令和6年第2回定例会会議録(3月11日_日程第2-佐藤議員)

○議長(山下清美) 次の一般質問を受けます。9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) 議長の許可を頂きましたので、通告に従いまして、大項目3点、小項目3点について質問いたします。

 1項目、最初に妊婦健康診査等に対する支援について伺います。

 本町の子育て支援については、出産時や出産後に重点が置かれておりますが、妊婦は、町外の産婦人科の医療機関で健康診査を受けなければなりません。また、出産も町外の医療機関に入院しなければなりません。これら妊婦健康診査や出産に対する交通費を支援し、子育て支援の拡充を行う考えはないか伺います。

 2点目は、町の景観について伺います。

 町長は、交流人口を増やし、町の活性化を図ろうとしておりますが、そのためには、魅力あるまちづくりと共に、景観にも配慮する必要があると思います。

 町を見てみると、いまだに放置したままの温泉看板の乱立、国道38号線から清水御影市街地に案内する看板支柱の黄色いさびや、切れたままの照明、御影に放置されたままの開町100年看板の放置、市街地を通過する国道の車道と歩道の境に伸び放題の雑草など、どう見ても、その本気度が問われます。

 空き地・空き家対策も重要でしょうが、まずは町が管理していたり、貸付している看板等整備や、国道であれば開発建設部に要請することなど、それなどか必要だと考えますが、町長の所見を伺います。

 3項目め、清水高等学校存続対策について伺います。

 私は、清水高等学校に対する町の支援を何度も訴えてきましたが、町は私の提案を受け入れていただけず、現在に至っております。その結果が、定員160名から120名と減少されました。北海道教育委員会の方針が出ていない中で、存続とはどういうことだと思われるかもしれませんが、廃校が決まってからでは遅いので、あえて存続対策というタイトルにしております。

 令和6年度の出願状況は、募集120人に対し80人となっており、選抜が終わると入学時辞退者が出て、新1年生は60人前後と想定されます。このままでは、募集人員が80人となり、さらに40人となり、その先は閉校へと進んでいくことが危惧されます。保護者や子供に選ばれる学校に変わっていく必要があると思います。そのためには、当然、学校現場の取り組みが不可欠であることは言うまでもありませんが、町としても全面的な支援が必要であると考えます。

 次の取り組みは、十勝管内の高校を持つ町村で実施し、その効果が上がっていると思われますので、清水町でもぜひ実施していただきたいと思い、提案するものです。町の見解を伺います。

 小項目1つ、入学準備金制度の創設です。

 高等学校に入学しますと、義務教育とは違い、様々な費用が生じます。そこで、町内外を問わず清水高等学校に入学する生徒全員に、入学準備金制度を創設してはいかがか伺います。

 小項目2つ目、通学費の助成です。

 この件については、今まで何度か申し上げてきましたが、教育委員会は、町外の高校に通学する地元の子供たちとの均衡が図れないなどの理由によりまして、実施に至っておりません。清水町に高等学校はなくて、町外の高等学校に通学するのと違い、本人の希望により町外の高等学校に通学するものですので、清水高等学校支援とは切り離して考えるべきものと思います。

 授業料がほとんど無償の現在、町外から清水高等学校へ通学するのに要する通学費は、保護者にとって大きな負担となっております。

 現在、町の生徒への交通費支援が行われておりますが、これを町外から通学する生徒にも拡大し、家庭の負担軽減を図っていただきたいと考えますがいかがでしょうか。

 小項目3点目、見学旅行に対する支援です。

 見学旅行、すなわち修学旅行に対する支援です。見学旅行に参加する生徒の保護者に、一定額の助成を行い、保護者の負担軽減を図るものですが、清水町でも取り組んでいただきたいと考えます。

 以上、大項目3点、小項目3点について質問いたしますので、答弁をお願いいたします。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。町長。

