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○議長(山下清美) 次の質疑を、発言を許します。7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) 7番、橋本晃明です。議長のお許しをいただきましたので、一般質問を行います。
9月の議会がこんなに暑いなんていうことを、全然今まで想像もしていなかったようなことなのですけれども、本当に今年は、公式に異常気象と認定されたということもありまして、本当にその酷暑の中で、家畜、特に、乳牛は体力を奪われて抵抗力がかなり落ちているのかなと思います。
実際のところ生乳の出荷量も、生産抑制しているとは言いながらも、かくっと落ちて、前年比で11%ぐらい落ちているというような状況にあります。こういうときに、伝染病への感染というものがやはり大丈夫なんだろうかということで、懸念されるという状況にあります。
この5月には、隣国である韓国で口蹄疫が発生しておりまして、5月に全部で11件ですかね、5月18日が最後で、その後は新たな発生というのは農水省のホームページなどを見てもないわけですけれども、その間、私どももかなり緊張感を持って、それが入ってくるのではないかということで、様子を見ていたわけですけれども、コロナで、正直、観光客が止まっていたということであるのですが、その後、だんだんこのコロナ明けで海外からの観光客が非常に増えていると、この機会にやはり改めて注意をして防疫体制についても、町として検討しなければならないのではないかなという点で、今回、お伺いをしたいと思います。
1番目については、言うまでもなく酪農・畜産が、本町の基盤産業でありまして、日頃から防疫体制を維持するということはやっていると思いますけれども、改めてその重要性というものを鑑みて、いろいろな面で気の緩みはないかということを、酪農家自身も私もそうですけれども、やっぱり行政に携わる皆さんにも注意していただきたいなと思います。
2番目としましては、今回タイトルが、家畜伝染病予防対策とまちづくりについてということでお伺いしておりまして、伝染病の予防対策でがちがちに守ればいいのかというとそうでもなくて、町としては、繁栄していくために、いろいろとまちづくりを行っていかなければならないという、その両立をしていかなければならないということで、防疫体制を維持しながら、維持しながらというか、逆にしっかりとやって、やったからこそ、観光事業にも取り組むのだというそういう姿勢を示していくことが大事かと思いますので、その点についてお伺いしたいと思います。
そして3番目ですけれども、万が一、口蹄疫が発生してしまった場合に、どのような体制をもって、これに当たるのかということを、本当にいつ起こるか分からないという危機感を持ちながら取り組んでいただきたいと思うのですが、それについての体制現状と考え方についてお伺いしたいと思います。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。町長。
○町長(阿部一男) それでは、橋本議員のご質問に、順次お答えをさせていただきます。
まず、橋本議員も冒頭におっしゃっていましたけれども、今年は記録的な猛暑が続き、牛の体調不良や乳牛の乳量の低下、さらに高温多湿による菌が繁殖しやすい状況にあるため、伝染病への感染拡大が懸念されております。そのような中で、橋本議員の質問に、順次お答えをさせていただきます。
まず、小項目1でありますが、口蹄疫などの法定伝染病以外の、いわゆるサルモネラ症などの届出伝染病については、毎年本町においても発生が確認されております。伝染病が発生すると、農場においては精神的にも経済的にも負担が大きくなるため、家畜保健衛生所から通知される家畜疾病の情報提供や、飼養衛生管理基準の徹底など、関係機関で構成する清水町家畜伝染病自衛防疫組合において、家畜飼養者へは注意喚起等の周知を図っているところであります。
次に、2点目の観光事業を進めるに当たっての防疫体制でありますが、韓国では、先ほどの発言にあったように、5月10日から、今年ですね、18日の間に、口蹄疫が11例発生しており、その後、発生は確認されておりませんが、農林水産省において、出入国関係機関、空港、港湾関係者、旅行業者等と連携して、水際対策の一層の徹底を図っているところであります。
北海道の家畜保健衛生所によりますと、海外からの来町に際しては、家畜伝染病の予防法、飼養衛生管理基準等でそれを差し止めるような規定はないとのことですが、農場への立ち入りに関しましては、過去1週間以内に海外から入国した者、また、過去4か月以内に海外で使用した衣服及び靴については、飼養衛生管理区域内に持ち込まないという規定があり、これに沿った対応をしてまいります。
