令和元年第6回定例会会議録(12月16日_日程第1_一般質問 山下清美議員)

○議長(加来良明) 次に、3番、山下清美議員。

○3番(山下清美) おはようございます。3番、公明党、山下清美でございます。

 3項目について、一般質問をさせていただきます。

 初めに、ひきこもりについてお伺いをいたします。

 ひきこもりの件につきましては、9月の定例会においても質問をさせていただきましたが、本町でも10月31日に、知ること、理解するためのきっかけとして、ひきこもりの研修会が開催されたところです。参加者がそれぞれにできることを考える一つの機会になったと考えるところでございます。

 こういった研修会は、理解を深める上で本当に大切な場ですので、今後も継続することが大事であると考えております。

 この研修会では、あくまでも内閣府の推計ではありますけれども、本町におけるひきこもり状態は77.4人と推計されるとのことです。また、道内で実態調査を実施しているのは3自治体あり、実態がわからなければ、対策も立てられないと話されていると、そういったことでございました。

 ここでは、どの年齢でも、ひきこもりについては、どういった年齢でも、どういった立場でもいろいろな要因で起こる場合がありますので、こういった実態調査は大変重要になってきます。そこで、ひきこもりの実態調査やひきこもり対応の専任担当を配置、そういったことについて取り組む考えについて、お伺いをいたします。

 続きまして、身体障害者支援についてお伺いいたします。

 障害者の方は、その中には就労の意欲を持っている方がたくさんいらっしゃると思います。しかし、なかなかその機会がないのが現状でございます。町内では、積極的に障害者が、取り入れて活躍している事業所もたくさんございますが、さらに町内の商業あるいは農業分野における雇用の拡大に向けて、いろいろな方策があると思いますが、町長の考えをお伺いしたいと思います。

 続きまして、合同納骨塚についてお伺いをいたします。

 合同納骨塚につきましては、昨年12月の議会の一般質問の中で、新たに合同納骨塚を設けることとし、平成31年度に基本的事項を整理、調整して、2022年度秋までに設置し、運用を開始したいと答弁されているところでございます。

 今年度における合同納骨塚整備に向けた基本的事項の整理、調整の状況をお伺いいたします。

 以上3点、よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 答弁求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、山下議員の御質問に順次、お答えをさせていただきます。

 まず1点目の、ひきこもりについてでありますが、ひきこもりにかかわっては、全道におけるひきこもりの第一相談窓口として機能を果たしている、北海道ひきこもり青年相談センターから講師をお招きし、ひきこもりについて理解を深める一つのきっかけになったのではないかと考えております。

 これまで、町としては、ひきこもりについての対応は特に行っておりませんでしたが、この研修会を通じ、実態を把握する必要があるものと、改めて認識したところです。

 このため、近年中に調査を実施すべく、来年度において既に調査を実施した町村の調査内容や手法、また専任担当者の配置の必要性について、調査研究してまいりたいと考えております。

 次に、2点目の障害者の支援についてお答えをいたします。

 障害者の方がそれぞれの能力や適正に応じて就労し、社会的にも経済的にも自立することは非常に重要であると考えておりますが、一般企業等への雇用にはなかなかつながらないのが現状であります。

 町では、障害者総合支援法に基づく、就労移行支援や就労継続支援の福祉サービス給付を行っており、毎年25名から30名が利用されている状況です。町といたしましては、来年度において、第6期障害福祉計画を策定することとなりますが、その会議の中で、関係機関・団体等と障害者の雇用促進及び職場への定着支援などについて議論を行い、少しでも障害者への理解や就労につながるよう取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、3点目、合同納骨塚の建設につきましては、昨年12月定例会における一般質問に対し、平成31年度に建設内容の整理や関係団体との調整を行い、2020年秋までに設置・運用する考えを持っていると答弁をさせていただきましたが、その中で、建設に当たっての方針として6項目を挙げさせていただき、その中の1項目として、町内仏教会等の関係者に説明する機会を設け、理解を求めることをお話させていただきました。