○町長(阿部一男) それでは、佐藤議員のご質問に順次お答えをさせていただきます。

 大項目1と2は私のほうから、大項目3については教育長のほうから答弁をさせていただきます。

 まず、大項目1について、お答えをいたします。

 妊婦健康診査等における交通費の支援につきましては、令和2年度より、清水町妊産婦健康診査等通院交通費助成事業を実施しているところであります。

 本事業につきましては、北海道による妊産婦安心出産支援事業を活用し、産前産後の健康診査と出産時における自宅からの医療機関への交通費の助成を行うもので、健康診査15回分、出産時1回分の合計16回分を上限とし、1回につき往復953円を助成しております。なお、1回往復当たりの助成単価は、北海道による助成の上限額としており、また、当補助対象外となる最寄りの医療機関までの距離が25キロメートル以下の妊産婦についても、町独自事業として助成を実施しているところであります。

 今後におきましても、国や北海道の助成事業を活用しながら、妊産婦が安心して出産できる環境づくりを進めてまいります。

 続きまして、大項目2になります。

 町の景観についてお答えをいたします。

 温泉施設の看板につきましては過去においても、これまでの経緯や今後の対応方針について答弁を行ってきているところでありますが、これからも看板の危険状況を定期的に確認しつつ、所有者に対し、適正な管理を行うよう、粘り強く理解を求めていく考えであります。

 次に、清水市街地御影市街地への入り口の案内看板及び開町100年の看板につきましては、老朽化しており、撤去や改修料も含め、管理方針を決定してまいります。

 次に、道路の雑草の対応についてでありますが、町道につきましては、春から秋まで月1回の道路清掃業務を発注し、路面の土砂等の除去をロードスイーパーにて実施しております。また、路肩の草刈りにつきましては、町内全域で年2回委託にて行い、必要に応じて直営でも実施しております。

 国道及び道道に関しては、適正な管理を行ってもらえるよう要望しております。苦情等があった場合には、その都度、担当部局へ連絡し対応をお願いしており、今後も景観に配慮した維持管理に努めてまいります。

 以上、私のほうからの答弁とさせていただきます。

○議長(山下清美) 教育長。

○教育委員会教育長(山下 勇) 大項目3、清水高等学校存続支援についてお答えしたいと思います。

 清水高等学校は、平成9年度に北海道で初めての総合学科としてスタートしてから4半世紀が経過しました。

 当初の4間口から現在は3間口と減少していますが、学校だけではなく清水高校振興会や地域の方々の協力により、今年度も3間口を維持することができているところです。

 しかし、佐藤議員が危惧されているとおり、年々、受験応募者数が減少しておりますが、来年度の応募者数は、学校を中心とした高校振興会活動の効果もあり、さきに公表された最終出願状況では、昨年より上向いた結果となっております。

 昨年12月に国立社会保障人口問題研究所から、将来出生者数が減少することで国内人口が大きく減少していくとの予想発表の報道がありました。

 十勝においても、中学校卒業者は減少を続け、令和元年度と比較すると令和5年度の中学校を卒業する生徒は約260人減少しており、十勝地区だけでも約7クラス分が減少した数となっています。今年度もさらに減少していく傾向にあり、出生数が伸びる要素が少ないことから、今後も高等学校へ進学する生徒数が減少することが想定されています。

 質問1の1点目、入学準備金制度の創設についてお答えします。

 清水高等学校への入学者に対しては、令和4年度からの学習指導要領の改定に伴って始まったGIGAスクール構想により、高等学校においても1人1台の端末が必要となったことを受けて、高校振興会を通じて、生徒1人1人に対する購入支援を他の自治体に先駆けて進めているところです。

 また、希望する生徒に対しては、町独自の奨学金事業を行っており、入学準備金と毎月の奨学金の貸付を行っています。

 奨学金は、卒業後5年間継続して清水町へ町民税を課税されることを条件に、全部または一部を免除する支援を行っています。

 入学に関わる新たな支援を行う考えはございませんが、これからも現在の支援を継続してまいります。

 2点目の通学費の助成についてお答えします。

 佐藤議員からは、最近では令和3年12月定例会、令和4年度12月定例会において、清水高等学校の生徒減少から考えられる将来に向けての存続対策についての質問がございました。

 来年度も継続して、御影方面からの列車、または公共バスを利用して通学する生徒に対しての支援を実施いたしますが、それ以外の通学者への支援を行う計画はございません。

 3点目の見学旅行費の助成についてお答えします。

 高等学校の中には基幹産業や地域独特の知識を高めるために、学校が立地する自治体からの見学旅行や海外研修への助成を行っている高等学校があります。

 清水高等学校の見学旅行は、令和4年度においては、九州、長崎、関西方面。令和5年度は山陽、広島、関西方面を訪れながら、平和教育などのテーマに沿った見識と学校内で研修修学した学びを深めるために、必要な行き先を決定しておりますが、現在は、清水高等学校生徒への見学旅行費などに対する支援を行う考えはございません。