次に、小項目3の、万が一、口蹄疫が発生した場合に備えての体制についてですが、防疫措置については、主に北海道の指針に沿って実施することとなります。発生農場で飼養している家畜は全て殺処分となり、飼養衛生管理基準に基づき、飼養者が定めている土地に埋却し、さらにウイルスの拡散防止などの対策が求められております。法定伝染病に対する防疫演習等については、年に数回、北海道において実施されており、本町職員はもちろん、関係機関からも参加されております。防疫体制につきましては、まず北海道との連携を密に図ることが重要であると考えており、町が主体となり、清水町家畜伝染病自衛防疫組合、さらに必要に応じて警察等への要請についても、北海道との協議を図ってまいりたいと考えております。
以上、3点についての答弁とさせていただきます。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) まず、その町長の答弁の中にもございましたけれども、伝染病が発生すると、サルモネラ等でもかなり精神的にも経済的にもダメージを受けると。ものすごいストレスがかかるわけですよね。大事なのは、ここで病気が出てしまったことを隠そうとしたりとか、隠すということではなくても、ひょっとしたらこれは、症状は似ているけれども、病気ではないのだろうかと思い込むとか、そういったことが生じかねない。これの本当に、自分がこれ対象になった時にどうなるかなということを考えたら、なかなか大変な話だと思います。
宮崎県で出たときに、これ大分前になりますけども、10年ちょっとになりますけども、口蹄疫の場合には、ワクチンなし清浄国に復帰するためには、清浄化10年必要で、10年かけて、清浄化を進めてやっと欧米とも輸出入ができるようになったということがあります。
アジアの中では、今、日本のほかには台湾とか限られた国しか非ワクチン清浄国というのはないわけですよね。
そういう中で、本当にこれにならないようにというか、なってはいけないということを本当にふだんから気をつけていかなくてはならないと思うのですが、気の緩みが自分を含めてないかというのはきつい言い方かもしれませんけれども、以前に宮崎で出たときには、空港であるだとか役所、スーパー、いろいろなところに口蹄疫発生しているのを、予防するためとか、防疫するためという表示があって、ビルコンだとかそういうものを含ませたマットが敷いてあったと、今は、もう役場、多分入ったらマットを踏むようになっていると思うのですが、そこの薬剤の管理だとか、それから、表示等というのがどうなっているのか、誰が管理しているのかというのを教えていただきたいと思います。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) 役場庁舎のマットにつきましては、適宜、役場の清掃の委託業者の方にお願いして、消毒液を染み込ませていただいているところでございます。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) 現状では、コロナが5類になった後も、いわゆる手を消毒するようなものが、いろいろなところに設置されていたりというようなことがありますけれども、そのマットとか、その辺については、役場にはあるのかも分からないですけれど、家畜防疫のこともありますというような表示は、もうなくなってしまっているのかなというところがありますが、やはりその機会機会に応じて、特に今は、外国からのお客さんも増えている時期でありますので、そういったものを改めて表示して、町民にもふだんから、家畜防疫に取り組まなければいけないという意識を啓発する必要があるのではないかと思いますがいかがでしょうか。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) 先ほど、5月に韓国で発生した口蹄疫に関しましては、かなりこちらのほうとしても警戒していたところでございます。
サルモネラ等を発生した場合には、特定の地域ということは避けてはいるのですけども、そういう病気が発生しておりますのでというような注意喚起を全農家、酪農家さんに農協からファクスで周知しているところでございます。
町民に対しての周知なのですけれども、今のところそこまでの対策というのはこちらとしては取っていないところです。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) やはり清水町は、畜産・酪農が産業の基盤というふうにうたっているわけですから、やはり皆さんにも同じ気持ちを持って、この町の中で、共有していただきたいなと思います。
