令和元年第6回定例会会議録(12月16日_日程第1_一般質問 口田邦男議員)

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 質問を受けます。

 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) それでは、再質問をさせていただきたいと思います。

 まず、人手不足の関係でございますけれども、先ほど町長からいろいろ答弁をいただきました。今の段階では、アンケートの集計中だというような答弁でございましたので、具体的に町長の考え方や何かは得られないと、答弁できないだろうというふうに思いますけれども、一応現状を分析して、こう思っているとか、ああ思っているとか、担当課段階でもよろしいから、ひとつ答弁いただきたいというふうに思っております。

 基本的に、この問題につきましては、非常に難しい問題で、なかなか答えは出ないというふうに思いますけれども、まずは若い人が本町に集まって、住んでもらって、大勢若い人が集まる、そういう町であれば、かなり解消する問題ではないかなというふうに思っております。

 それで、以前から本町には若い人が、あるいはいろいろな方が住んでもらうような施策、子育て支援とか、あるいは住宅支援とか、いろいろやっているわけでございますけれども、これにつきましては、どこの町村もやっているのですよ。ほかの町村でやっていないこと、しかも魅力的なこと、住んでみたいな、清水に行って子育てしてみたいな、住んでみたいなという若者が集まる施策の中で、これは、ほかの町村から見て、うちはずば抜けて目玉だよというのはあるかないか、考えがもし今なければ、考えがあるかないか、そこをちょっと聞かせてもらいたい。

○議長(加来良明) 答弁求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) どこの町村もやっているという、あれですけど、それすら乗り遅れたら、またハンディがあることになりますので、乗り遅れないように、あるいはまた子育て部分については、よく自分で言っているのですけれども、よそよりも少し進んだ、いろいろな部分で、支援に力を入れていますよだとか、そういったことを発信や何かいろいろしている部分はもちろんあるのですけど。

 ただ、その中で、やはり雇用の問題という部分につきましては、若者雇用というか、若者がいっぱい来るという状況も含めて、問題については、私が町長になってからもずっといろいろなことの中で、公約にも入れておりますし、進めるというようなことにしてはいましたけれども、だんだん事情を知ってくる中で、意外と、意外とでなくて、事は大きいけれども、自分の考えていたことをやろうとしていた部分も多々あるのですけれども、ただ、それはもう既に民間の中で定着しているような部分もしっかりありましたし、それにまたうちが乗り出していっても、そういった部分を阻害するような、発展を阻害するような部分になりますので、そういったことではなくて、何とかほかの部分でいい案がないかということで、今までもいろいろあれしてきた。

 やはり農業が中心だけれども、農業ばかりでなく、ほかの産業もいろいろと問題も出てきて、最近では、ある会社もまた、建設会社といいますか、土建会社もまた外国人雇用に踏み切っただとか、そういった状況や何かも、報告といいますか、情報として入ってきているところでございます。

 ただ、そんな中で、ようやく最近になって、雇用のこの問題に対する法律が出まして、議員なら御承知と思いますけれども、農業新聞にも大きく出た部分もありまして、そういった、国も本腰でこういった部分の、就業に対する部分について支援をしていくという方向が出されました。

 これを最初に聞いたときに、今回、出される前にいろいろ情報として入ってきていたのですけれども、これはそれなりに地方の弱いところをしっかりと支援をしてもらえそうだということもありますので、その部分について、町としても、こういった国の出してくれる事業に乗って、今後、その部分を進めていければなというふうに考えておりました。

 ただ、これは、今、法律が制定されたけれども、施行は令和2年度の6月14日であります。だから、まだ本当の細かい概要というのは出てきていない部分もありまして、ただ確実にこの部分については、一番先に手を挙げて、しっかりと乗るというような思いでおりますので、その準備をしていければなと。これから6月までの間に、そういったことの中で進めていければなという思いは持って、少し自分の考えていた部分も含めて前進するのかなと。

