〇1番(山本奈央) 大項目1点と小項目6点質問いたします。
大項目1、熊の出没時の対応や、熊への対策について、清水町内において、令和5年の熊の目撃や足跡などの通報は16件あり、過去5年間と比較すると最多で、民家の近くで目撃される例もありました。令和5年の十勝管内の熊目撃や足跡などの通報は、前年の1.5倍に増えたとも報道され、今年3月、北海道ヒグマ保護管理検討会において、道内の熊の推定個体数は約12千頭で、30年前に比べ2.3倍に増加していると報告されました。熊出没時の対応や、熊の対策について伺います。
小項目1、森林や畑、農作物の被害や、作業中の安全確保をどのように行っているか伺います。
2、駆除を行うために、猟友会との連携をどのように行っているか、伺います。
3、熊と人との境がある森づくりが必要と考えますが、現状について伺います。
4、熊出没時や目撃時の町民への避難指示や安全誘導について伺います。5、幼児児童生徒への安全配慮について伺います。
6、迅速な情報提供と、日頃からの広報活動が重要であると考えますが、現状と今後の対応について伺います。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
町長。
〇町長(阿部一男) それでは、山本議員の質問にお答えをいたします。
熊の出没時の対応や熊への対策についてでございますけれども、ここ数年、ヒグマの出没件数は増加しており、令和4年度は13件、昨年度は16件、特に昨年度においては、民家近くで目撃されるなど、これまでにない熊の行動が報告されています。また、ヒグマの捕獲頭数も、令和4年度には9頭、昨年度は6頭と増加傾向となっています。
今年も、春先から十勝管内においては、毎日のように、ヒグマの出没情報が新聞紙面等に掲載されております。そのような中でまず、小項目1と2関連がありますので、あわせてお答えをさせていただきます。
ヒグマの目撃情報や足跡などの情報を受けた場合、まずは猟友会と連絡をとり、現状の確認を行っております。農作物への被害状況や熊の足跡等から、この辺りで行き交う熊であれば、箱わなの設置、あるいは移動経路を推定し、民家や畑などがあれば、警察に連絡を行うとともに、周辺の町民に対し注意喚起を行っております。猟友会との連携につきましては、有害駆除の依頼があった際には、その都度駆除依頼をしておりますが、ヒグマの出没に関しては、特に迅速に対応いただいているところであり、また、その後の対策などについても助言をいただき、対応しているところでございます。
次に、小項目3の熊と人との境がある森作りにつきましての答弁でございます。まずは、森林整備を行うにあたっては、できる限り下草刈りなどを行い、見通しのよい環境を作ることが必要と考えますが、実際にはそこまで手入れする活動は困難かと思っております。ただ、熊が移動しやすい防風林につきましては、間伐を行っており、見通しのよい環境整備に努めているところでございます。
次に、小項目4の熊出没時の対応についてでありますが、まずは現地を確認し、出没が確認された場合には、出没日時を明示した看板を設置し、周辺に民家などがある場合には、警察への通報を行うとともに、公用車での巡回アナウンスによる、周知や個別訪問による注意喚起を行っております。また、町ホームページでのお知らせも行っておりますが、今後においては、町フェイスブックによる情報提供と注意喚起もプラスして行って参りたいと思います。
次に小項目5についてであります。ヒグマの出没場所などによりますが、学校教育課や給食センター、子育て支援課、御影支所などに情報提供や注意喚起を行い、警察や猟友会とも連携を図り、周辺の巡回警備に努めているところであります。
最後に、小項目6の現状と今後に対応についてでありますが、熊の目撃情報を受けた場合には、直ちに猟友会と現地調査を行うとともに、目撃情報に基づき、足跡などの確認を行い、移動経路の推定や出没要因の特定に努めます。警察とも連携を図った上で、周辺住民や住民に速やかに公用車による巡回アナウンスや、町フェイスブックによる注意喚起、役場関係部署などへの情報提供を行うとともに、町、猟友会、警察による合同巡回を実施して参ります。また、春の山菜採りの時期、秋のキノコ採りの時期などにおいては、多くの方が山林に入るため、町のホームページや広報しみずなどを活用し、町民などに広く注意喚起を行って参りたいと思っております。
以上、答弁とさせていただきます。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 小項目1からお尋ねしていくのですが、重なる部分もあるので重複していたり順番が逆になってしまうのは少しお許しください。
