まず元に戻って申し訳ないのですが、それの状況はなぜ遅れたのかお聞きしたいと思います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 建設課長。

○建設課長(山田寿彦) 円山展望台のバイオトイレの設置工事に関して工期が遅れた理由、工期延長しているのですけれども、その理由としてはバイオトイレの設備の関係で製品の納入が大幅に遅れるということで、工期を延長して納入しております。

 以上です。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) 入札案件で大幅に遅れるという話は当然あり得ない話ですので、それについてはまた決算委員会等々で、私もそういう業者ですから、あまり分かっているとは言えないですけれど、言えないということはないか、言えないけど、その気持もよく分かるというところもあります。

 ただ、今回、10月末でしたか完成したのが。お話をいろいろなところからお聞きすると、どうも本稼働を控えた3月、4月に稼働させてみたらなかなか動かなかったと、それについては電気容量が足りなかったというようなお話も聞いてございます。やはり計画的にものを進めていかないとなかなかうまく行かないものはやはり後でけちがつくものだなと、よくよく昔の人はよく言ったなと思うのですが、その原因というか、電気工事を追加したという話を伺っています、工事完成後に。それについはどのような内容だったのかお聞かせいただきたいと思います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 建設課長。

○建設課長(山田寿彦) トイレの設置自体は昨年度で終了したのですけれども、試運転した際にバイオトイレを撹拌、作動させるためのある程度の電力量が必要なのですけども、そちらのほうが想定していたより足りなくて、それでそれを改善させるために電源を強化したという形になります。

 以上です。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) あまりこれ長々とやるつもりはないのですけれど、要は納品してみたら動かなかったという、いわゆる一般消費者から見たら全然訳分からない話だなというような感じになってしまうのです。でも実際、そのプロセスが結果としては、私が聞いている話では100万プラスアルファぐらいだから450万、もし水道を10,000千円、20,000千円と話もありましたけど、いろいろな思いを持って、例えば円山牧場のトイレは職員も使うのだよと、そこにもう少し牛も誘導していくのだよと、牛の水飲み場も造るのだよというような形を取ったりするならば、なかなかできないことはなかったのかなと、そして、既設の管はまだあると伺っていますので、そこに接続するのにと考えていくと、接続するだけだったら多分そんなにかからなかったかなといろいろな用途を考えながら、知恵を出し合いながらできたのではないかなというような結果論としてやはり出てきてしまうなと、であれば、みんなで法律は法律ですけれど、これは当然分かっています。ただ、その中で許容される範囲はどこまであるのかというのをやはり考えていかなければならない。これ金かかるからやめようというのではなくて、もっともっと知恵を出し合ってやる必要が今後あるかなと思ってございます。それらを含めて、今回、日勝については納得は当然いっていませんけれど仕方ないなとも当然思っています。円山牧場についても、水ないのは仕方ないなと多少は思っているのですが、あそこの活かし方は日勝よりもやはりあるので、やはり継続して考えていきたいなと特に思うのですけれど、それを最後ぐらいにして、この質問は終わりたいと思うのですが、言っているニュアンスがなかなか町長に伝わっているかどうかあれですけど、町長、何か一言いただければと思います。

 要は、最後の最後というか、日勝峠はある意味理解します、残念だけど。でも、理解していない町民が多いということは分かってください。そして、円山牧場についてはやはり使い方はたくさんあるし、まだまだ発展する可能性も実は日勝よりあるのではないかと僕は思っています。それらも含めて、今回でこれでもう終わりだと言うのではなく、継続して水の問題は我々でしっかり考えていこうということをある意味、議員からもお願いもしていますけれども、町民からのお願いもありますので、ぜひ今後継続して考えていただきたいと思いますが、町長いかがでしょうか。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 円山展望台、多分そこそこに調べていろいろな経過は承知のようですけれども、自分も含めて、あるいは自分の前のとき、それから自分が29年2月28日からこういう立場になって報告受けて、そしてそのままの状況の中できて、やはりこれからの水の需要だとかいろいろなことも考えたときに、そのときにこれは難しいなと、そういうことで断念をしたところでございます。