 東京等に、中央に陳情に行ったときに、これとは別なところでいっぱい国会議員の皆さんも、中心になっている皆さんも、この部分についてはということで力説されていたこともありますので、そんなことを取り入れながら、本町の雇用対策について、人手不足対策については、今、進めていきたいと、そんな思いを強く持っているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 今、町長からいろいろ話がありましたけれども、具体的には、もうちょっとこれから詰めていきますけれども、いずれにいたしましても、行政がやるのではなくても、やっぱり行政が中心となっていろいろな、民間だろうと、何だろうと、牽引していくと。そういう形であってほしいなと思っているわけ。そこら辺は町長の考えはどうですか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) この部分におきましては、行政ももちろん事務局や何かは担えたりなんかいろいろあるのですけれども、あまり大きな会社はこのところに加われない。しっかりし過ぎているので、中小のそういう人たちをかえって阻害してしまうと。そんな部分もあるので、そんなこともありますので、町内の、そういった人手不足に困っている人たちにいろいろと話しかけながら、こういった部分については形をつくっていければなと。そのまとめ役は町等で、あるいはある団体とか、いろいろなものを通じてやりますけれども、そんなことの中で、町の農業ばかりでなくて、ほかの分野の建設だとか、そういった分野も含めて、こういったところに、事業に乗れればなという思いは強く持っております。

 まだまだ、先ほど言いましたように、出たばかりですので、全部が全部、情報が100%入ってきているわけではありませんし、まだこれからもそういうところが次から次と新しいところが出てくると思うのですね。法律的には通ったけれども、6月の施行までの間に細かいいろいろなものが出てくると思いますので、そういう情報をしっかりとつかんだ中で進めていければなというふうに思っております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) わかりました。とにかく、細かいことはこれからだということでございますので、それはわかりました。

 それで、現状いろいろうわさやら、人の言う話によりますと、ちょっとやっぱり参考にしておきたいから、ちょっとお聞かせ願いたいのだけれども、例えば、一般職、一般職と言っていいのか、公務員と言っていいのか、地方公務員と言っていいのか、要は、役場でもいいわ、役場の職員は将来どういう形になっていくか、人手不足がどういう形であらわれるか、全く心配ないか、どうなるかなというのをやっぱり想像しているのだけれども、どう思いますか。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) 職員の今後ということでしょうけれども、現在、今、ここ数年、定年が相次ぎまして、いろいろ採用しています。

 十勝町村会での共通一次の試験を通って、それから希望する町村を受けてもらうということですけれども、現在、清水町としましては、ものすごく多くの人に希望していただいております。十勝管内的にも段階的に一次試験を決めるときに多い職員が、人が希望しているという現状でございます。当面は、そこら辺は続くかなと思います。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) それと、ちょっとおもしろいことをラジオで聞いたけれども、これ、ちょっと、教育委員会の関係になるかもしれないけれども、学校の先生についていろいろちょっと聞いたけれども、今、学校の先生になる人が少ない、非常に困っていると。そして小学校の指導の方法が、先生一人がいろいろなものを教えるのではなしに、専門分野に分かれて教育するということで、余計、その教員の数が足りなくなるということで、現状は、なり手が少ないのでどうも敬遠されるという話だったのだわ。

 それで、至急、教員の試験を受ける。受ければ必ず教員になれるよと。そういう時代なのだというラジオの放送があったわけさ。それぐらいやっぱり切羽詰まっているのかなというふうに感じたのだけれども、現状はどういうふうに分析されていますか。

○議長(加来良明) 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) 教員のなり手不足につきましては、現場でも非常に問題となっていることは確かでございます。

 教育大学を卒業される方々の中に、実際に教員を志して学校に入ったはずですけれども、実際にはいろいろな、いわゆるブラックと言われるような働き方の問題等もございまして、教員を最終的に目指すことがなくなってしまうという方も少なくありません。