まず小項目1で、森林や畑農作物の被害や作業中の安全確保をどのように行っているかということなのですけれども、まず被害について、鳥獣による被害額は幾らか。また熊による被害については幾らか、森林への被害もあるかどうかお聞きしたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) ヒグマの被害状況ですけれども、最近ですね、以前よりも増えて参りまして、以前であれば300千円ぐらい、デントコーンとかが多いのですけれども、ただ、ここ数年、700千円台で推移しておりまして、昨年度のヒグマによる農作物の被害額としましては、708千円となっているところでございます。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) お答えになかったので森林への被害は報告されてないということでいいですか。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 森林の被害については調査をしておりません。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 次に町有林整備作業中やの作業中、熊への対策はどのように行われているかお聞きしたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) まず森林整備における注意というかは、作業員は慣れていますので、鈴だとかラジオだとか、音を出しながら、作業に当たっていると伺っております。あと、農作業している人に関しましては、近くにですね、めったに人に近づくということはあまりないのですけれども。ただ、作業している場所から、近場に目撃された情報だとかが役場の方に通報が入れば、近くの作業している人たちに注意喚起を行っているところでございます。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 畑で作業する方も、自然との付き合い方に慣れているので、近くにそういう出没情報があったら連絡を取り合ってるということで理解いたしました。
令和2年の清水町鳥獣被害防止計画では、熊による被害の軽減目標として、令和2年716千円から令和6年には644千円にすると目標を定めていますが、先程金額聞いたのですけれども、こちら目標には少し遠いかなと思うのですけれども、今後、何か対策していく予定はございますか。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 対策としましてはヒグマの生息数が増えてということもありますので、できるだけ捕獲に力を入れていくということしか被害の軽減対策としてはないのかなと思っております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 鳥獣被害防止計画の中には、箱わなの不足が課題として挙がっていたのですけれども、令和2年から、箱わなは増えているかどうか伺います。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 箱わなも、確かにですね、数が少なかったということもありまして、令和2年度からは、西十勝で協議会を作って、そこで補助金をもらっているのですけれども、その中で、箱わなを購入して増やして行っております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 箱わなは十分とは言えないかもしれないですけどもできる限りの範囲で増やして活用しているということでよろしいですか。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 最近、熊の箱わなが足りない状況というのは出てきてはおりません。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) はい。確認できてよかったです。
ヒグマの捕獲計画数は鳥獣被害防止計画の中では20頭と目標に挙げているようなのですけれども、先程ご答弁いただいて、中にもありましたが令和2年から3頭、2頭、9頭、6頭ということなのですけれども、令和6年までの防止計画でこの計画数に至ってない理由はありますか。または、計画数の20頭の根拠が合っていなくて至っていないのかお聞きしたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 一応計画としては20頭ということで挙げさせていただいております。
まずですね、熊が目撃されて箱わなを必ず設置するのですけども、なかなかですね、中の餌だけ食べられてしまうだとか、そういった課題もありまして、ここ数年は、6頭9頭と増えてはきたのは入ってはいるのですけども、あくまでも目標は20頭ということで、これからも進めて参りたいと考えております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) これからも継続して進めていただけるということで理解しました。
北海道は1966年から冬眠明けのヒグマをねらう春熊駆除を推進して、生息数が急激に減少しました。絶滅の恐れがあり春熊駆除を1990年に廃止し、保護重視の政策を進めましたが、近年の熊の増加で昨年から春熊駆除を、再開した市町村もあるようです。令和7年からの防止計画に向けて、この過去の経験を活かして人と熊との共存のバランスを取った計画数にしていく必要があると思うのですが、いかがでしょうか。