 それを今また復活するというのは、これからの水の需要を考えて、あそこをキャンプだとかそういうことにはやはりならないのではないかなと思うのですよね。いろいろなことを考えると下にもキャンプ場があったりだとか、すぐそばではないけど意外に近くにあったりだとか、そのようなことをしているときに、やはり手洗い水はでもここで一番最初に問題あったように、ご指摘があったように、その部分については自分も前から思っていましたし、このバイオトイレを造ったときの手洗い水だけは何とかしなければならない、もしキャンプの人がいたら下の牧場からポリ容器に水をもらってきてやれば十分なあれで、洗面台がありますので、流しがありますので、そういうことだったのですけれども、その水だけについては牧場の職員もしょっちゅう上がって、あそこのところに通りますし、それから今詳しく調べたら、建設のこの担当の職員が1週間に1回上がるというから、それによっていろいろな簡易的な部分については対応十分可能かなということも含めて、最終的にはここで答弁したように最低限の水の確保は頑張ってしていきたいなということで、総合的に判断した結果でございますので、半分ぐらいは納得しないかもしれないけれども、半分ぐらいは何とかできるような状況を。でも、自分としては最初から考えていた方法です。そんなことの中でやっていければなと思っております。よろしくお願いしたいと思います。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) 納得しています。ただ、納得している内容についてはもうバイオトイレがついてしまっているので、納得するもしないもこれしかないという思いがあります。でも、いろいろな考え方を持ってやればまだまだいい方向もあったのかなというような思いもあって、これらについてはやはり例えばさっきの追加工事の話もそうだけど、しっかりとした計画をもともと持ってやっていないからこうなってしまったなというのはやはり見ていて分かるわけですよ。この部分についてはやはりすぐやることも大切だけど、しっかりともともとの計画と時間、余裕を持ってなかなかやれるような仕組みをつくってほしいなと思います。

 当面、これを運営していった上で、例えば需要とか、もっと大きいタンクにしてくれという話も出てくるかもしれないし、いろいろな話が出てくる、そのときには臨機応変に聞いていただきたいと思いますが、この部分についての最後の質問にしたいと思います。臨機応変に対応していただけるだろうかということで、苦し紛れの質問をさせていただきます。副町長いかがでしょうか。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 副町長。

○副町長(山本 司) 最低限というか、必要な水についてはきちんと水の切れることのないように適正に管理をして、設置してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) あと10分程度で終わろうと思っていますので、もう少々お付き合いください。

 それでは、3番目の質問、まちまるごとホテルを目指す本町の現状について。

 特に、私の質問で、その後いろいろ商工ともお話をさせていただきましたけど、例えばこれ楽天だ、アゴダだ、民間の旅行サイトがあると思うのですけれど、どんどん増やしていけばいいのではないかというようなお話を課長ともお話をさせていただきました。もしかして、Airbnb社と何か取り決めがあったから動いていないのではないかという話をしていましたけども、特段の取り決めはないと、ただ、最初にスタートでいろいろやっていただいている関係上、それは社会通念上、最初はやはり敬意を表さなければならないものもあってだと思うのですけれど、2年目、そして来年3年目になる段階において、民泊の考え方、まずその窓口というか、他社に広げる考えはないのかというのと同じくして、役場ホームページから見てくる方も結構多いと聞いています。そういうところにももう少し情報をしっかりと出したほうがいいのではないかなと一問一答で2つ質問して申し訳ないですけれど、似たような質問なので答えていただければと、その辺についてはどう思っているのかお伺いします。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 商工観光課長。

○商工観光課長(前田 真) 今はAirbnbと包括協定を結んでおります。もちろん包括協定を結んでいるのでお互いにできることをやっていこうということを包括的にやっております。

 特に、Airbnbがほかの会社の参入を拒んでいるわけではなくて、今のところ包括協定を結んでいるので、一番、清水町のインターネットサイトに対する対応を丁寧にしてくれるのがAirbnb社だと理解していただけば結構でございます。