いろいろな絡みがあるとは思いますけども、やはり、東京中心というか、国の方針というのに沿ってとか、道と清水町はそんな変わらないと思うのですけれども、やはり東京の考え方とこの清水町の考え方では、経済とか産業に関する考え方は随分違うと思います。東京から見れば、農業というのは、東京の代議士ではなかったかもしれませんけれど、GNPの1%にも満たない産業に予算を組めないみたいなことを言った人がいましたけれども、やはりそこは清水町の基盤産業を守るということで、国よりもやはり道や道内の市町村はもっと、厳しい厳格なその防疫対策を取るべきだと思いますがいかがでしょうか。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) 海外からの旅行者、あるいは荷物に関しましては、国または北海道に渡ってくる際の、水際対策というのはしっかりと徹底して行っていただきたいとは思っているところでございます。
農林水産省においても、そのような対策を取っているということで、通知文は流されておりますけれども、さらにその辺が一番重要な部分になるかと考えております。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) 何となくいつの間にか、話が2番目に入ってしまっているのですけれど。
今、私のところにオーストラリアから6人ほどお客さんが来て泊まっておられるのですけれども、オーストラリアから日本に入るときには、すごく、軽く入れたというか、楽に入れた。だけどもう毎年ということはないでしょうけれど、オーストラリアの方が日本旅行してオーストラリアに戻るときには、すごく厳しいのだと。靴の底はまず洗わされる。それから、かばん開けて、乾燥、生を問わず、植物が入っていれば、それは没収されてというようなことで、国自体が農業や畜産で成り立っているというところが、「日本とは違うかもね」みたいな話を、昨日一つしたのですけれども、やはり北海道、そして清水町はオーストラリアと同じ考えでいかなくては。やはり、日本というか東京都に倣っていたのでは駄目だと思うのですね。
そういう意味で、その清浄国の中でも、特に厳しいと言われるオセアニアの国の例も学びながら、自分たちでできることはしなければならないのではないかと。水際対策がしっかりしていないから余計に、その牧場のほうの負担が重くなるということはあると思うのですよね。少なくとも、清水町においてもその玄関口になるところだとか、人がいっぱい交わるような場所というのではもっと強力に、この防疫対策を取っていく必要があると思うのですがいかがでしょうか。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) 国からは、水際対策ということでかなり厳しい措置を行っているという文書が通知されておりますので、ちょっと今の話は、私も存じ上げてなかったのですけれども、何か月か前に、韓国から視察に来たいという電話がありまして、その際に、家畜保健衛生所のほうにどういう対応したらいいのかということで、先ほど町長からの答弁にありましたとおり、拒むものは家畜伝染病予防法また衛生管理基準には規定されてはいないと。ただ、入国後、一応、衛生管理基準のほうでは、入国後、過去1週間以内に海外から入国したもの、また過去4か月以内に海外で使用した衣服及び靴については、飼養衛生管理区域内に持ち込まないという規定があるから、これは徹底してくださいというお話がありました。
最終的に協議した結果、受入れは断った次第でありますが、そういった部分で国の対策が徹底されていないのであれば、北海道とも協議してまいりたいと思います。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) 同じような話をしてもあれなのですけれど、清水町で、今、人気な観光スポットで円山展望台というのがありますけれども、ここは清水の町営育成牧場の中にあるわけですね。これを両立させるためには、それなりにやはり防疫体制をしっかりしていくということが不可欠だと思いますが、これについて今のところ、どういう考えでやっているのかというのをお知らせいただきたいと思います。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) 円山牧場については、既にもう観光地ということで、いろいろな来客される方が増えてきております。出入口に2か所ありますけれども、2か所については、都度、石灰帯をまいて対応しているところでございます。
