令和元年第6回定例会会議録(12月16日_日程第1_一般質問 佐藤幸一)

○議長(加来良明) 日程第1、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) 7番、佐藤幸一です。議長の許可を得ましたので、通告に従って2項目質問をさせていただきます。

 最初に、JR十勝清水駅及び周辺の整備について伺います。

 駅は、その町の顔と言われておりますが、現状、駅は跨線橋を渡らなければならず、清水駅前は空き地、営業を中止したホテル、シャッターの閉まった商店が点在しております。鉄道利用者はもちろん、鉄道を利用しない方も多くの町民が集い、滞留する場所をつくるため、清水駅及び駅周辺を整備し、再び町の顔としてにぎわいを取り戻す必要があると考えますが、町長の考えを伺います。

 次に、清水高等学校の間口維持対策について伺います。

 高等学校を持つ十勝管内の自治体では、学校の魅力を高めるためや経済負担の軽減を図るために、独自の施策を繰り広げております。例えば、海外研修は鹿追町に加え、来年度から本別町が実施、さらに鹿追町では新年度から情報通信技術環境整備としてiPadの導入やWi─Fi環境の整備を図るとされております。

 通学費の補助は、鹿追町、足寄町、本別町、上士幌町などが実施しておりますが、上士幌町は新年度から通学費全額を補助するとのことであります。2年間、新入学生の定数割れが続く清水高等学校の4間口維持のため、もう待ったなしであります。本町は、次年度に向けどのような対策を考えているのか伺います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) おはようございます。

 それでは、佐藤幸一議員の質問にお答えをいたします。

 まず1点目の、JR十勝清水駅周辺及び周辺の整備についての答弁でございます。

 駅周辺の中心市街地に関わる施策については、清水町まちづくり計画の第4編第4章、商業の活性化と次世代が集う多機能型まちづくりにおいて、対話とにぎわいのあるコンパクトな中心市街地づくりの推進、町民の生活に必要な商店、高齢者が安心して利用できる商業環境の向上、空き地、空き店舗の利活用による地域コミュニティの形成の4つの基本目標を掲げ、各種事業を推進してまいります。

 駅及びその周辺の町並みは町の顔でありますが、数年間放置されている建物の状況など認識しているものの、個人の所有物であるため、町として、状況の改善に取り組めない状況が続いています。

 また、商店の閉店など、町民の生活に必要な商店の存続に向けた支援とともに、駅及び周辺の整備については、懸案事項として強く認識しているところであります。

 中心市街地のにぎわいとしては、商工会において、清水マルシェ、ぐるっと新グルメスタンプラリー、しみずウォークなどが実施され、幅広い多くの町民が参加し、にぎわいと対話の生まれるイベントが開催されています。

 駅及び周辺の整備について、これらの現状の中、再整備の必要性は認識しておりますが、個別な課題の解消ではなく、駅前周辺の将来像に思いをはせながら、駅舎やホームの問題、本通りを中心としたエリアの設定など、幾つもの課題を整理しなければならないと考えております。

 また、整備に関わる財源の確保も重要な要素であり、今後も情報収集を行うとともに、有効な制度があれば、機会を逃さず、駅前周辺のにぎわいづくりと町の顔としてふさわしい町並みについて模索して、その可能性を探っていきたいと考えております。

 以上でございます。

○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。

 教育長。

○教育長(三澤吏佐子) それでは、2点目の清水高等学校の間口維持対策についてお答えをいたします。

 清水高校の4間口維持に向けては、清水高校振興会が主体となり、町長部局とも連携を図りながら、さまざまな振興策に取り組んできたところであり、これまでもPR活動を含め、資格取得検定料の助成や模擬試験料の補助等の支援を行っているところであります。

 次年度へ向けた新たな取り組みとしましては、以前から話のありました、高校生の昼食問題につきまして、町内のパン屋さんから高校に出向いて販売してもよいとの話をいただき、現在、高校が実施に向け検討を行っているところであります。また、通学の利便性についても、改善に向けて検討しているところです。

 教育委員会では、若手職員を中心としたプロジェクトチームにおいて、高校生及び中学生を対象に行ったアンケート調査をもとに、清水高校生徒会と教育応援プロジェクトによる会議を重ねる中で、生徒の目線を大切にした清水高校の振興策について、協議をしているところであります。