 今おっしゃったように、世の中にはたくさんのそういった仲介サイトがございます。旅行サイトで代表的なところは多分、楽天ですとか、じゃらんですとかです。

 初めて私ども公共施設というものをこういった仲介サイトに掲載してみたのですよ。なかなかそこの会社のサポートなしに、そのものを運営するというのが難しいという現実もございました。様々なトラブルがある中で、包括協定を結んでいるということもあり、Airbnbからは言い方は悪いですけれど、清水町を特別扱いして、様々な丁寧な対応してくれているというのもあります。

 もしここで他社を清水町の独断で、特に協定を結ぶことなくやったときには、一般の民間のユーザーと同様の扱いをされるので、多少のトラブルが生じるという可能性もございますので、そこは丁寧に見極めながら、今後進めてまいりたいと思います。

 もちろん、ほかの仲介業者と清水町の行政特有の会計処理だったり、そういったものに対応するということを協力してくれるような感じがあれば、鈴木議員がご指摘のあったとおり、サイトを増やしてどんどん清水町の移住政策というのが目に留まるようにしていくのは、こちらの希望でもございますので考えてまいりたいと思います。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) あまり時間もないので、端的にいろいろ質問していくのですけれど、これの町有の体験施設というか、施設についてはベッドメイキングから掃除から何から最終出たときに確認も含めて、これは役場職員でやられているというのは聞いたのですけれど、やはりおかしいよねって、おかしくもないのかもしれないけど、数がどんどん増えていく中で、職員が本来やる仕事なのかなというのが一つと、私が最後のほうに質問しているのが、ホテル業をやるわけではないのだから、実質的にはホテル業をやっているでしょうというような話をしていますけど、それはやはり職員自らが掃除してくれるのは有り難いことですけれど、やはりそれは民業をちょっと違う形に捉えてしまっているので、今はその形でずっといくとは思うのです。ただ、将来的に民間委託とかいうのを考えてやらないと、役場職員って一体何、それを掃除するためではなくて、呼んでくるためにできるだけ力を出してほしいなと思っております。

 それについては、今の段階まだ始まって、まだ1年とか2年とかなので、すぐやれという話ではないけれど、先ほど柔軟に検討してまいりたいという答弁をいただきましたけれども、これについてはもうやはり早速いろいろ考えていったほうが町民に誤解も与える可能性もあるし、本来の役場の職員の仕事はこっちではないのと取られては、議会としても、議員としても悲しい話ですので、その辺は早急に検討、検証をしていく必要があるかなと思うのですけれどいかがでしょうか。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 商工観光課長。

○商工観光課長(前田 真) ご指摘のとおりだと思っております。もともと2件の移住体験住宅、かつては1件の体験住宅というものを移住体験のために管理しておりました。

 移住体験施設と宿泊施設の大きな違いというのは、いわゆるホテルというものはベッドメイキングから食事のサービスから全てのものというのをパッケージとして提供するというものだったのです。

 移住体験住宅はそういった形は取らずに、長期滞在を前提として、洗濯だとか掃除だとかというのはご本人が行ってくださいよという形でやっているというところが大きな違いなのです。そうは言っても、次のお客さんを受け入れるときには、もちろんきれいに退去はしてくれるものの、やはり私どもで確認もするし、検収もするし、さらに草刈りもしなければいけないし、いろいろなことがあるのです。

 もともとは全てを職員が直営でやっていた時代もありました。最近は掃除の部分だとか、あるいは草刈りの部分というのは個別にアウトソーシングというか、委託をしているような現状です。でも、そうはいっても、やはり退去のときには実質ホテル業と同じような取扱いというか、検定をしなければいけないのです。それが職員として、業務として件数を増やせば増やすほど負担になるというのはご指摘のとおりだと思います。