また、場内出入口はもちろん、場内数か所に、家畜疾病に関する注意喚起の看板を設置して、牧草地内には立ち入らないこと、という看板を設置しているところでございます。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) まずその、今、課長からお話ありましたが、そうだろうなと思うのですが、この際の衛生管理区域というのはどこを指すのかというところですね。千年の森を越えた辺りから円山展望台という矢印があって、ずっと上がっていって円山があって、そこから降りてきて、町営牧場の第一官舎のところに出るような形になるのか、どっちから入れるようになっているのか、あの道路を町道と理解して、あそこは管理区域に入っていないのか、それとももう町営牧場の、何ていうのですかね、そこに入ってしまったら道路も含めて衛生管理区域なのか、これはどっちの考え方でやっていますか。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) 衛生管理区域内、個人の農家であれば、飼養している牛舎、あるいは倉庫、離れている住宅を除いては全て衛生管理区域内とされているところですけれども、円山牧場に関しまして、その衛生管理区域内がどこまでの範囲かというのは、今どこまでということは答えられない状況であります。
○議長(山下清美) 橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) これははっきりさせて、そのように進めていくということが大事になるかと思います。
道路を含めて衛生管理区域にするということになれば、衛生管理区域に入った者は誰であるかというものを記録しないといけないことになりますので、それはなかなか手間としては大変なのかなと思いますし、観光地としてはあり得ないのかなと思います。
道路は町道で、そこからフェンスの中には入らないでくださいねということにするのであれば、やはりそこはフェンスをもっと強靭にするとか、まあ、今、電気が入っているのかな、そこに、私も少し見てきたのですけれど、表示はあります、いっぱい。だけど全部日本語ですよね。
問題になるのは、そういうことを言っていいのか分からないですけれど、私どもの牧場にも、特に中国の方は、だめと書いてあっても入っていったりするのですよね。なので、少なくとも日本語だけではなくて、英語と中国語と韓国語、これらの表示というのは必要でないかと思いますが、いかがでしょう。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) 注意喚起の看板、いろいろですね、私も調べたことがありまして、今、橋本議員がおっしゃったように、英語ばかりではなくて中国語、韓国語というような表記をされた看板もございます。一斉に看板を取り替えるというのも、なかなかすぐにとはいけませんので、また徐々に、そういうことも検討してまいりたいと思います。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) この部分はどこが管理しているかという部分でいうと、農林課なのかも分からないですけど、やはりそこへお客さんを引き入れようという部分でいうと、商工観光課も力を入れていかなければならない部分ではあると思いますので、防疫体制と同時に観光客に対する注意喚起という部分では、予算の関係があるのであれば、観光課のほうで出してつくったって構わないのではないかなと思うのですが、なるべく早い時期に設置しないと、中国からのお客さんはまだ今のところちょっと少ないのかも分からないですけど、これから増えてくる可能性もありますので、その辺はやはりきちっとやっていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) 今、商工観光課という話も出ましたけれども、こちらについては農林課のほうで検討して、早急にですね、いっぺんにとはいかないかもしれないのですけれど、出入口付近の2か所ぐらいからは、早急にちょっと進めてまいりたいと思います。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) 早急に進めていただきたいと思います。
宮崎で発生したときは、収めるまでに相当かかりまして、全部で292戸で21万頭殺処分にしているわけですね。この頭数は、豚が17万頭でかなり多くて、乳牛は3万7,000頭という頭数だったのですけれども、それでも本当に大変なことになって、宮崎から県境を越えて感染させないようにというので、ワクチンを打って口蹄疫を収めたと。