 さらに、教育が非常に多様化しております。少人数学級を行うだとか、少人数指導を行うだとか、それから特別支援の子供たちに対して手厚い授業を行うとか、いろいろな形で教員の数は必要になっております。そういう中で、文科も、それから道の教育委員会等もその対策に対しましては、力を入れているところでございますし、私どもも、そのことについて注視してまいりたいというふうに思っております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 今の説明のとおり、教員の世界でも人手不足が深刻になってきているということなのですよ。だから、全ての面で、全ての分野でこの人手不足については深刻な問題になっていると。だから、これは他人事だよということではなしに、やっぱり頭の隅に、これはもう間近にもう迫っている問題だということで、町長だけではなしに、各課がやっぱり検討、頭の隅に置いて進めていってほしいなというふうに思っております。

 そこで、まとめてないかもしれないけれども、外国人労働者が多分、清水町にも大分いると思うのだけれども、そこら辺のまとめというのかな、何人いて、まずは人数がどれぐらいいるかということをちょっと。

○議長(加来良明) 商工観光課長。

○商工観光課長(斉木良博) 外国人労働者の人数的な、数値的な把握ですけれども、特に商工観光課としてはしてございません。

 以前に一般質問がありまして、町内の企業を幾つか電話で状況をお聞きしたことはございますけれども、数値的に何人という部分の把握はしていないというところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) それは聞いております。それで、この問題もこの外国人労働者の窓口というものを設けるか設けないか、そこら辺も含めてこれからの問題だというふうに、町長、そうですよね、町長。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 労働者という点では把握はしておりませんけれども、直近のデータではありませんけれども、清水町の外国籍を持った、もちろん住民登録はしていますけれども、その人たちは130人を超えている状況にあります。

 そんな中で、特に多いのが中国、それからベトナムが40人台、ベトナムだったと思うのですけれども、48人だとか、例えば45人だとか、もう過半数以上占めています。

 ただ、この中には、もちろんALTで来ている人も、カナダから来ている人だとか、そういう人も何人か入っていたりしますので、あるいは韓国から来ている人も入っていますので、よその町村に比べると比率的には高いのかなと。そんな思いを持っているところでございます。それは聞かれていなかったですけれども、そういうふうな答弁とさせてください。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 聞かれていないことを詳しく言えといっても無理かもしれないけれども、これ、住民登録している人が130人でしょう。清水町民となっているのが130人。それ以外にもいっぱいまだ、研修生やらいろいろ、住民になっていないでしょう、きっと。

 そこら辺を、やはり把握しておかないことには、この問題、やはり町民としての位置付けだから、町民と同様な対応をされていると思うのだけれども、間違いないですね。そこら辺はどうですか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 住民登録していただいております。そんなこともありますし、町民としてしっかりとした対応をしていかなければならない。ただ、以前から住んでいる清水町民の中には、やはりちょっと心配もあるよというようなお話も聞いておりましたし、ごみの収集がちょっと悪かったりだとか、集荷といいますか、そんなのも悪かったりだとか、そんなことのトラブルが起きないような、今、状況を少し頑張ってつくりながらということでありますけれども、今後、何らかの、それからまた新年度において、ある地区、ある企業でまたこの労働の部分を増大させると、研修生を増やすというような情報も入ってきておりますと、まだまだちょっと増えていくような状況にあります。

 ただ、農村部のそういう部分は少し落ち着いてきたかなという部分はあるのですけれども、まだまだ一般企業でもそういうようなことがやってくるような状況にありますので、なおさらしっかりと清水町民として、いろいろなことの中で安心して生活ができるような、お互いに安心してできるようなこともやっていければなという思いは少し持っております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) それらの対応につきましては、今後ひとつよろしく検討願いたいというふうに思っております。

 次に、農家の関係でございますけれども、スマート農業のことについてちょっとお伺いしますが、これも本町についてはまだ取り入れていないのだけれども、この考え方として、町長はどういうふうに、これ、スマート農業を本町に対して考えておられるか、お伺いいたします。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 入っていないだとか、そういうことではなくて、どこまでがスマート農業の領域なのか、そんな部分を含めると、それなりに、例えば、自動操舵にGPS装置につきましても、多分、この間、ホクレンが、製糖工場が事業主体になって補助の部分を入れて、補助事業で入れたりしているのですけれども、そんなのも含めるとやはり、多分、はっきりわからないけれども、その補助事業で入れる、あるいは入れた、あるいはこれから来年の3月までの間に入れるとか、そういうことを含めていくと、100台ぐらいのそういったものがあるのでないかなと思うのですよね、自動操舵の。そして、皆さん、民間でいっぱい入れておりますし、個人でも入れたりだとか、そんなのもありますので。