 いずれにしましても、子供たちに通いたいと思われる学校、保護者にとって通わせたいと思われる学校として、清水高校の魅力を高めるための支援を継続してまいりたいと思います。

 以上、教育委員会としての答弁とさせていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) それでは、駅及び周辺整備についてお伺いを、再質問させていただきます。

 4つの基本目標を掲げて各種事業を推進していきますということですが、4番目の空き地、空き店舗の利活用による地域コミュニティの形成については、具体的には、どのようなものなのでしょうか。

○議長(加来良明) 商工観光課長。

○商工観光課長(斉木良博) 今、質問いただきました、商店街といいましょうか、空き地、空き店舗の利活用等についてですけれども、商工観光課として空き地、空き店舗の活用によって新しく商店を開設するだとか、事務所を開設するという部分につきましては、平成27年度だったと思いますが、新制度を開始いたしまして、開設に向けての支援を行っているところでございます。

 以上でございます。

○議長(加来良明) 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) 駅舎、駅及び周辺整備についてなのですが、一つ例を挙げてみると、駅舎前に時計がないということでございます。

 時計は、駅にとっての必須アイテムであると言ってもよいと言われております。それが地震で故障し、放置したままであったが、直すどころか経費がないとの理由で撤去されたままであります。

 町の広報紙によると、JRに問い合わせているが、時計の存続を要請したようには思われておりません。そんな積み重ねが駅の機能低下や改修につながっていかないのではないだろうかと思います。

 町民からのレターを受け、問い合わせで終わったのか、そのままの放置を要請したのか、伺いたいと思います。

○議長(加来良明) 商工観光課長。

○商工観光課長(斉木良博) 駅の時計、昨年の地震によって故障しまして、その後、修繕について、駅、それから町として、町からも問い合わせをしながら対応してきた経過がございます。

 結果としては、議員御存じのとおり、時計については、町内の事業所さんが寄贈されたものということで、駅の持ち物ではありますが、駅として新たに設置をする、修繕するという部分では、財政的な部分から、なかなか困難であるということで、撤去がされたという経過になってございます。

 先般、先週ですけれども、ロータリークラブがハーモニープラザのほうに時計を設置されています。駅前、駅の駅舎の正面の時計がなくなったということで、ロータリークラブのほうが整備に向けて検討をされていたとのことですが、先週、ハーモニープラザの正面の壁面に設置をされてきたという経過がございます。

 なかなか、駅、それから町として検討した中で、駅舎の部分について時計が設置できなかったということですが、ロータリークラブが、そういったような形で寄贈いただいて、駅前の部分については、時間を確認するだとか、そういったような部分についての機能については、確保されたなというふうに思ってございます。

○議長(加来良明) 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) 駅前は町有地ではないのですが、町有地ではないと思うので容易ではないと思いますが、地権者や関係者で駅周辺整備構想を策定し、時間をかけて取り組んでいただきたいと考えますが、町長の考えはどうでしょう。

○議長(加来良明) 答弁求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 今の駅前の問題については、前から議会等でもいろいろな状況の中でお答えしている経過がございますけれども、今後においても、必ずしも、今、空き地の部分について、あるいは放置されている部分について、話がぐっと前に進むという状況ではないのですけれども、私といたしましては、いずれにしても、駅前を中心とした、今、佐藤議員が言われたような、駅前のにぎわいを取り戻すということは大事なまちづくりの中の課題というふうに捉えていることもありますし、また、今後、今までもずっとやってきたように、コンパクトなまちづくりというような流れを、今、続けているところでありますけれども、さらに、また、駅前を中心としたコンパクトなまちづくりという思いを一層強めて、にぎわいを取り戻すことが、その第一歩につながることではないかなというふうに認識を改めてしているところでありますので、今後についても、第6期まちづくりの総合計画の中で、こういったことをしっかりと、どういうふうに持っていくのかとか、そういうことが令和3年度から始まりますけれども、2年中にそういう計画を立てなければならないという時期が来ますので、そういったこともしっかりと念頭に入れて、町のにぎわいを取り戻すべく、あそこも一つの大事な場所として考えながら、いろいろなものの集約を、あそこを中心にしていきたいと思っておりますので、時期がここにも、最初の答弁にも書いてありますけれども、いい時期が来れば、しっかりとその思いを遂げられるように精進していきたいと、そんな思いでおりますので、どうぞ、よろしくお願いしたいと思います。

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) いろいろな御答弁をいただきました。よろしくお願いしたいと思います。

