令和元年第5回定例会会議録(9月17日_日程第1 一般質問 佐藤幸一議員)

○議長(加来良明) 次に、7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) 議長の許可を得ましたので、3項目、7点について、通告に従って質問をいたします。

 初めに、旧しみず温泉フロイデについて伺います。

 旧しみず温泉フロイデは、2008年に行財政改革の一環として民間に売却されましたが、購入した業者は、わずか1年で営業を中止し、その後、6年ほど前に大阪府堺市に差し押さえられたと聞いております。その後の経過について伺います。

 1つ、現在の所有者はどなたか。

 2つ、施設周辺の環境が非常に悪くなっております。防犯や防火の観点から、何らかの対策が求められていると思いますが、町としてどのような対処を考えているのか、お聞きをいたします。

 3つ目、道路に設置されている案内看板の所有者はどなたか。観光シーズンになると、その看板に誘われて温泉に行き、営業されていないことを知って帰ったということが実際にあったと聞いております。景観上も悪く、町のイメージも悪い。これも何らかの対策が必要ではないかと思いますが、町長の考えを伺います。

 次に、十勝清水駅への特急列車停車増加要請と跨線橋対策について伺います。

 新聞報道によりますと、去る8月26日に町長は、芽室の手島町長とともに、JR北海道釧路支社を訪れ、特急「スーパーおおぞら」の停車増加を要請したとのことでありますが、今後の取り組みと跨線橋対策について伺います。

 1つ、特急停車増加が実現すれば、まちづくりも大きなプラスになることは間違いありません。1回の要請で実現するわけがないと思いますので、今後どのような取り組みを展開しようとしているのか伺います。

 2つ目、特急列車の停車本数が増えても、今の跨線橋の不便さは変わりません。今回の要請の際、跨線橋対策についても要請したかと思いますが、要請内容とJR側の対応についてお聞きをいたします。

 3、私は3月の定例会で構内通路の設置を提案しましたが、町長はJR側の説明を答弁しただけで、積極的に取り組もうとする姿勢が見えないと、町民から指摘をいただきました。

 そこで、再度お聞きしますが、この構内通路の設置に対し、特急列車増加要請と一体になって取り組む考えはないか、町長に伺います。

 次に、新保育施設周辺の車進入規制計画の策定についてお聞きをいたします。

 国は、2020年度に保育所等の周辺生活道路への車進入を規制するため、市町村が作成した計画に基づく安全対策に財政支援を行う方針といいます。保育所と周辺道路一帯を一つのエリアと位置づけ、面的な安全対策を推進することが目的とされております。

 そこで、本町の新保育所周辺の安全対策として車進入規制計画を策定する必要があると思いますが、町長の考えを伺います。よろしくお願いをいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、佐藤議員のご質問にお答えをさせていただきます。

 まず、大項目の1、旧しみず温泉フロイデについてのさらに小項目の1番目でございます。

 現在の状況についてでありますが、町営しみず温泉フロイデは、平成7年4月に開業し、多いときには年間利用者19万人以上が利用されておりましたが、年々利用者が減少したことにより、来館者へのサービスの充実により利用者の増加を図るには、町営で継続するよりも民間企業のノウハウを生かした運営に委ねたほうがいいとの結論に至り、平成19年度に移譲先の公募を行いました。

 平成20年4月に堺市に所在する株式会社コンセルジュが売買契約により施設を取得し、同年6月から営業を開始しましたが、平成22年10月から休業となり、それ以降も休業状態が続いているところでございます。営業の再開について、相手方に文書により通知した経過がありますが、営業が再開されることもなく、現在に至っております。

 次に、2点目の施設周辺の環境についてお答えを申し上げます。

 防犯、防火上の観点からの対策でございます。

 町といたしましては、町内の空き地などについて、周辺住民などから苦情が寄せられた際、所有者がわかる場合には草取り等の対応をお願いする文書を発送しております。旧フロイデの管理状況について、無断で私有地に入ることができませんので、詳細を把握している状況ではございません。

 また、苦情なども寄せられていないことから、これまで文書による通知はしていない状況であります。相手側の所有物であるため、管理が悪いことのみをもって町が指導を行うことはできないと考えますが、危険性があるなど、判断できる状況になった際には、所有者に対し、改善について通知することになると考えております。

 次に、3点目、道路に設置してある看板の所有者は誰か。観光客が勘違いするので、対策が必要ではないかという問いにお答えをさせていただきます。

 看板については、売却先である株式会社コンセルジュが売買契約により、施設とともに、一括で取得したものと認識しております。以前に利用されていた方などが営業再開の時期や看板の劣化などについて、町に対し、問い合わせが寄せられているところであります。

 これまで看板設置についての問い合わせが多いこともあり、その対応について弁護士に相談した経緯がありますが、本体施設及び看板などが相手方の所有物であるため、同意が得られないと、町が改装、処分することができないという判断をいただいたところでございます。

 現在まで相手方からの事業再開や看板の取り扱いについての明確な意思表示がないため、本町が講じることができる手段については、具体的な方針を立てられない状況でございます。

 町といたしましては、今後相手方の具体的な意思が確認できる状況が生まれた場合、この時点において対応策を検討してまいりたいと考えているところでございます。

 次に、2点目、JR関係のご質問に対する答弁をさせていただきます。

 まず、1点目の特急列車停車増加に向けた今後の取り組みについてでありますが、8月26日に訪れた際には「スーパーおおぞら」全車の十勝清水駅での停車を強く要望してまいりました。現在、札幌と帯広─釧路間の特急列車は上下線とも「スーパーとかち」5本、「スーパーおおぞら」6本の計11本の列車が走行していますが、「おおぞら」で十勝清水駅、あるいは芽室駅に停車する列車は、上下線とも各1本です。

