令和6年第5回定例会会議録(9月10日_日程第1_深沼議員)

○議長(山下清美) 日程第1、請願第10号、改正食料・農業・農村基本法の実効性確保等に関する請願を議題とします。

 委員会報告書を朗読させます。事務局長。

○事務局長(大尾 智) 朗読。

○議長(山下清美) 本件について、総務産業常任委員長の報告を求めます。委員長、中河つる子議員。

○議長(山下清美) 日程第1、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 12番、深沼達生議員。

12番(深沼達生) 議長の許可を得たので、通告に従い一般質問をしたいと思います。

 阿部町長の2期目の公約達成状況と今後の展望について。

 町長は、平成29年に就任し、既に7年以上が経過し、2期目における任期においては残り半年となっている。2期目の公約については、「新たな舞台へ」をキャッチフレーズに3つの視点と5つの約束を掲げ、分野ごとに33の宣言を掲げて取り組んできたことと思われる。

 2期目の任期当初は、新型コロナ対策に翻弄し、現在も目まぐるしく変わる社会情勢の中で、人口減少、少子高齢化への対応等、様々な課題が山積みであると思うが、2期目の公約の達成状況と今後の展望について伺う。

 小項目1つ目、町長就任以来、様々な課題に取り組まれてきたが、2期目の公約の進捗状況、解決できなかった課題について伺う。

 小項目2つ目、それらを踏まえて、町長自身2期目の実績をどのように捉えているか伺う。

 小項目3、町長就任後やり残したこと、反省等はなかったのか伺う。

 小項目4、2期目の任期が残り半年となった現在、3期目に向けて町政のかじ取りを担う意向はあるのか伺います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。

 町長。

○町長(阿部一男) それでは、深沼議員のご質問に順次お答えをいたします。

 2期目の公約達成状況と今後の展望についてお答えをいたします。

 まず、小項目の1点目、2期目の公約の進捗状況及び解決できなかった課題についてお答えをいたします。

 私が2期目の町政を担わせていただき、残す任期も半年を切ることとなりました。これまで、3つの視点と5つの約束を掲げ、分野ごとに33項目の宣言を掲げまちづくりに取り組んでまいりました。

 2期目の任期の始まりは、新型コロナウイルス対策を最重要課題として、町民の皆様の命を守る取り組みと町内経済を守る取り組みから始まり、その後、新型コロナウイルスの5類移行とともに、経済の回復と日常の活動を支える取り組みとなりました。そのような中で、公約として掲げた33項目の宣言については、一つ一つできることから取り組み、おおむね取り組めたと考えております。実施できなかったこととしては、新体育館の建設や情報発信拠点としての道の駅の整備であります。

 このようなことを踏まえ、小項目の2点目、2期目の実績への捉えと小項目3点目のやり残したこと、反省等はなかったかについてお答えをいたします。

 私の2期目の町政については、コロナ禍での町政運営となり、これまで経験したことのない中でのかじ取りとなりましたが、安心・安全、産業振興、定住促進・魅力発信の3つの視点で、できることからまちづくりを着実に進めるため、公約実現に向け取り組んでまいりました。

 具体的には、福祉・医療分野では、新型コロナウイルス対策や地域サロン活動の支援、高齢者タクシー助成制度の充実、疾病予防対策としての無料健診事業などに取り組みました。

 農業・商工業分野では、農村部を含む全世帯、事業所にブロードバンド環境の整備が完了したことにより、スマート農業の推進、コロナ禍での事業所、企業支援として、中小企業近代化資金の拡充、プレミアム商品券による経済循環への支援などを実施してきました。

 子育て・教育分野では、こども園、学童保育所や小中学校へのエアコン設置などの環境整備をはじめ、出産祝い金や学校給食費の負担軽減、修学旅行費の無償化、奨学金無利子貸付制度の継続などの取り組みを進めてまいりました。

 ほかにも、清水町の魅力を効果的に発信するために、民泊等を活用したまちまるごとホテルや保育園留学、渋沢栄一翁をご縁とした関係人口づくりなど、つながりと人の流れがあるまちづくりにも力を入れてきました。

 やり残したこと、反省についてでありますが、新体育館の建設については、令和5年度に基本計画を策定したものの、建設資材の高騰や人手不足による人件費の高騰により、建設費の大幅な上昇が見込まれることから、内容を精査する必要があるため、建設を延期したところであります。