 次に、清水高等学校の間口維持でございます。

 新聞報道によりますと、上士幌町では、先ほどの通学費全額補助のほか、給食の提供、返済不要の大学進学の奨学金、部活補助として、長期休業中に部活に参加する生徒の通学費全額補助、遠征費やユニフォーム・用具代の補助、札幌方面などのオープンキャンパスの交通費自己負担分の補助など、2学級維持のために施策を展開しております。

 新聞報道でいろいろされておりますが、上士幌の通学全額補助だとか、本別高校生豪州研修、進路選択のきっかけになればいいということで、もろもろほかの学校では努力をしております。

 もう、そういったためにも、ただいま中学生が進路先を決める時期でございますので、スピード感を持って取り組んでいかなければ、何の意味もありません。町長の考えはどうでしょう。再度伺います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) 私も町長就任以来、この清水高校の問題については一生懸命取り組んできて、ここ2年間、4間口を割っていますので、何が課題なのかということで、いろいろ追求し、その途中、いろいろな動きもしてまいりましたけれども、例えば、通学費の補助だとか、そういった補助をいっぱいしたら生徒がいっぱい来るか。そういうことではなくて、今、一番問題になっているところは、特に、帯広にある、いろいろと力をつけてきた私立高校との、どうも生徒がそちらのほうに流れていると。定員より多く流れているということもありまして、何が一番大切かということを見ると、やはり清水高校の、もちろん、総合学科としての魅力というものはあって、今までもよそがずっと総合学科以外のところも、ずっと間口が、我々よりも先に減少してきたにもかかわらず、清水町は総合学科になってから20年間近くは4間口をそのまま維持できてきたという、そういう魅力はあるのですけれども、ただ、この少子化の時代になって、よりもう少ししっかりとした魅力を、例えば進学で、もっと国公立大を増やさなければいけないだとか、そういったこと。それから、特徴ある部分では、パン甲子園だとか何かで2連覇して、今回も満寿屋パン屋さんで製品化されただとか、そんなこともありますけれども、そういったところをまだまだほかにアピールしながらやっていくということが大切なことではないかなと思いますので、高校振興会ともしっかり協議した中で、魅力づくりのために何をあれするか、通学費の補助ではないなというようなところになっています。

 ただ、町内の、例えば、御影地区の人が、町内の農村地域から清水高校に通う人はスクールバスだとか何かに乗れて大丈夫なのですけれども、御影からは有料バスに乗ってくるだとか、そんなことがありますので、町内の人のそういった部分の解消をまず頑張ってしながら、そして、先ほど言った、ほかの魅力、あるいは今ある魅力をより魅力アップできるような、バージョンアップできるような、そんな施策を今後においても、しっかりと持っていきたい。そんな思いを持って、今、進めているところであります。

○議長(加来良明) 7番、佐藤幸一議員。

○7番(佐藤幸一) 3間口になれば、学校の先生方も減ってしまう、4間口の面では8名の先生が多くいたのですが、3間口になりますと8名減らされます。8名減らされるということは、3人家族で3×8=24。1学級で24人の人口が減るということでございますので、そんなことも勘案しながら、質問させていただいているわけで、人口減に拍車をかけるようなことになりますので、その点について、もう一度、御答弁いただきたいと思います。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(阿部一男) 確かに、今、移住政策だとか、そういったことで人口減対策については力を入れて、いろいろとやっているところであります。

 その中で、高校の先生に、ここに住んでもらって、確かに間口が減ると、計算上は8人減るというような状況になっておりますけれども、ただ、高校の先生も必ずしも全員清水町に住んでくれている状況ではないのですね。これは中学校や小学校にも、そういう現象がありまして、半分だとか、あるいは、半分以上はいるかもしれませんけれども、よそからくる先生もいるということで、通ってきている。帯広あたりに住んで通ってきているという先生もいる。そんな状況も踏まえながら、かといって、やっぱり一人でも多く住んでもらうという、そういう部分については、もっと別な角度から学校の状況を踏まえた中で検討していかなければならないと思うのですけれども、必ずしも現在は、それは4間口を維持した中で、しっかりとやっていきたいという思いは今も強く思っておりますけど、いろいろな角度から検討はしていかなければならないなと。

 確かに、先生の居住というのは大事なことですけれども、もっと別な角度も含めて、検討していきたいなというふうに思います。

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