 そういった中で、今後も、うちでそういうのをいっぱい支援してということにはなりませんので、すごいお金がかかるところなので、今、TPPや何かの部分も含めて、国のそういう補助事業がどんどん出てきておりますので、私の農協の総会等では、もう貪欲に、国のそういった補助事業をしっかりと受けた中で、今、TPPを反対しても、実際に発効されたりだとか、いろいろなことがありますので、今、しっかりといいときに基盤を、そういった、将来におけるスマート農業を目指した中で、そういった機械だとか、そういった装置も含めて、しっかりと国の事業やなんかも利用しながら、今、基盤を、生産拡大だけいっぱいしてきて、すごいボリュームのある農業がありますけれども、今度は中身を充実させるような状況はしっかりとつくっていかなければならないかなと、そんなお手伝いを農協と一緒になって、補助の手続きだとか、いろいろなことは窓口でしっかりとして、やって、推進している状況にありまして、皆さんも、そういうものを利用しながら、自分のうちの経営の基盤を固めていくだとか、そんなことをやってくれているのではないかなという思いを持っております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 私も、このスマート農業については、正直、内容はあまりわからないのですよ。

 それで、町長の考え方として、これからいろいろなものを先取りして、これはいいなと、清水町はこれでいくのだということになれば、農家の連中が、これやってくれではなしに、それまでになし、いいからどうだ、やらないかという牽引をしていくのか、それとも、農家が、これ、やってくれと、ならやってやるかと、どういうふうに考えておるのか、どうなのですか、そこら辺。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 私も農業でずっとこう、一応農業の分野でいろいろと今までも関係してきた部分もありますし、牽引していくのか、みんなって、そう言われると、改めて言われると、ああ、どっちなのかなと思ったりもしますけれども、牽引も含めて、こうやりましょうということも含めて、いろいろ情報を収集しながら、ただ、そういった方向に向いている人としっかりと協議して、こんなものが必要だ、あんなものが必要だとか、そんなものも含めて、牽引と、みんなの言われたことをやっていくのか、中間ぐらいの位置でやっていくということに、あえて聞かれると、そんな状況になるのかと。

 ただ、そういう、牽引をしていくというふうに言いたいのですけれども、もう時代が進むのが早くて、先端農家の人としっかりと、そういう、メリット・デメリットあるいは、みんながみんな、そっちの方向に向けばいいという状況ではありませんので、そんなこともいろいろと話し合いをしながら、あるいは提案されたもの、取捨選択をしながら、農業者の皆さんと一緒になって、いろいろなことは進めていければなというふうには思っております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 私は、やっぱり町長にお願いしたいのだけれども、行政はやっぱりある程度いいなと思ったら、ある程度牽引していくような気構えで持っていかなかったら、一つ一つ、やってくれって頼まれたらやるというような、そうではなしに、それぐらいの力を持って頑張ってもらったほうがいいのではないかというふうに思いますが、なぜこんなことを言うかと思ったら、バイオの関係で、今やっているバイオね、バイオ、今、何カ所やっているかね、2カ所、美蔓入れて2カ所、大きなもの2カ所、個人1カ所、で、3カ所、まだこれからやろうとしているけれどもできない。送電線の問題でできないでしょう、やりたくてもできないのだ。これをもっと早い時期に、いいと思ったら、おい、これはいいからやろうぜというふうに牽引してくれれば、もう既に、これはもうでき上がっている問題なのだ。だから、気がつく、やることが遅いというふうに感じているわけなのだ。だから、いいと思ったら牽引しなさいって、そう言いたいのだけれども、町長、それだけの力量ないのかな。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) バイオガスについても、私がなってから、私の公約にもその部分は入っておりましたし、推進するような形の中で、既に美蔓の、今はもう稼働していますけれども、そういった部分ができてきたり、あるいはほかの個人、民間会社の部分についても出てきたりだとか、そういうことをしていました。その後も、承知のように、いろいろと調査研修費やなんかを重ねまして、予算付けしまして、いろいろなことを今やっているのですけれども、実は、つい先日のいろいろなあれの中で、新得にまた送電線を含めて、こっちもできるようになったと。確か、35基ぐらいが管内の中でストップされていたのです。