 また、道の駅の整備に関しましても、新体育館の建設延期など優先すべき課題があり、進んでおりません。

 公約に掲げましたが、この2点はできていなく、反省すべき点となりました。

 最後に、小項目4点目の答弁となりますが、先日、後援会から出馬要請があり、態度を保留していたところですが、様々な関係者と協議を重ね、少子高齢化や人口減少など解決すべき課題は山積しており、目標とする本町の未来のため、引き続き3期目の町政を担うことを目指してまいりたいと考えております。

 以上、皆様のご理解をお願いし、答弁といたします。

○議長(山下清美) 12番、深沼達生議員。

12番(深沼達生) それでは、再質問をさせていただきます。

 3期目の町政を担うとの力強い言葉をいただいたので、その上で幾つかお伺いしたいと思います。

 大きく分けて、安心・安全、産業の振興、定住促進・魅力発信の3つの視点で取り組まれてきたと答弁がありましたが、2期目を総括し、3期目において最も重要視しなければならない分野はどこになると思っているのか、お伺いいたします。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。町長。

○町長(阿部一男) それでは、深沼議員の再質問についての質問にお答えをいたします。

 基本的には、2期目の延長線上でそれぞれの分野での取組をさらに充実していくということになると思いますが、社会情勢がとにかく目まぐるしく変化しているので、それらに迅速に対応していく必要があると考えています。

 新型コロナウイルス感染症に関しては、昨年5月に5類に引き下げられましたが、様々な制約を受けていたものから制約が取れ、少しずつ活発化してきたところであり、明るい兆しが見えてきたところですが、でも、この1年だけを見てみても、急激な円安や物価高騰、そしてまた人手不足など、町民の日常生活や企業の事業活動に多大な影響を及ぼしていることはご存じかと思われます。

 これらについては、様々な施策を講じているものの、新年度においてはどう改善されているか予断を許しません。まずは生活の安心・安全を最優先しつつ、農業、商工業等の産業振興や魅力発信に取り組み、新たな社会基盤の構築に努力する所存であります。

○議長(山下清美) 12番、深沼達生議員。

12番(深沼達生) 続いての質問ですが、先程答弁の中で、取り組めなかったことに、道の駅や体育館のことが出ていましたが、このことについて多くの町民の声がある反面、物価高騰が進む中、今後、財政的な制約も多くなるのではないかと思います。

 そこで、3期目に向けてどのような手法を用いてそれらの課題に取り組むのか伺います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。町長。

○町長(阿部一男) 私が町長になってから、実は基金の金額は約1,000,000千円ぐらい増加しております。ただ、ここ2年間、今年の決算書にも載っておりますけれども、2年間につきましては全くの横ばい状況でございます。そういうこともあって、一時的に財政の危機状況からは一時期的にあったところですけれども、そこからは完全に脱却したのではないかと考えているところでございます。

 そうしたことから、2期目については、体育館をはじめとする新たな社会基盤の整備に着手できればと考えておりましたが、想像よりも建築資材等、物価の高騰が進んだこと、また、それに併せて既存の施設の維持や人件費等が増加していることから、危機的とは言わないまでも、財政状況については、まだまだ予断を許さない状況にあると言えます。

 人口減少に合わせて、行政の在り方も変化していく必要があると考えております。例えば、デジタル化を使った住民生活の利便性の向上や行政のコスト削減、ふるさと納税やJ─クレジット制度を活用した収入の新たな確保、また、従来の手法にとらわれず様々な手法を使って財源を確保し、社会問題に取り組みたいと考えているところでございます。

○議長(山下清美) 12番、深沼達生議員。

12番(深沼達生) 最後になりますが、3期目に向けて、町長が理想とする町はどのような姿なのかお聞きして、一般質問を終えたいと思います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。町長。

○町長(阿部一男) 本年度の3月に執行方針を述べさせていただきました。その中にもありましたが、町民が一丸となって英知を結集し、豊かな自然と開拓先人により培われた歴史や地域性豊かな資源を尊重し、人と人との絆や心のつながりがあふれ、町民の皆様が住み続けたいと思える町、ふるさと清水を離れたたくさんの人たちが戻って暮らしたいと思える魅力あふれる町、将来の清水町を担う人材がこの町に残って暮らしたいと思える、子供たちに誇れる町を築いていきたいと思いますので、皆のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げまして、深沼議員の答弁とさせていただきます。

 終わります。

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