 清水高等学校は現在のところ、定員割れが続いている状況にありますが、清水高等学校だから学べることや振興会などからの支援やPTA活動を通して、学校生活の質を向上させるなど在校生の満足度を上げることで、学校の魅力度を高め、行きたい学校、夢を叶えられる学校として、選ばれる学校に変わっていくことができるのではないかと考えております。

 限りある予算の中で、より有効な清水高等学校への支援と振興活動を学校、高校振興会などともよく相談しながら、清水高等学校の魅力が高まり、総合学科のよさを広く伝えて、多くの子供たちから選んでもらえる学校となるように支援と協力をしてまいりたいと思っています。

 以上、佐藤議員への質問、一般質問の答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

○議長(山下清美) 9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) それでは、再質問させていただきます。

 1項目、妊婦健康診査に対する支援ですが、母子保健法第13条で、市町村は必要に応じ、妊婦妊産婦または乳児もしくは幼児に対し出産時健康診査を行い、または健康診査を受けることを勧奨しなければならないと規定されております。

 清水町でも1回95316回分支給されているとのことですが、子育て日本一を宣言している三笠市、ここの子育て支援は、広範囲できめ細かな支援策が取られております。

 この妊婦健康診査については、妊婦一般健康診査14回、出産1回の計15回を上限として1回当たり1,000円分の三笠共通商品券を支給しております。

 つまり、併せて、地元商店街の振興を図っているのであります。これを参考に清水町でも取り組んでいただきたいと考えますが、再度伺います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。保健福祉課長。

○保健福祉課長(藤田哲也) 佐藤議員からのご質問に答弁をさせていただきます。

 ただいま三笠市の取り組みの例がご紹介がございましたが、金額的なもの回数的なものについては何ら清水町の事業は遜色がないものと認識をするところでございます。

 ただ、やり方として町内経済とのマッチアップということがありましたが、町長からの答弁にもありましたように、現在、清水町の事業につきましては、北海道の補助事業も一部活用しながら実施をしているというところでございまして、この北海道の事業の中で、そういった、地域の経済とのマッチングというような形、いわゆる商品券での交付というようなものが認められるのかどうなのかというところは、今後、検討しなければならないのかなと考えるところでございます。

 また、令和6年度のこども家庭庁の予算につきましては、出産時におけるものでございますが、妊婦に対する交通費並びに宿泊費の支援事業というものが新規で予算計上してございます。

 こういったところについては、まだ詳細な事業内容が市町村レベルまで下りてきておりませんが、助成率等々こういったものも注視しながら、今後の事業につきまして充実を図ってまいりたいと考えるところでございます。

○議長(山下清美) 9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) よろしくお願いをしたいと思います。

 2項目、まちの景観ですが、特に、町有地を無償で使用している不法な温泉看板について、かつて副町長は、法的手段も含めて解決すると答弁されておりましたが、その後、どうなっているのかお聞きします。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(神谷昌彦) 温泉施設につきましては、過去に弁護士の方にご相談をした中で、現在は、その管理について毎年その所有者に、通知というか、依頼というか、をしてございますけれども、なかなか回答がないという状況でございますので、その点につきましては、引き続き、粘り強く所有者の方に依頼をしていきたいと考えてございます。

○議長(山下清美) 9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) 看板を見て、また温泉に行くという話も聞いております。強く関係者に伝えてほしいのですが、いかがですか。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(神谷昌彦) これまでも看板につきましては、危険な箇所等につきましては緊急措置として撤去をしてございます。そういった状況も相手方に伝えながら、これまでも、それぞれ依頼をしているところでございますので、引き続き、そういった危険性があるということを訴えながら、所有者の方に、通知というか、話をしていきたいと考えてございます。

○議長(山下清美) 9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) 3項目、清水高等学校存続支援について伺います。