 でも、その中で、清水の美蔓の次の地区については、保留なのだけれども、受け取ってもらえてないのだけれども、実は、一番上か、何番目か、一番上か2番目ぐらいにあったのです。それも、多分、この間の電力会社の人の説明をもらったり、それから最近の情報をもらったときに、管内も含めて、一気にその部分については進むのでないかなと、そんな思いを持って、当初から、そうやって調査研究費やなんかも、農協と一緒になって支援をしてきただとか、そんなことが今、実際には、ほかのところの三十何基も含めて、一気に前へ進んでいくのではないかなと、そんな思いは持っているところで、全くやっていないのではなくて、むしろ、それなりにしっかりとやってきて、こういうような方向にいくのではないかなと思っているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 町長が何もやっていないとは言いません。だけれどももっともっと牽引力を発揮して、頑張ってほしいというふうにエールを送っているのです。一つよろしくお願いします。

 次、行きます。日米協定・TPPの関係でございますが、これにつきましても、町がどうのこうの言ってもどうなるものでもないということはわかっております。だがしかし、危機感を感じながら、今後進めていかなかったらまずいのでないかなということで、これを取り上げたわけでございますけれども、これで、清水に対する、清水町の影響力というのはかなり大きなものになるぞというふうに判断しているのだけれども、町長、これ、大した心配することないですか、これ。どうですか。私はかなり心配しているのだけど。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) はい。心配することないですからって言えればいいのですけれども、全然そんなことはありません。

 さっき、道全体だとか、いろいろなことを、口田議員も質問の中で言われておりましたけれども、町全体の影響額として、うちもそういう計算方法で、これはもう概数ですけれども、13億円ぐらい影響が出るということで出ています。多分、それは最大ではなくて、最低限ぐらいなところでないかなというような思いがあって、そのほかに、それに対する関連産業だとかなんかもいっぱいありますので、もっともっとひょっとしたら大きいかなと思うのだけど、農業分野でいけば、そういうあれですけれども、うちで300億の農業生産が今年は見込まれるような状況ありますね。ただ、300億円の13億円で、そんなでもないのかなというような部分も考えられるので、事実はこの部分は当たり前なのですけれども、所得に対して影響が出てくるということですから、300億のうちの農家の人の所得って、例えば、これはもう肉牛と酪農と畑作で全然違うのですが、もう大ざっぱに、20だとか25だとか計算しても、そうすると、七十何億の中の十何億だとか、そういったことが出てきますので、これはもう本当に大変なことだなということの中で、そういったことの中でしっかりと、先ほど言った、基盤の整備だとか、いろいろなものをやっていかなければだめかなと。あるいはまた、それ以外の影響を受けるのは、やっぱり国のあれしている、ビートだとか、バレイショは今回、あまり影響ないという話は出ているのですけれども、牛乳だとか、そういったもの、ことがありますので、もちろん、価格の安定だとか、補給金だとか何かも、下がらないで今来ておりますけれども、そんなことも含めて、しっかりと影響力が少なくなるような状況は、6次産業や何かも含めて、持っていかなければならないという危機感を持ちながら、農業の政策については出していきたいなというふうに思っているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) いや、影響力はかなりあるというふうに思っております。