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) まずですね、ヒグマと人との共存ということで、こちらの方としましては、春熊の捕獲も、北海道の生息数が増えたということで認められるようになりまして、他の市町村でも取り組んでいるところはあるのですけども、とりあえずうちの方としましては、比較的熊は臆病で、なかなか人の生活圏には出てこないのですけれども、そういうですね、人を恐れない熊というのでしょうかね、縄張りから追い出されたクマだとか、そういったクマに対してやはり農作物への被害だとか、あるいは人的な被害だとかということを考えて、集中的にですね、そういう人里におりてくるような熊に対しての捕獲ということで進めて参りたいと考えております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 今回の熊の質問するにあたって、町民の方にもいろいろ聞いて回ったのですけれども、熊が多く出没する地域の方はそこに住んでいるからこそ熊との境界線ができるので、ぜひ麓に住んでいる方などとコミュニケーションも取れているかもしれないのですが、引き続きコミュニケーション取って情報交換していったらいいかなと思うのですけれども。いかがでしょうか。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) はい確かにですね、熊が出没する場所というのは毎年、結構ですね、同じ場所といいますかそういうところで目撃されていたり、出没するケースが、かなり多い状況になってございます。そういう方とはですね、直に連絡をいただいていたり、去年と同じ熊ではないかというような情報共有もですね、生産者の方と猟友会の方と含めて話をして参っておりますので、その辺はきちんとですね、熊がよくでるそういう場所につきましては、今後も連携を図って参りたいと考えております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 情報共有していただいているということだったので安心しました。そのお話の中で、町民の方からも出てきたのですが、日高山脈えりも国定公園から日高山脈えりも十勝国立公園に、格上げされる予定に伴って、町民からもし格上げされたら鳥獣の駆除ができなくなって、さらに農業被害が増えるのではないかと心配の声があったのですが、いかがでしょうか。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 国立公園化されて熊の駆除ができなくなるというお話ですけれども、先程も申したとおり、人里におりてくる熊だとか農作物への被害、人的被害、そういう熊の駆除ですね、集中的に行って参りたいと考えておりますので、特段、これまでどおりですね、捕獲については同じような形で進めていきたいと考えております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 熊が増える理由として鹿が増えているからという理由も考えられるよねと、町民の方とお話していたのですが、その鹿の駆除ができなくなるとか、そういった心配は国立公園になってもないということで、大丈夫でしょうか。
〇議長(山下清美) 答弁をいたします。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) はい、鹿の駆除依頼も、鹿の頭数もですね、ここ数年増としております。それに伴って鹿の駆除依頼も結構役場の方にも、来ておりますし、捕獲数もここ2年ほど、それ以前と比べてかなり増えた捕獲数となっております。
国立公園化することによって鹿の駆除ができなくなるということではなくて、熊の駆除依頼につきましても、畑の被害だとか畑に現れて、小麦を食べられているだとか、そういった依頼が多いので、山の中に行って撃つとかということまではしておりませんので、その辺は、これまでどおりまた進めていきたいと考えております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 今後も変わらず、駆除してバランスを取っていただけるということで町民の方も安心していただけたと思います。
小項目2に移ります。熊の通報があった時は猟友会に連絡して現場を確認して、必要であれば箱わなだったり、あと地域に家が近い方がいれば、連絡するということだった、警察にも連絡してということだったのですが、どのタイミングで農林課から他の課に連絡するようなタイミングなのかお聞きしたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) まず目撃情報だとか足跡の通報だとかがあれば、猟友会の方に先に連絡をとりまして、現地で確認をさせていただいております。それが本当に熊なのか他の動物なのかというところも含めまして、熊であれば足跡方向で危険があれば、その状況によって、関係機関、関係部署の方に連絡を直ちに入れているところでございます。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 熊を見かけたらまずどこに連絡してよいのか、警察なのか役場なのか、そういう周知はできているかどうか伺います。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 広報しみずの方で4月、猟友会と委託契約を結んだ後に、有害駆除に関しましては農林課の方にご連絡くださいということで町民の方には周知しているところでございますが、町外の方であるとか、またよく来るのが日勝峠で熊を見つけたという情報に関しては警察に連絡が行くことが多い状況となっております。ただ警察の方に情報が行った後にですね、警察の方から役場の方に必ず連絡が来るようになっております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 周知に気をつけていただいているということで、理解しました。