 この方針に沿いまして、本年3月には、仏教会の皆様と担当課でお話をする機会を設けさせていただき、これまでの経過と一般質問に対する答弁内容について説明したところであります。

 その中で、仏教会様は、合同納骨塚の建設については反対の立場であるとの御意見をいただきました。しかしながら、ただ単に反対ということではなくて、町民の方、それぞれの事情に配慮した形での対応が可能であるので、ぜひ相談させていただきたいとのお話をいただいたところであります。

 私といたしましては、この経過を踏まえ、関係団体等の理解を得る段階にはまだ達していないと感じたところであり、建設時期を含め、いま一度立ち止まって、さらに時間をかけて検討をさせていただく判断をしたところであります。

 現代における少子高齢化、核家族化に伴って発生しているお墓の継承や維持管理といった、墓に関する困り事感や子供や身寄りがないといった亡くなった後の不安は、今後解消されることはなく、ますます増えていくと考えられるところであり、私もそのような困り感や不安を解消する上で、行政が合同納骨塚を整備することは選択肢の一つとして必要な施策であろうと考えております。

 道内でも、既に20カ所を超える自治体で合同墓がつくられている状況であり、近い将来において、本町にも必要となる施設であると考えておりますことから、引き続き、合同納骨塚の建設に向けて検討を重ねてまいりますので、御理解をお願いしたいと思います。

○議長(加来良明) 3番、山下清美議員。

○3番(山下清美) ただいまの答弁の中で、まずひきこもりの関係について、再度質問をさせていただきます。

 ひきこもりについては、近年中に調査を実施すべく、来年度、調査研究をするということでございました。

 また、専任職員配置の必要性についても研究していくということでございます。前向きに御答弁をいただいたなと思います。

 そういった中で、先ほどもお話ししましたが、こういったひきこもりについては、本当にいろいろな部分の要因があって、多岐にわたりさまざまだということで、調査の方法についても、いろいろ考えていく部分があるのかなと思います。

 そういった中で、全国に先駆けて全戸調査を行った町が本州のほうにありまして、その町は人口3,800人ぐらいで実態調査をしたところ、働く世代のおよそ10人に1人がひきこもりであったと、113人がひきこもりであったということで、この事実にびっくりして、すぐに手だてをしていったところだということでございます。

 そういったことで、最初は居場所づくりを考えていったのですけれども、それではなくて、やはり仕事を求めている人が多数いたということが要因としてわかってきたということがありました。そういった部分では、本当に実態調査をしなければ、いろいろな部分の対応も難しいのかなと思います。

 そして、そういった中で、いろいろなことをやっていく中で、113人のうち50人以上が家から出ることができ、また36人が働き始めたということをしている町村がありました。これは、まさしくいろいろな部分の実態を把握した中で、それぞれのケースに合った対応をしていった結果ではないかなと思います。

 これについては、社会福祉協議会が率先してやっていたという事業だそうでございます。

 専任職員の必要性についても、さまざまな対応の仕方があると思います。いろいろな団体、そういったものも、いろいろと活躍をいただける団体等もございます。そういった方々に、いろいろな方々と連携をしながら、そういったものを調査していく必要があるかなと思います。そういった部分では、町職員を増やすということではなくて、いろいろな部分の皆さんのお力を借りながら、各種団体あるいはいろいろな部分の連携を図りながら、調査をし、そして、そういったきめ細かな対応をしていくことが必要かなと思いますが、町長、いかがでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 今、全国の先進事例のお話を聞かせていただきました。我が町も七十何人という、あくまでも平均的なところの推計値でございましたけれども、そういった先進事例のところも、先ほど、議員からも今言われましたし、そういったところをしっかりと調査した中で、うちがどんな方向でいけばというようなことも、しっかりと方向付けをしていければなというふうには思います。