 それで、もうこの影響力プラス先般の新聞で出ているように、ビートだとか小麦、それから交付金ですか、交付金が下げられると、来年から下げられるという新聞報道が出ておりましたけれども、これによりますと、やっぱりだんだんとこのビート、耕作の人もだんだん減るのではないかというふうに懸念されるのだけれども、そこら辺の分析は、どういうふうに分析されているか、これ、万が一、ビートの作付面積がどんどん減ることになると、工場の存続問題が必ず出てきますから、これ、清水からホクレンの工場がなくなったらどうなりますか。これを、この危機感を持つ以上は、やっぱりこれは国だけではなし、やっぱり町独自でも考えていかなければならない問題だというふうに思いますが、どうお考えですか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 今言われたように、それなりに分析して、特に、清水の中では、ボリュームとしては牛乳生産が多かったり、そうですよね、酪農のほうの生産が多かったりなんかするのですけれども、その、いわゆる他の産業、簡単に言えば、ホクレンも含めて、それからホクレンにいっぱい、ホクレンと共同してやっている、いろいろな会社なんかの状況も含めていくと、このビートの部分というのは本当に大きな部分だなということは認識をしているところでありますので、そういうことを分析しながら、やはりいろいろな政策はちょっと打っていかなければならないかなという思いは持っているところでありまして、ただ、今回、少し下げられました。

 ただ、それはちょうど、このTPPではなくて、3年に1回、ビートの基準糖分と、いわゆる単価が見直されるときに、来年から入ります。それで、今年のうちに、そのときを決めたときに、16.3が16.6までちょっと上がったということなのですけれども、それは過去にずっと3年間ずつやってきて、そのときの「5中3」で決めていた部分の平均をとってやるということで、ちょうど今回になってから、前回はとても低い状況の中で基準糖分を17.1まで、高かったのですけれども、今年までの3年間は16.3であった。

 でも、その後、この基準糖分になってからずっといい状況が続いていたので、どうしても、そういう、数字的には上がった数字を、ああいうのは生産品も参考にしながらいろいろやっておりますので、そういった中で、最終的には下げられたのですけれども、下がったのですけれども、そうなっては困るなということで、中央陳情だとか、いろいろなことの中で、何回か、私もこれに関しては、北海道も含めて行ってきまして、基準糖分を、本当のことを言うと、まだまだ下がる状況だったのだけれども、それを5年から3年で平均を出すのでなくて、過去の低いときも入った10年のスパンの中で、10年の中の8年をとってもらって、こういう数字が出ただとか、そんなこともあるので、そういった部分の中でいくと、本当はもうちょっと基準糖分、上がっちゃうかなというところはあったのですけれども、そんなものもいろいろこう政治的な動きはした中で、しっかりと基準糖分を決めてほしいと。

 私も、たまたま工場のある町村ですので、このビートの北海道の協議会、市町村協議会の中でちょうど理事ということで、役員になっておりますので、積極的にそんなこともやってきた経過もありますし、今後においても、ほかの作物ももちろん大事で、清水は乳量、全国でも4番目に絞っている町村でありますので、北海道で3番目、そういうことでありますので、そういうことも含めてなのですけれども、特に、ビートやなんかは、そういう、波及効果が非常に高いということもありまして、今後も、こういったところをしっかりと支えられるような、そんな部分の政策は打っていきたいなと、独自の部分も含めて打っていきたいなというふうには思っているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) まあ、説明はよくわかりました。

 以前にも、この製糖工場の存続問題が騒がれた時期がありました。何とか落ち着いたなというふうに思うのだけれども、面積が減るということになると、必ずこの存続問題が出てきますから、そして、なおかつ一番やり玉に挙がるのはホクレン工場なのだから、まず、これは存続、反別に入ったら存続は難しくなってくる、だんだんと。そういう現象なので、そこら辺をひとつよろしく、これから検討願いたいというふうに思います。

 次はふるさと納税の関係でございますが、これについていろいろと御説明がございました。

 今、返礼品についていろいろと話がありましたが、返礼品についてはどこの町村も大体似たようなもの、そうべらぼうに違うところはないというふうに思いますけれども、今現在、清水町において現状はどうですか。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) 清水町の返礼品は、今年度、103品目を用意しております。令和元年度に新規事業者、3事業者に加わっていただきまして16品目を加えているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 現在103目はわかった。これは増やせばいいというものではないけれども、今現状、納税額はどういう状態ですか。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) 先ほど町長のほうからも答弁があったのですが、前年同期比28%増で動いているところでございます。昨年度の決算額が約60,000千円に対して、今年度の予算は70,000千円を計上しているところでございます。