 今後、移住政策を進める上で、そういったことが死活になって、清水町の魅力発信のスピードというのが落ちるようであれば、これはまた本末転倒の話になりますので、今ご指摘のあったとおり、昨年度から清水町には移住促進協議会という協議会も立ち上げたり、またそういったことが得手な業者も少しずつですけど増えてきておりますので、先ほどの町長の答弁にもありますとおり、そこはできるだけ早い段階で、来年度の予算に向けて検討してまいりたいと考えております。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) やはりすぐは終わらないです。

 先般、商工観光にお邪魔させていただいて、この移住体験住宅を含めてどのぐらい利用率があるのかということを資料をいただきました。中には30日、これは完全に体験だよねって、1か月、2か月のやつで入っているなというのがあります。

 先ほどの中では、原則3日以上の利用であれば可能、認めているとありましたけど、1日、2日というのも結構あったような気がするのです。別にそれはやってはいけないなんて夢にも思わないのだけれど、ただ1日、2日というと完全にホテル業になるのです。

 僕が実は今回言いたいことは、本当はさっきで終わっているのだけれど、一般質問のチラシを出した瞬間にいろいろな業者と言ったらすぐ分かると思うのであれですけれど、いろいろなお話を聞きたいということで、何件か呼ばれて行ってきました。もちろんそれまでに旅館業を営む、ホテル業を営む方ともお話をしていましたけど、その中でやはりこのまちまるごとホテルをやる上において、なかなか説明がなかったのだよねというのは少し悲しがっていました。今となっては多少の声をかけていただいているけれども、実はこれやるの全然知らなかったのだよね、テレビ見ていたら、町長の家で泊まれる、え、清水町という、そんな驚きのある経営者の方もいらっしゃいました。

 なぜこれを言うかというと、3月の定例のときの一般質問のときに、道の駅の質問をさせていただきました。

 そのときには、ステークホルダーの関係もあって、利害関係者との調整もしなければならないということでいろいろな話をされた記憶があります。

 私もその後にまちまるごとホテルの話をしたのですけれど、それがよりそうなのだというのが、いわゆるホテル業を、まちまるごとホテルというか、名前だけ聞いたら既存の経営者サイドからすると、みんなステークホルダーなんですよ、これに対する。そことの話がなかなかいかないままどんどん進んでいったということに少し不満を抱いている方々が多いと、これらについては今後少し時間をかけてでもいいし、早急でもいいけれど、やはりもう少しコンセプトをお互いにしっかり分け合って考えていくというやり方、さらには民間を、道の駅の考え方はステークホルダーの利害関係者との関係性というような話もしていましたので、こちらもそれにのっとった形でやはり現業の人たちとしっかりと打合せをしていただきたいと、今やはり打合せができていないよというような言い方を聞いております。そこについてはすごく不満を、今は軽く言っていますけれど、結構不満を持っていましたので、そこについては丁寧に今後進めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 商工観光課長。

○商工観光課長(前田 真) どの業者からお聞きしたのかということをここで確認するつもりはないのですけれども、私なりにその報道に出る前に、それぞれのホテルを回って、こういった事業をやるつもりだというお話は説明もしております。

 もちろん、Airbnbというものに対して、役場の移住体験住宅だけを載せるのではなくて、旅館業を営まれている方もそのサイトを使って、自分の旅館というのを全国的に、全世界に発信できるのでどうですかという呼びかけもしているつもりです。

 いろいろな事情があって、インターネット得意な人、苦手な人というのがあるので、ご遠慮されたという経緯もございます。

 まだ、さほど民泊というものが、こういったアドバルーンを上げた割には件数が増えているかといったら、そうでもないので、特に旅館業の人たちには、経営的には影響というのは出ていないというのは昨年の宿泊の実績なんかも見ても、私どものほうでは理解しているつもりです。ただ、感情的な部分でできれば旅館の人や民泊の人たちが集まって、いろいろな情報交換をしたほうがいいというお話は私どもも聞いておりますし、もちろん旅館業の先輩の人たちに様々なトラブルだとか悩みだとかというのを聞いたほうが、これから民泊というものがうまくいくということも重々承知しておりますので、もしそういったように不満を抱えている方がいるのであれば、私が聞いているのとは違うのですけれども、そういったご指摘が鈴木議員のところにあるのであれば、なおさら反省して、これからそういった旅館組合みたいものというか、そういった固まりって、そんなにうちの町は盛んではないのですけれども、集まっていろいろな話というのを情報交換方々できたらなと考えております。