予算のときにも、有害駆除のところで、お話に出ていたかなと思うのですけれども、地域ごとのマニュアルがありますよというお話だったのですが、マニュアルというのはどのようなものかお聞きしたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) すいません。地域ごとのマニュアルっていうのは、具体的に、どのような。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 予算でお話にあったので私の聞き間違いだったら申し訳ないのですが、もう少し詳しく言うと、町内会とか農事組合の地域ごとに、何か熊が出たとか、何か不審者でも同じかとは思うのですけれども、地域ごとのマニュアルというか、情報交換したり訓練したり、そのようなマニュアル化、こうだったらこうしようねという決まりがあるのかどうかなと思ってお聞きしました。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 町内それぞれの地域がありますが、地域ごとのですね、マニュアルというのは特段作ってはいないのではないかなと思っております。ただ熊が出没したときの対応というのは、全町、同じような対応を心がけて参りたいと考えております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 連絡がしっかり回り切っているのかなと思ったので、確認いたしました。でも、地域ごとに連絡はされているのかなと思います。
あと北海道では熊が増えていると。道が発表していたりテレビなどを報道されているが、清水町としては、先程ご答弁あったので増えている傾向にあるということだったのですが、おおよその個体数などは把握できるものかどうかお聞きしたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 生息数につきましては、北海道の方が増えていると。十勝管内もかなりですね、熊の目撃情報が多いという中では清水町も生息数が増えているかとは思うのですけれども、ここのところの推定頭数というのでしょうか、そこまでの把握まではしておりません。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 山に住んでいるので難しいかなと思いますが、ある程度わかることができれば、対策もまたできるのではないかなと思います。
鳥獣被害防止計画では、猟友会の担い手不足や高齢化が課題と書いてあったのですが、それは改善傾向にあるのか現状はどうかお聞きします。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 猟友会の方、年々歳はとって参りますが、若い方もですね、最近猟友会に入られて、普段はなかなか仕事とかお持ちなので、捕獲だとかっていうことにはなかなかならないのですけれども、冬あたりの団体駆除だとか鹿の団体駆除等については、積極的に参加していただいておりますので、人数的にも以前と変わらない、猟友会の駆除を依頼している猟友会の人数としては変わってはいないと思います。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 猟友会と、農林課のミーティングなどは定期的に開かれているのか、どれくらいの頻度で行われているのかお聞きしたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 猟友会とのミーティングというか事務局を今農林課の方で持っているわけなのですけれども、猟友会の事務局として、その猟友会の行事であるとか、いろいろな会議等がある場合には、その都度ですね、開催をしておりまして、大体月1回程度、多いときには月2回というような感じでミーティングというかですね、会議を開いております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 熊は縄張りあると思うのですけれども、若い熊は移動することが多いと聞いています。清水町に隣接する町の農林課や猟友会とも定期的に情報共有や情報交換ができているか伺いたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) それぞれですね、芽室町隣接する町とは、町での隣接するところでの捕獲ということも、予測されますので、そういった部分で隣接町とは協定を結んで、対応に当たらせていただいているところでございます。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 協定も結んで、定期的には話し合っていたり、情報交換する場があるということでよろしいですか。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 町境でそういうヒグマだとか、エゾ鹿特にヒグマですね、そういうものが目撃されたときには、都度情報は取っておりますけども、改めて集まってですね、ミーティングというか会議を開いていたりということは、そんなに多くは行っておりません。ただですね、十勝管内でそういう会議、管内全体の会議は開催しておりますので、その中でいろいろな情報共有だとかは行っております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 駆除を去年も6頭、その前も9頭ということだったのですが、駆除したクマは命として、その命を絶つとしてそのあと駆除した後に活用されているのか。もしくは活用予定はあるのか、無理なのか、お聞きしたいです。