 このことはビジネス客や観光客の多い両町にとって大きなマイナスであり、町の発展を阻害している要因の一つとなっております。JR側としては、乗り継ぎなども含めて検討するとのことでありますが、将来の人口推移を見ても、両町の乗降客の比率は総体的に高まると思われますので、今後におきましても粘り強く要請を続けてまいる所存でございます。

 2点目の跨線橋対策についてでありますが、今回を含め、さまざまな機会においてJR北海道に対し、継続的に協議、要望をしておりますが、JR北海道としては、財政的に実施が困難であるとの考えは変わっておりません。

 3点目の構内通路の設置要望についてでありますが、こちらは安全性の確保のため、JR北海道としては新たな構内通路の設置は行わないとの考えは変わっておりません。

 次に、大項目3点目、新保育所施設周辺の車両規制計画の策定についての答弁とさせていただきます。

 来年度からの幼稚園、保育所などの周辺生活道路への車の進入規制等の安全対策に関する財政支援等につきましては、国からの制度の要綱など計画策定に関する情報が来ていない状況であり、どのような計画策定をする必要があるのか、財政支援の対象はどのようなものなのかなど詳細がわからない状況です。今後制度の内容等をよく把握した上で判断したいと考えております。

 また、新保育施設開所後の周辺の交通安全につきましては、朝夕のお子さんの送迎の際などに交通量が増えることと思われますので、保護者の方々や近隣にお住まいの方々にも安全に通行していただくようご理解とご協力をお願いしてまいりたいと考えております。

 以上、3点についての答弁とさせていただきます。

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) 持ち主は株式会社コンセルジュということでございますが、今まで所有者との接触はあったのか、文書で通知したという答弁がありましたが、あったとすれば、その内容についてお聞きしたいと思います。

○議長(加来良明) 商工観光課長。

○商工観光課長(斉木良博) 今ご質問ありました所有者との接触、またその内容についてということでございますが、答弁させていただいた内容と重複しますが、休止状態になった後、文書によって、数回文書の通知をさせていただいております。具体的な意思表示等がなく、休止状態のまま現在に至っているという状況でございます。

○議長(加来良明) 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) 建物の固定資産税や看板の道路使用料はどのようになっているのでしょうか、お聞きしたいと思います。

○議長(加来良明) 商工観光課長。

○商工観光課長(斉木良博) 税金、それから使用料等の部分です。

 詳細については、それぞれ担当がございますけれども、一般的なことでお話しさせていただくと、それぞれ法人情報に該当する内容だというふうに思ってございますので、この場ではお答えできないというふうに思ってございます。

○議長(加来良明) 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) 看板でございますが、他人の所有物に勝手に手をつけられないことはわかりますが、そうであれば、法的手段も含めて対応すべきと考えますが、いかがですか。

○議長(加来良明) 商工観光課長。

○商工観光課長(斉木良博) 答弁の中で、フロイデが営業しているときに利用された方がいつ再開するのだとか、それから今現在も看板が設置されていることから、営業していないのに看板があるとか、もしくは営業していないのに看板があることによって景観を害する等の苦情をいただいているところでございます。

 答弁させていただいたとおり、建物と一緒に看板についても一括して譲渡しているという状況でございます。町も、その他人の所有物についてはなかなか改装、処理等ができないという状況でございます。明らかに危険があるとか、そういったような状況になれば法令、もしくは関連する条例等に基づいて対応するという状況があろうかと思いますが、そのような状況になった際には対応したいというふうに考えてございます。

○議長(加来良明) 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) よろしくお願いします。

 3番、看板でございますが、他人の所有物に勝手に手をつけられないことはわかりますが、そうであれば法的手段も含めて対応すべきと考えますが、いかがでしょう。

○議長(加来良明) 佐藤議員、ただいまその質問に答弁されたと思います。

○7番(佐藤幸一) 失礼しました。

 十勝清水駅特急列車停車増加の要請と跨線橋対策に移ります。

 この要請が実現するためにも、例えば期成会の立ち上げとか、官民一体となって取り組む考えはありませんか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) まだそこまでは、先日行ってきましたので、もう少し、それから今芽室の町長と一緒に活動もしてございますので、今回の答弁にもありましたように、粘り強く、だけれども、いろいろな状況を考えると、清水と芽室に停まらないのは、かえって経済的なマイナスにもつながりますよということも含めて強く要望しておりますので、今後についても、その点も含めて、根気強く要望していきたいというふうに考えてございます。

○議長(加来良明) 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) よろしくお願いします。

 町長から支社長に跨線橋対策についてもお願いをしていただきたかったのですが、これは町民の希望ですので、進めてほしいと思いますが、いかがですか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 跨線橋対策につきましては、こちらから出かけるばかりではなくて、向こうからも年2回ぐらい表敬訪問というか、そういうふうな場面があるのですね。

 それから、今回の肉・丼まつりにも来ていただいて、JRの支社長が、釧路の支社長が、そんな折を見てお話はしておりますけれども、いい返事はもらえそうな雰囲気はなかなか、次の構内通路も含めて感じ取れないかなという状況であります。

○議長(加来良明) 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) いろいろなお話があるようでございますので、よろしくお願いをしたいと思います。

 構内通路は国鉄時代に設置したものとはいえ、現に多数存在しているわけですから、町民の立場に立って、その実現に向けて取り組んでほしいと思いますが、再度伺います。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 今JRにつきましても、一番はスピードの時代でありますけれども、安全をどうやって確保するかというのが非常に大きな問題でありまして、国鉄時代にはよかったけれども、今のJR、民間になってからの基本的な考えとして全くこの部分については難しい、考えられないという返事をいただいているところでございまして、なかなか難しいかなと判断しているところでございます。

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317