 現在、約68,000千円から9,000千円になるような見込みで、前年の同期比よりも9,000千円ぐらいの増加で動いているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 増えた要因は。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) 増えた要因は、昨年度からウエブページのリニューアルをして、売れない商品をできるだけ排除して、売れる商品に組みかえたというのが最大の要因だと思っております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 正直言って、もっともっと額が増えていると思った。品物、返礼品なんて、本当に、さっき言ったように、大体、どこの町村も大差ない。集金が少ないということは何に原因があるのか。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) お答えします。

 清水町のふるさと納税返礼品の特徴ですけれども、一次産業の原料品というよりは、加工商品というのを中心に出していることが最大の要因だと思います。

 加工用品を出しているということは、幾らたくさんウエブページに品目を載せたとしても、提供できる数量に限りがございます。安いものをたくさん出せる町というのは、たくさんふるさと納税を集めることができるのですが、清水町は加工品なので、ある程度上限の数量というのが決まっているということが要因だと思っています。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 清水町、加工品って誰が決めているの。加工品でなければならないなんて誰が決めたの。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) いえ、加工品でなければだめだということを決めたわけではなくて、今は加工品が多いという現状を申し上げました。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 加工品以外で寄附金が集まる、集められる要素があるのは何か、例を出せば。

○議長(加来良明) 加工品以外で、あれば。企画課長。

○企画課長(前田 真) 例えば、清水町であれば、アスパラですとか、そういった、他の町村よりも付加価値の高いものをもしお出しすれば、たくさんの納税額が集まると考えています。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) わからないな、わからないな。それが納税額の寄附金が集まらない原因かい。集まらない原因は何だって聞いたら、加工品が多いから。それだけの理由。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) ふるさと納税の特徴として、もちろん清水町のことを応援したいという方が寄附をするという第一目的に沿ってやってはいますけれども、実態としての、寄附金額に対してお得感のある商品をたくさん提供するということが、たくさんのふるさと納税を集めている自治体の特徴だと思います。

 具体的には、例えば、トップの泉佐野市だとかというところは、返礼品の割合を3割という、総務大臣通知を上回る商品を出したりしています。

 清水町も、恐らくお得感のある商品というのをたくさん提供すれば、納税額というのはおのずと上がってくると考えています。ただ、先ほど申し上げたとおり、加工品で、しかも、こちらは卸値で提供しているわけではなくて、あくまでも販売額で提供するということを実施しているので、他町村から見ると、恐らく納税額に対する商品のお得感というのが少ないのが主な要因だと思っております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 私は、どうも違うと思う。集まらない原因はそんなものでないというふうに思う。何か原因があるはず。返礼品によって集まる、集まらない。それは、あるところの町村だっていっぱい出ているのだから大差ないというふうに私は思っている。そうではなしに、何かに原因があって、集まらない原因があるはずだと思う。それは考えが違うよって言われるか、どうなのか、そこ。何かないか。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) 先ほども答弁で申し上げたとおり、もちろん、ふるさと納税、たくさん入ってくることにこしたことはないと思っております。

 清水町は清水町で生産された、清水町で製造された商品というものを中心に提供しているところでございます。第一の目的というのは、ふるさと納税額を上げるということはもちろんですけれども、ふるさと納税を提供してくれている事業者に利益があるということを第一に考えているところでございます。