〇議長(山下清美) 山本議員、熊の出没の対策ということで、それの処理方法については特に通告はなかったですけれども、特に必要であれば、はい。山本議員。
〇1番(山本奈央) 取り消します。関係ないようだったので取り消します。熊と関係あるので、野犬についても少し触れたいのですが、野犬についても心配だと町民の方から声が出ています。でも、一方、野犬がいるおかげで熊の出没が減っている感じがあると、山に近いところに住んでいる方からもお話を聞いています。
野犬と熊の関係について不安に思っている方もいるので今後の対応がもしあれば、お聞きしたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 確かにですね、野犬も全町的にということではないのですけれども、限られた場所で野犬が増えているというお話は伺っております。それに対して、ヒグマも基本臆病ですから、そういった部分では、野犬がいるところには近づかないということもあろうかと思います。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 小項目3に移ります。熊と人との境がある森づくりが必要と考えるがということだったのですが、ネットで上がっている情報や本で読んだことがある情報としては、実がなるものは山の上に植えて、下の方に針葉樹を植えるなどして、里との境を作っているとも聞いたことがありますが、先程ご答弁で下草刈りをしているということだったのですが、清水町の森林管理で、人と熊、人と動物をすみ分けるために、あと他に気をつけている点がもしあれば伺いたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 先程町長から答弁しましたとおり、まずは見通しをよくするということが大事かと思います。そういった部分ではかなりですね、植樹して、1年、長くても4年ぐらい、植樹した木を成長させるために下草刈りっていうのは行っているのですけれども、なかなかすべてのその畑の境の下草刈りっていうところまでには、実際には手が回っていない状況です。
先程答弁にもありましたとおり、クマの経路としましては水辺だとか、防風林だとかっていうところを、渡り歩くというのでしょうか、という部分がありますので、防風林については間伐などを行って見通しをよくする対策等を行っているところでございます。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) できる限りで、下草刈りや間伐もしていただいているということがわかりました。
今まで、うちの地域のことでも感じたことでもあるのですが、今まで熊の通り道だったところに家が建ってしまうと、熊の通り道は変化して足跡の場所が変わっていたりもします。町外の方が土地を購入することもあるので、清水町にとって、自然と共存共生するために、土地の所有や活用、森林開発についても、バランスのとれた森との関係性を作っていくことが必要ではないかなと思うのですが、町有林ではない場合もあって難しいかと思うのですけれども、新しく土地を買う方にも熊の出る危険性や、そういったことも伝えていってはどうかなと思うのですがいかがでしょうか。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) そうですね、結構熊の生息地に近い場所に家を建てられる方とかはいらっしゃいます。過去にはですね、そういったところに行って、お話を聞いたこともあるのですけれども、ただ、そういったところに家を建てる方は、もともとそこが熊の生息地だということがわかって建てているのだということで、熊が出るのはこの辺当たり前だという認識のもとで建てられている方もおりました。
ただ今後ですね、そういった近くの場所で熊の目撃情報とかがあればですね、もちろん住んでいる方には注意喚起等を行って参りたいと考えております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 小項目4に移ります。熊出没時や目撃時の町民への避難指示安全誘導についてです。
熊出没や目撃の連絡が来てからの対応は現在どうしているか、どのようなスピード感で対応されているのか、お聞きしたいです。すいません、うまく言えなかったのですが、農林課から連絡が来た後に、町民生活科などそこからの対応はどうしているか伺いたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) まず、現地を確認させていただいて、熊が危険であるという、わかった時点で、それぞれの関係部署の方には連絡させていただいております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 関係部署から先の対応はどのような対応なのかなと思って、お聞きしたいです。