 いずれにしましても、これだけ労働不足と言われている中で、一般的にもひきこもりの人たち、いわゆるニートも含めたひきこもりの人たちをどうやって、能力として、働き手として取り込んでいくかというのも、これだけ労働力不足の時代において、大切だという認識は、既に私もいろいろなところの中で、研修だとか、そういったお話を聞いた中で認識しているところでございますので、今、議員が言われたような方向で、しっかりとそういうところも出して、総合的な部分について、今後対応していければなというふうに考えておりますので御理解をいただきたいなと。あるいは、また今、貴重な意見をいただきましたので、参考にさせていただければと、そんな思いを持って進めていきたいと思います。

○議長(加来良明) 3番、山下清美議員。

○3番(山下清美) ぜひ、そのような形で、できるだけ社会の中で貢献していけるような形をお願いしたいと思います。

 続きまして、障害を持った方々への支援についてでございますけれども、これも同様に、やはり障害を持っていながら、なかなか、就労の意欲を持ちながら、その中で機会がないのが現状だということで、先ほど話をさせていただきました。

 そういった中で、やはりもっともっと、障害を持っているけれども、同じ町民として、本当に困った人に、それぞれ一人一人に寄り添うような、そういった福祉の町であってほしいなと考えております。

 そして、一人一人が輝ける町になってほしい、そういった中では、本当に障害を持っているからといって、本当に就労ができないという部分ではなくて、等しく就労につけるような機会があったらいいなと考えております。

 そういった部分では、いろいろな中間的な施設も必要かと思います。段階的にいろいろな社会に出ていけるような、先ほどのひきこもりと同様になりますけれども、そういった部分が、障害者かかわらず、一緒に活躍できる場が必要かなと考えております。

 町長もそういった場が必要と考えていると思いますが、考えを再度お伺いいたします。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 障害者の部分につきましても、先ほどのひきこもりと同じような部分も含めて、そんな考えも持っているところでございます。

 今、先日、美幌町が、こういった障害者雇用の農福連携ということで、研修会を全道的な部分で、特に美幌は日甜の製糖工場がありますので、そこと協力をした中で、そういった部分をやっております。

 実は、うちもその前の段階で、ここに日甜のペーパーポットあるいはイースト菌の工場がありますけれども、そういった、いろいろな提案を少し受けながら、一緒になって、農福連携というところを進めてみませんかというお話もいただきながら、少しずつ進めてみませんかというお話もいただきながら、少しずつ進めている状況もありますので、やはり自治体、行政ばかりでなくて、自治体ばかりでなくて、やっぱり民間の人との協力の中で、そういったことも進めるのが大事と思いますので、そんな部分についても、少しでも障害者の人たちが働いて元気になるような、働く場所を設定できるような、そんなことを今後しっかりと進めていきたいと思っているところでございます。

○議長(加来良明) 3番、山下清美議員。

○3番(山下清美) ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。

 続きまして、合同納骨塚についてお伺いを再度いたします。

 これについては、やる、やらないという部分もありますけれども、そういった時期というのがちょっと明確になっていたものですから、昨年12月の、そういった表明の中で、2020年の秋ということが頭に残っている町民の方がいらっしゃるので、もしこういった部分でいろいろ方向転換した場合は、早目に町民の方々にお知らせする必要があるかなと思います。ぜひ、今後とも、こういった方向が変わった場合には、早目に表明をしていただければと考えますが、いかがでしょうか。

○議長(加来良明) 答弁求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 確かに、方向を少し転換ということで、来年、できればやりたいなという思いはあったのですけれども、なかなか理解が得られないところもありますので、その方向転換等についても、これから予算の見積もりなどもあります。それには盛り込まないという思いは、今回の部分につきましては、持っているのですけれども、何らかの形で皆さんにお知らせしながら、今後も、先ほど言ったように、私の基本的な部分としては、こういうところも必要であると。それから、ほかの、全道の中で20町村がそういったものを進めているということもありまして、皆さんの理解を得ながら、ただ、今、ちょっと理解が得られないところもありますので、慎重になりながら進めていくという考えには変わりございませんので、その辺も御理解をいただきながら、進めていきたいと思います。

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