 清水町から高等学校がなくなると大変なことになります。町長も道教委に足を運んでいると聞いておりますが、町長一人ではなく、清水高等学校振興会やPTAもあるわけですから、振興会やPTA役員と一緒に要請するか、町を挙げて取り組む必要があると思いますが所見を伺います。

 そこで、再質問をいたします。

 小項目1つ目。入学準備金は、準備金、あるいは入学祝い金の名称で十勝管内では上士幌町、鹿追町、広尾町、大樹町、池田町、足寄町などの6町で実施されてございます。地元の生徒と町外の生徒が同一だったり差があったり様々ですが、清水町でも取り組む考えはないか、再度伺います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。学校教育課長。

○学校教育課長(渋谷直親) 今、佐藤議員からの質疑があったところなのですけれども、確かによその町では入学準備金として、これ、十勝管内だけではなくて、よその町村だけでなく、他の管内でもやられているところがあるのかなと。

 ただ清水町におきましては、教育長からの答弁もありましたけれど、奨学金でありますとか、また町内の子だけですけれども、そういった通学のところに十分に振興策としての対応はしているのかなとは考えているところですので、答弁としては、この現状を続けていきたいということを考えております。

 以上です。

○議長(山下清美) 9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) 分かりました。

 小項目2つ目。通学費の補助については上士幌町、士幌町、鹿追町、広尾町、大樹町、更別村、足寄町、本別町の8町村で実施されております。魅力あるものだと思いますが、清水町でもぜひ実施すべきと考えますが、いかがですか。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。学校教育課長。

○学校教育課長(渋谷直親) 確かに、すごく魅力のあることなのかなとは、特に保護者の方からはそうなのかもしれません。ただ、こちらも、先ほど教育長から答弁ありましたが、高校の魅力を高めるために当然お金をかけてきていただくということは一つの手段かなとは思います。ただ、清水高校まだまだポテンシャルというか潜在能力があると思っています。お金をかけずとも、まだやれることがあって、まだそこをいろいろと試していく、そういうことができるまだ期間ではないのかなと思っております。

 それは、まだ、三間口だとかそういうところにあぐらをかいているわけではないのですけれども、そこは学校と、先ほどもおっしゃられました振興会またPTAの方とも、当然、私たち役場職員たちとも話をして、より魅力が高まって、子供が逆に清水高校に来たらいいよなんて後輩たちに言ってくれるような、そんな学校にしていきたいと皆さんで協力して考えていきたいと思っています。

 以上です。

○議長(山下清美) 9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) よろしくお願いを申し上げたいと思います。

 小項目3つ目。見学旅行助成は、鹿追町、池田町、足寄町が行っております。これも大きな魅力ある支援かと思います。ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思いますが、お考えを伺います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。学校教育課長。

○学校教育課長(渋谷直親) こちらにつきましても、大変、保護者等に対しては魅力のある事業なのではないかなとは思っております。

 ただ、今現状として行く目的の方法で高く費用がかかっているということは、学校からも聞いてはいるのですが、学校のほうからもそういう相談等をまだ受けたことがございませんので、今のところ実施する考えはございませんけれども、それがまた一つの魅力だということであるようであれば、また学校長等とも話を聞いて相談していきたいなとは思っております。

 以上です。

○議長(山下清美) 9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) このほか制服購入助成とか、下宿補助、町の整備、国立大学オープンキャンパス交通費助成、模擬試験受験料全額補助など様々な支援策が取られておりますが、予算委員会でも再度伺いたいと思いますので、これで終わりますが、清水町としても、全町的に目を向け高校との関わりを持つということは大事なことと思いますが、企画課長何かお考えがございますか。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。企画課長。

○企画課長(鈴木 聡) 高校の振興策につきましては、これまでも振興会などと協力しながら進めてきておりますので、今後におきましても学校教育課、教育委員会と高校振興会も含めて、協力しながら進めていきたいと現状では考えてございます。

○議長(山下清美) 学校教育課長。

○学校教育課長(渋谷直親) 佐藤議員が一番初めにおっしゃられていた道への要請ですね、こちら確かに令和5年度は町長と教育長と行ってきたところでございます。来年度もぜひ実施したいなとは考えているのですけれども、そこは学校長であったり振興会の会長とも相談をして決めていきたいなと考えております。

 以上です。

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