〇議長(山下清美) 先程の最初の答弁の中でまずは、現地を確認して、そして必要に応じて警察だとか、いろいろなところに住民に注意喚起をしているということで、すぐやられているっていうことだったのですが、そういったそれぞれの機関で動いているっていう、先程の答弁だったと思いますが、さらに何かあれば、はい。1番山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 質問取り下げます。なかなか聞きたいことがうまく質問にならず、すいません。
私のうちには子どもがいるので、学校のメールで熊の出没情報を知ったときに、今日は熊が出ているのだなと知れるのですが、その方向へウォーキングに向かう方もいるように見受けられました。もしその方が自己判断であれば、個人の判断だと思うのですけれども、情報不足でそちらにウォーキングに向かっているのだとすれば、心配だなと思うのですが、情報をしっかり迅速に共有して、安全に誘導できているのか伺いたいです。
〇議長(山下清美) 情報の範囲とか、周知範囲とか、そういった部分でよろしいか。(「はい」、と呼ぶ声あり)
答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 熊が出没して危険だということになれば、警察の方にも連絡しまして、猟友会と警察等、また、町の公用車ですね、その周辺を巡回パトロールして、そこで仮に、人が散歩しているという方がおれば、この辺で、先程熊の目撃情報がありましたということをお伝えするぐらいかなと思っております。
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
〇議長(山下清美) またここで休憩したいと思います。
ここで休憩します。再開は、11時15分とします。
(午前11時01分)
〇議長(山下清美) 休憩前に引き続き会議を開きます。
(午前11時15分)
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
〇議長(山下清美) 一般質問を続けます。
1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 小項目5に移ります、スクールバス利用の児童への配慮や、また、停留所から自宅まで少し距離があるご家庭との連携がどうなっているか、伺います。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
学校教育課長。
〇学校教育課長(渋谷直親) スクールバス利用されている方は確かにその熊が出没されているというような場所で、降りられる子もいるのですけれども、今教育委員会で行っていることは、まずその運転手さんに降りる前にですね、その周囲の確認をしていただいています。当然通常に運行している最中も、そういった熊だけでなく、今不審者とかもいますので、そういう方への確認をしてくださいということでお願いをしております。その降りてからの話なのですけども、先程議員もおっしゃられたように、基本的には山に住んでいるということは認識されている方が多いのかなと思っています。ですので、基本的に下校する子については、これ町スクールバス関係なく、基本的には保護者、またはその学校での注意喚起で対応しているということになっています。
以上です。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) スクールバスを利用する保護者の身としても、運転手が確認して、それから降りるように見てくださっているということで安心しました。
答弁でもいただいたのですが、ヒグマの出没場所にもよりますが、連携して、周辺の巡回警備に努めているというところだったのですが、火事や地震の避難訓練と同じく、熊が身近な清水町としても、定期的に生態について学んだり、避難訓練をしてはどうかと思うのですが、いかがでしょうか。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
学校教育課長。
〇学校教育課長(渋谷直親) 最近ですね、テレビとかでも、熊が出た、その地域、例えば学校近くで出ていたとか、そういう自治体とか学校の中で、よく避難訓練している様子を伺ったりしているのですけれども、まだそういうことを学校の中におろしたことはないのですが、学校のそういう授業の中で必要だということであれば、前向きに検討していきたいかなと。
その時にはいろいろな関係機関がの方との協力も必要となってくるので、そういった調整もしていきたいかなと考えております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央委員。
〇1番(山本奈央) テレビを見て漠然と不安に思っている方もいるので、そういった取り組みがあるよということだったらまた安心材料の1つになるかなと思います。
小項目6に移ります。広報活動などについてお聞きするので企画課の担当になるかなとは思うのですけれども、士幌町では、LINEで熊の情報提供も始めたとのことなのですが、清水町でもLINEを活用するということでしたので、こういった情報も含めて発信できるかどうか伺いたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
企画課長。