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○議長(山下清美) ここで休憩いたします。再開は1115分に再開いたします。                     (午前1105分)

○議長(山下清美) 休憩前に引き続き会議を開きます。

(午前1115分)

 一般質問を続けます。

 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) 休憩を挟むと、随分冷静になって、何を言いたいかも大分忘れてきてしまったのですけれど、もう最後のほうになっておりますので、先ほど課長からも説明ございました。当初いろいろやっているよ、いろいろ説明をしているとお聞きしました。

 ただし、年配の方々は、よく分かっていないのは事実ですよね。それをどうこれから説明していくのかというのと、それらの皆さんの知恵を借りてやるというのが、昨日の山本議員の質問にもあったように、町全体で何か考えてやれるというのは理想の形だと思いますので、何度も何度も足を運んでくれとは言いませんけれど、分かるように、協力していただけるような体制をこれからつくってほしいなと思います。ぜひやっていただきたいと思います。

 ただ、これまちづくり基本条例からいくと、トップダウン式のホテル事業となってしまっているので、本来は町民から意見をしっかり聞きながら、それをやると、僕は、まちづくり基本条例はどちらかといったら、否定的に近いのですけれど、いや、あるから否定はしないですけれど、あまり町民の声を聞き過ぎると、先に進まないというのがあるのですね。

 それらを含めて、ただ、説明責任は役場にありますので、丁寧に説明をしていただきたい。さらには、それぞれが仕事としてやっている人がいて、もちろんまちまるごとホテルの中には、今、参加している方は仕事としてやっている方もいるけれど、本来の目的は小金を稼ぐためではなく、この町って本当にいい町だよということを知らしめたいし、それの応援してくれる人たちをどんどん増やすという意味合いだと思って私は理解しているので、もう少し今まだ町民も、正直言ったら、このまちまるごとホテルと言われても白けています。

 これをどのように町に浸透させていくか、どのように町民の理解を得て、そして対外的に説明していくかというのがこの事業の肝だと思います。というか、この事業だけではなくて、全ての事業が実はそうなのですけれど、そこが先頭に立つ辛さというのは商工会も観光協会も大変だと思いますけれども、ただ、理解なくして納得と協力は得られないという思いを持って、ぜひ町民にしっかりと知らしめてほしいと思いますが、改めて頭を抱えている課長、よろしくお願いします。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 商工観光課長。

○商工観光課長(前田 真) ご指摘賜りました。先日も議会で定期的に浸透度が低いというお話も指摘されていますので、その指摘を受けて、広報だとかで清水町の民泊を町民に誤解のないように伝えるということもしております。

 ホームページや何かでも僕らなりに努力をして、従前よりも移住体験だったり、民泊というものを分かりやすく伝えるように努力はしているつもりです。こういうのって最初にアドバルーンを打ち上げたときに、わっと新聞に出たりメディアに出たりして、それで町民に伝える努力というのを怠りがちなので、今、議員がご指摘のあったように、定期的に長い時間軸でまちづくりの方針だとか、取り組んでいる事業というのは伝えてまいりたいと思います。

 もともとこの事業を進めたというのは、町長の公約の中に、長期滞在を進めて、短期的な観光よりは宿泊を絡む観光だとか、移住体験のほうが町に落ちるお金が増えるという公約や、さらに総合計画の中でも長期滞在型の観光を目指すということが10年計画の中に書かれている一環であります。

 誤解しないでいただきたいのは、決して奇をてらった、全く文脈を無視した事業ではございません。もともと10年間の間に清水町が観光や移住というものを進める上で、こうした形を取り組むということが一番スムーズであろうということから始めた事業でございます。