 もし、ふるさと納税そのものを上げようとするのであれば、先ほども申し上げたとおり、お得感を出すために事業者から安く仕入れたものをお得感満載で売るのが一番だと思っているのですが、それは担当としてやるつもりはございません。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 何か訳のわからないことを言っているなというふうに思うのだけれども、ふるさと納税、大して集まらなくてもいいのか、本町は。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) 繰り返しになりますけれども、ふるさと納税が集まらなくてもいいということは思っていなくて、もちろん、ふるさと納税の金額が上がるにこしたことはないと思っています。ただ、上げるために事業者に無理をさせてはいけないというお話をしております。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) ちょっと理解に苦しむ答弁だけれども、その中で、今年、日赤のドックをメインにした寄附をやっている。私もすごくいいアイデアだと思った。あれは。でも、よくよく考えたら、ちょっとマイナス面もあるけれども。

 ちなみに、やった結果、どういうことになりました、今の現段階で。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) 私どももいろいろなアイデアを駆使して、メニューを増やすところを考えて、その中の一つとして、体験として、人間ドック、清水赤十字病院の人間ドックを今年から商品化してみました。まだ、商品になってから数カ月しかたっていないということもあるのですが、残念ながら、今のところ、申し込みはない状態です。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) 1件もない。残念だね。いや、とてもいいアイデアだなと思って期待していたのだけど、まあ、期待した反面、こっちに来なければだめでしょう。清水の日赤まで来なければならん。ちょっと無理があるなというふうな、そういう面もありましたけど。考えとしては、いいアイデアだというふうに思いました。

 それで、ちなみに、この間、テレビでやっていた、千歳市の観光アニメを見たか。

○企画課長(前田 真) アニメですか。

○9番(口田邦男) アニメ。

○企画課長(前田 真) はい。

○9番(口田邦男) 見たでしょう。

○議長(加来良明) 挙手の上、発言、お願いいたします。

 企画課長。

○企画課長(前田 真) 千歳のアニメの返礼品ですよね。存じ上げています。

○9番(口田邦男) 見たでしょう。

○企画課長(前田 真) はい。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) あれもかなりいいアイデアだよね。20,000千円の予算で始めたものだけれども、50,000千円以上も集まったということさ、早い話が。あれも一つのいいアイデアだと。ああいうのを見て、担当課としてどういうふうに考えていますか。

○議長(加来良明) 企画課長。

○企画課長(前田 真) すみません、答弁が足りなくて。ふるさと納税の活性化、私、今、商品の話ばかりしました。今、口田議員がおっしゃるのは、資金を集めるアイデアをもっと練ったほうがいいのではないかというお話だと思いました。

 清水町も、第九ですとか、それからホッケーですとか、さまざまな分野において、ここの事業の趣旨に関するものに関して、ふるさと納税をしてくださいというPRはしているものの、現実的に用途指定をしながら寄附をしてきている人は少ないのが現状です。

 ただ、これからふるさと納税を進めるときに、今、口田議員がおっしゃったように、ある目的を明確にして寄附金を集めるという努力は必要だと感じているところでございます。

○議長(加来良明) 9番、口田邦男議員。

○9番(口田邦男) あれも、一応ふるさと納税の関係でしょう、だよね。物ではないけれども、アイデアに賛同してくれよということだよね。物というのはもう限られているから、限界があって、大して伸びないと思う。そういった、とんでもないアイデアをぽっと出して、やることにすごく意義があると思うから、今後いろいろと、すぐ出せよと言ったって無理な話かもしらないけれども、今後、アイデアとしていろいろと研究を重ねていただきたいというふうに思っております。

 これ以上、何を言っても仕方ないから、これでやめます。

○議長(加来良明) 答弁求めます。

 企画課長。

○企画課長(前田 真) ありがとうございます。アイデアをこれからも職員の中で頑張って出していきたいと思います。

 通常の商品をメインとするふるさと納税とは別に、クラウドファンディングという言葉を使って、用途を明確にして寄附者の意思を大切にするという寄附金の集め方が、徐々に主流になってきております。清水町でも、昨年、結婚対策事業で男子図鑑を応援してくれる人ということで、事業を明確にして寄附を募ったところ、1,000千円以上が集まったという実績もございます。

 今後、口田議員がおっしゃるように、事業目的を明確にしながら、ふるさと納税、クラウドファンディング型のふるさと納税というのを取り組んでいくことを検討していきたいと思っています。

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