ただ、非ワクチン清浄国になるためには、ワクチンを打った牛を生かしておくわけにはいかないので、殺処分する前提でワクチンを打っているわけですよね。そういうことを考えると、検討して来年にとかという話にはならないと思いますので、本当に急いでやっていただきたいと思います。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) 先ほども申し上げましたが、円山牧場出入口2か所の看板については、早急に対応したいと思います。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) 本当にあってはならないことの話をずっとしていてなかなかあれですけれども、本当に、万一出てしまった場合にどうするかという点での、本当に町の方にも北海道の方にもいろいろな方にもお世話になって、大変なことになるのだろうなと思いますが、大型牧場であるとか、私どものように消費者との交流を図っている牧場というのは、昔から定期的に報告を求められておりますが、その報告の中でも埋設する場所はきちんと確保していますかというところがあるわけですね。
清水もどんどん大きな牧場が増えてきて、少し心配されるのは、かかって殺処分に至ったときにその家畜を埋設する場所があるのかということですね、この点についても、清水の自衛防疫組合でも検討されているとは思いますけれども、その辺はどうなっているのか、教えていただきたい。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) 先ほど橋本議員がおっしゃったとおり、毎年、定期報告ということで各農場においては、できれば農場内で近隣所有地に埋設地を設けなさいということで、図面もしっかり添付した中で報告は、保健所のほうに出しているところでございます。
大規模農場というところに関しましては、直接ですね、うちの職員も同行しますが、家畜保健衛生所が直接出向いて、指導等を行っているところでございます。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) 埋却するときのですね、その何ていいますか、穴っていいますか、嫌な感じですけど、これが4メートル掛ける4メートルですね、幅4メートル、深さ4メートルで、長さが10メートルの穴を掘ったときに、そこに埋められる牛の数が20頭ということになっています。
これがですね、100頭埋めるとなんぼになるのだろうとか、間違って大きな牧場に行って1,000頭やることになったら、どれだけの穴を掘らないとならないのかということになってくると思うのですが、そのシミュレーションというのはできているのか、お伺いします。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) これまで毎年のように、鳥インフルエンザが本州のほうで発生をしておりまして、近年また、昨年も、数多くの発生農場が出ている中で清水町においても過去にそういった事例がございました。その後ですね、埋設地という部分で町有地でどこが埋設できるかという部分では、牧場ももちろん毎月定期報告を出しておりまして、牧場で埋設する場所の指定もしております。さらに、過去に起きた鳥インフルエンザの際に、旧清掃センターの敷地に埋設して、そこも、まあ、まだ若干ではあるかと思うのですけれども、埋設地ということで一応候補地として、町としては考えているところでございます。
口蹄疫で先ほど橋本議員おっしゃったように1,000頭規模となるとかなりの本当に試掘というか掘削が必要だということで、焼却処分というのも内地のほうでは検討されている部分もあるのですけれども、管内では焼却する箇所は2か所しかございません。家畜保健衛生所に、そういった場合に焼却可能かどうかという話も一度相談したことはあるのですけれど、かなりの焼却場を止めないと1,000頭規模だとかという部分では無理だということで、その焼却場からは断られているという話も聞きました。
本当に、1,000頭規模となると、町有地だけではなくて、ほかの国有地、道有地だとかというところも道と、まあ、法定伝染病なので道が主体となって一応進めていくわけですけども、そういうところも検討していかなくてはいけないかなとは考えております。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) 牧場の中に土地が見つからなければ、町有地、国有地ということもあるのかなという話でしたけど、その町有地とか、まあ、町民の財産ですから、そこはもう本当にガチャガチャ掘って埋めるということに対しては、まあ、緊急性があるので仕方ないと思うかも分からないですけど、日頃からという考え方の中ではなかなか合意は得られないのではないかなと思いますけれども、大丈夫ですか。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