〇企画課長(鈴木 聡) 町で行っているホームページ含めての広報活動ですけれども、ホームページ、フェイスブックにつきましては広報以外にも、それぞれの担当課で、すぐに、タイムリーに上げられるような体制を整えておりますので、情報が入り次第担当の方で資料を作った上で掲載する方向で今やっております。また今年から始めました、北海道文化放送の地デジ広報もですね、広報係の方から情報が入り次第、上げる手筈を整えているところでございます。また、ご質問のLINEにつきましても今のところ、本年の10月運用開始を目標に今進めているところでございますけれども、LINEの中においてもそれぞれ情報伝達というのは必要だと感じておりますので、そういう情報があれば伝えていきたいと思っております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 伝えることをしていただいているので、続けていただきたいと思いますが、防災無線を使っているというような記述はご答弁はいただいてないのですが、防災無線を使う必要は今のところないような状況であるのかどうかお聞きしたいです。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
企画課長。
〇企画課長(鈴木 聡) 失礼しました。防災無線に関しましては、やはりクマの出没した場所にもよるかと思います。住宅周辺ですとか、学校周辺ということであれば即座に、やはり拡声器、戸別受信機で、流す場合もあるかと思います。ただ、人里離れた場所での目撃情報とか、そういう場合はですね、臨機応変にその緊急性を考えながら、活用していきたいと思っています。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 臨機応変にということだったのでお願いしたいと思います。昨日も熊が出没したとフェイスブックで確認できたのですが、ホームページにヒグマの出没箇所の地図、令和5年のは載せていただいたのですけれども、捕獲した場所も含めて、地図に載せたらどうかと思うのですがいかがでしょうか。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) まず昨日ですね、クマの目撃情報がありまして、ホームページとフェイスブックに場所の地図と時間帯等をお知らせしたところです。令和5年度どこどこで熊が出ましたよということで、管内図と町の全体の地図の中にバツ印をつけてお知らせしているのですけれども、5万分の1の地図なので場所が特定しづらいという部分もございますので、そちらの方につきましては、ある程度ですね、目撃情報だとか出没情報が、固まった段階で載せようかなと。とりあえずは、昨日のような場所が特定できるようなものでお知らせしたいと考えております。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 答弁でもいただいたのですが、春の山菜取りの時期秋のキノコ採りの時期などにおいては、当町のホームページや広報しみずなどを活用して広報しているということだったのですが、今日、昨年の6月のお知らせ版に、鹿の出没した、鹿と車がぶつかった場所という地図でお知らせをする形があったのですが、令和5年の分を、そういった鹿と同じように地図として、この辺にクマが出たよというのを、春、秋どちらでもいいのですけれども、そういうクマの出没が多くなる時期に、広報に載せるだけでなく、春のヒグマ注意特別期間のようにチラシなどで注意喚起、さらにしてはどうかと思うのですけれどもいかがでしょうか。
〇議長(山下清美) 地図も含めて答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) そうですね春と秋にはお知らせ広報しみずの方でヒグマの注意喚起を掲載させていただいているところでございますが、チラシ、新聞折り込みですかね、そういった部分の検討までは今までしてこなかったのですけれども、今年、最近ですね、熊の出没情報が増えて参りましたので、今年度の、クマの目撃情報や出没情報、或いは熊の行動等を踏まえまして、またさらにですね、増えてくるようでしたら、考えてはいきたいなと思います。
〇議長(山下清美) 1番、山本奈央議員。
〇1番(山本奈央) 最後に質問したいと思うのですが、近年テレビでも、熊に対する報道が多くなってきて、熊出没や目撃に対して、漠然と不安に感じている町民の声も少なくありません。清水町での取り組みを、今していただいている取り組みを知っていただいて、気をつけるところは気をつけて引き続き安心して生活ができるように取り組み、必要な情報も、今後とも共有していく必要があると感じています。熊等でも、防災と同じく、有事の際には、課を跨いだ連携が求められると思います。定期的に、役場内でも、熊が出たときのシミュレーションを防災と同じくしていくことが必要だと思いますが、今後の方針を伺います。
〇議長(山下清美) 答弁を求めます。
農林課長。
〇農林課長(寺岡治彦) 確かにですね、町民の方への不安の解消には努めて参りたいと考えております。シミュレーションという部分も質問もありましたけれども、市街地、例えば市街地に熊が出没したということになれば、もちろん猟友会の方にも連絡はしますが、警察の指示のもと動かなければならないということもございますので、そういった部分で他町村での取り組みだとか、あと警察との連携も今後は深めて参りたいと考えております。