 ただ、これは、今、私は、議場で鈴木議員に説明しておりますが、この話というのが町民全てに共有されていないというご指摘は賜りますので、これからも定期的にそういった情報提供というのを怠ることなく実施してまいりたいと思います。

○議長(山下清美) 6番、鈴木孝寿議員。

○6番(鈴木孝寿) 今回の2番目の水道設備の話と、この3番目のまちまるごとホテル、みんな実はつながっているのですけれど、まるごとホテルだけやっても駄目だし、だといって水道設備やって、観光の町だけやったって人は来ないです。日勝峠と円山展望台をいくら整備したって人は来ないのです。

 でも、既存のものをどう使うか、そして清水は観光地ではないので、交通の要衝と言っているけれど、交通の要衝でもないのです、実は。どこの町も交通の要衝なのです。

 ただ、通過型の町だけで、そこにこのホテルを、ここでいろいろな体験、この清水を起点としていろいろなところにも行けるという、いろいろな巻き込み方をするという考え方は、僕は、評価したいとは思うのですけれど、いかんせん観光の町ではなかったので、観光に対するクエスチョンというのは非常に大きい。

 最初の質問が、この農業の問題もしたのですが、結局は、基本中の基本はここをしっかりやって、全部ボトムアップをしていかないと、何の効果もないよねというのが今回の全体を通しての質問でありました。

 最近よく話が出るのが町長の家、募集していないよねというのはよく言われています。別に町長の家にみんな泊まりたいわけではないし、あれなのだけど、ただ、でも、関心はないわけではないのです。そう、すごく広告塔としては最高だったのです。

 けど、さあ、次にどうつなげていくかというのがまだ、なかなか町民の理解も薄いところもあるし、全体をボトムアップしていくには、これから本当に考えていかなければならない。理解してくれない、協力してくれない人を協力してもらうというような本当に地道な作業が公の仕事だと私は思っています。スピード感を持ってやれと言ったって、できないことはできない。それは分かっている。

 ですけれど、スピード感を持ってやってほしいなとは思うのですが、こればかりはなかなかできないと思うので、最終的には取り留めのない質問になっているかもしれないのですけれど、町全体が一つになるような方向性を、これを含めてなのか何なのかは別として、やはり町長からどんどん、町長の言葉を含めて、あとここにいる役場の中枢の皆さんといろいろな機会で人を集めるというか、人の意見を聞いて、協力者を増やしていく。清水町のファンをつくるのは、まず町民からというような思いで、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。

 これを最後の質問にして、私の質問を閉じたいと思います。町長よろしくお願いします。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 議員ご指摘といいますか、意見のように、例えば今一般の旅館の人たちからもというような意見もあって、でも、最終的にはうちにいっぱい来たって、それはあれだし、それから町外の施設にあれしたって、それでよしとしようとも思ってもいなかったし、やはりみんなの相乗効果を狙ってというようなことの中で始めたことであって、その旗振り役にあれだった。あまりにも清水に泊まろうという概念が皆さんのところから、サラリーマンも含めて、ビジネスの人たちも含めて飛んでいたので、少しでもいろいろな意味の関心を含めながら、自分が司令塔になってというものの中で、取りあえず初期の部分としては、皆さん白けていると言いながらも、それなりに関心を持っている人も徐々に増えてきておりますし、これから相乗効果を狙って、旅館もそうですし、とにかく清水に泊まれるということが一番私としては大事な部分でなかったかなという思いもありますので、しっかりとそんなことも含めて、何の事業をやるにしても、今、先ほどお話でわざわざメモしたのですけど、町民の声を聞き過ぎてもということをお話ししてあるのだけれども、聞き過ぎ、それに同調するところは多少あるけれども、さらにしっかりといろいろな幅広く意見を聞きながら、ただ、最終的には自分で、こういうことも含めて、これがまちづくりだというような方法を示しながら、皆さんについてきてもらえるようなそんな方法も、今後についてもそんな方向性に向かって頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。

○6番(鈴木孝寿) 以上で終わります。

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