○農林課長(寺岡治彦) まずはですね、本当に、町有地は町の財産でありますけども、本来であれば、大規模の家畜所有者であっても、自分でそういう埋設地を設定しなさいということにはなっていますが、それが不可能であれば町有地、緊急を要するというか、ウイルスの拡散防止という観点もありますので、町有地、牧場用地が使えるのであれば、やむを得ないかなと考えております。
○議長(山下清美) 7番、橋本晃明議員。
○7番(橋本晃明) どう考えてもですね、やはり口蹄疫を絶対出してはいけないと、出たら大変なことになるというか、本当にどうやって進めていっていいのか思考停止になるのではないかなと思うのですが、やはりいかに口蹄疫を発生させないかというところにですね、力点を置いて、やってやり過ぎるということはないのではないかなと思いますので、そこはですね、やはり元のところに戻ってくるのかなと思います。
宮崎県のですね、最初の発生の確認のところにですね、私たちが一番学ばなければならないことがあるのではないかなと思うのですが、宮崎県では平成22年の4月9日の日に、よだれを流して軽い潰瘍が口の中にあるという通報があったのですが、口蹄疫の典型症状である水膨れがなかった、それから伝染力が強いはずなのに、他の牛が症状がないということで、口蹄疫ではないのではないかということで経過観察とされていたと。で、結果16日にですね、同様の症状を示す牛がいるという連絡を受けて臨床検査をしたところ、口蹄疫では、その時にはまだないのだけれど、ということでサンプルを採って調べたら、やはりそれは口蹄疫だったということになったわけですね。
その間に加速度的に増えていったと。だから最初の1件で止めるということがすごく大事だと思いますので、あってはならないものだけれども、もしかしたらそうなのではないか、というときに速やかにやはりこれを疑うと、そしてそれは個人のストレスにはならないようなという配慮の下にですね、やはり防疫体制を進めていくということが一番必要なのではないかなと思います。
町長の見解を伺います。
○議長(山下清美) 答弁を求めます。町長。
○町長(阿部一男) いろいろ今、私もしばらくこの問題の意識がちょっと薄らいできたところがあります。それはコロナであったり、いろいろなことがあったりしてそういう部分も止まり、それからまたにわかに観光だとかなんかもね、外国人も含めて最近そうなったときに改めて注意をしなくてはいけないなと。
それからまた、本当に、今の橋本議員の意見も聴いていくとね、やはり出てしまったらもうとんでもない話になってしまうから、やはりそれよりも最大の予防というね、未然に防ぐということが一番の効果があるのかな、というのも私も平成22年当時はまだ農林課にはいなかったけれども、もう役場にいていろいろな経過を知っているので、またそのときの危機というか、その部分について改めて今日感じるところがありましたのでね、今言われたような中身について徹底して発生させない、未然に防ぐ、それからまた、やはり一番大事なのはこっちの体制を、しっかりと初動態勢がいくようにね、私が先ほどから言っている、自衛防疫組合の組合長になっていますのでね、そういうものの中でしっかりとまた専門家の獣医さんだとかそういった人たちの意見を聴きながら、対策についてはいろいろなことを想定した中で、しっかりと立てていきたいなと思っております。
特に、言われた観光の部分については、牧場だとかなんか特に心配していた部分もありましてね、やはりこれを警戒し過ぎることは大事なのですよ。警戒することは大事なのだけれども、実は、なつぞら、というやつが牧場の清水町の円山牧場で撮影が行われたり、そして、開幕シーンとラストシーンにこうなったのだけれども、やはり牧場であったということで、相当我々も意識して、牧場に入ってもらう観光客の人が入るやつを大分ね、止めていたというか、来たときにだめだとか、そういうことではなくて、あまり来ないような方向を取っていた、あれがあるのですね、状況がね、ある。
それが結局はこの、なつぞらで、今どこか見ると、どこかのところで、なつぞらの里をして、こうあれしていますよね、清水だったらまだいいし、新得でもいろいろなものを置いて、家だとか何かを置いてだとか、陸別にそういう建物があっただとかということの中でね、そういう面では遅れて、このここを意識するために、何かPRが少しね、遅れて観光の誘致やなんかに少し遅れを取ったような状況もありますので、その辺の兼ね合いも含めながらいかなければいけないのだけれども、あの、今の状況を踏まえるとね、まあ、その辺も考慮しながらしっかりと防疫の部分についてはね、持ち込まない、発生させないという基本に返ってね、今後徹底していかなければならないかなと思っているところでございます。