令和6年第7回定例会会議録(12月10日_日程第1_佐藤議員)

○議長(山下清美) 日程第1、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) 9番、佐藤幸一です。

 議長の許可を頂きましたので通告に従いまして質問いたします。

 阿部町長任期最後の定例会に当たりまして町民から強い要望がございます3項目4点について見解を伺いたいと思います。

 大項目1、JRに関する問題です。

 小項目1、清水駅跨線橋対策について伺います。

 この件は幾度となく伺ってまいりましたが、一向に前進が見られません。そこで新たな提案をしたいと思います。跨線橋をハーモニープラザと繋ぎ、ハーモニープラザのエレベーターを利用するとホームのエレベーター1基で対応できることとなり、投資額も大幅に減少すると考えます。この提案を基にJR北海道と協議していただきたいと思いますが、町長のお考えを伺います。

 また、清水高等学校のスクールバスの清水帯広線バス一般利用開始以来の利用状況についても伺います。

 小項目2、清水10号道路踏切の拡幅について伺います。

 清水10号道路の踏切は通勤や通学のラッシュ時は車と人が狭い踏切を横断しなければならず非常に危険でございます。特にこれからの降雪時期になるとさらに危険です。以前、阿部町長にお聞きしておりますが、その後の対応について伺います。

 小項目3、御影駅舎トイレの整備について伺います。

 御影駅舎のトイレが廃止されてから数年経過しましたが、その代用トイレが本通3丁目ではあまりにも不便です。この際、町がコンパクトなトイレを整備し、JR北海道が管理する公設民営方式を取っていただきたいと考えますが、その対応について伺います。

 大項目2、次に公衆浴場に関して伺います。

 高齢者の入浴料減額について。公衆浴場は生活環境の確保を図るために必要な施設でありますが、高齢者にとっては憩いの場であり、楽しみの施設でもあります。1回の入浴料480円では週2回が限度であるとの話も聞いております。この際、他町、足寄、大樹町で実施している高齢者の減額措置を本町でも取り入れる考えはないか、伺います。

 大項目3、最後に新型コロナウイルスワクチン任意接種の助成について伺います。

 新型コロナウイルスワクチン接種は、本年度から特例臨時接種から定期予防接種となり、公費負担を受けながら希望者は接種を受けることになりましたが、定期接種対象者とならない任意接種者は1万5,300円の負担が生じることになりました。

 この任意接種者に対し、新聞報道によると、十勝管内では士幌町、中札内村、池田町、豊頃町、足寄町、浦幌町の6町村が助成措置を講じ、特に士幌、豊頃、足寄、浦幌の4町は全世代を対象とし、助成額も生後6か月から高校3年までと特に手厚く住民の健康と生命を守る姿勢が鮮明に打ち出されております。清水町民も6町村に住まなくても同じ恩恵が受けられるよう助成措置を講じていただきたいと考えますが、町長の所信を伺います。よろしくお願いします。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。町長。

○町長(阿部一男) それでは、佐藤議員の3つの大項目3点の質問についてお答えをさせていただきます。

 まず、大項目1点目、JRの施設整備についてお答えをいたします。

 まず、その中の小項目1点目の清水駅の跨線橋対策についてでありますけれども、これまで幾度となく議員によりご質問を頂きました。エレベーターの設置については、JR北海道の財政状況を見るとJR北海道で整備することは難しいこと、また町が負担して整備することとしても、多額な費用負担が生じ、町の財政状況を鑑みると難しい旨、答弁をさせていただいております。その状況に変わりなく、見通しは厳しいと認識しております。

 そのような中、議員より提案いただいたハーモニープラザと跨線橋をつなぐことについては改札口の問題やエレベーターを1基としても多額な整備費用が予想されるため難しいと考えます。

 今後も町村会や十勝圏活性化期成会を通じ鉄道施設の整備に対する財政支援の要望を行ってまいりたいと考えております。

 なお、質問にありました清水帯広線の利用状況でありますが、平成30年度より運行を開始し、平成30年度で延べ1,456人、令和元年度で1,672人、令和2年度1,184人、令和3年度1,420人、令和4年度1,438人、令和5年度1,570人と、コロナ禍で一時利用者が減少しましたが、現在は回復してきている状況にあります。主に帯広方面の病院への通院手段として利用されていると認識しております。

 次に、小項目2点目、清水10号道路の拡幅についてですが、この点についても、以前、通行者の安全確保を図るべきとご質問を頂き、拡幅については全て町負担で施工することになり、費用も高額となることから難しく、JR北海道と連携しながら町民の安全を図る旨、答弁させていただきました。

 その後、令和4年度になりますが、改めて拡幅と歩道の設置に関しましてJR北海道と協議しましたが、その協議において、踏切内の工事はJRの発注工事となること、踏切内の拡幅・歩道設置は、原則、立体交差を前提とし、客観的に立体交差ができない場合は拡幅となるが、その際は1年から2年の通行止めを行う必要がある旨、回答を得ているところであります。このことから踏切内の道路拡幅については費用などから難しいと判断しているところであります。

 次に3点目の御影駅舎トイレの整備についてですが、御影駅のトイレについては、令和3年10月より廃止され、現在に至っております。廃止の理由としては、設置から53年が経過し、汲み取り方式であること、トイレに生活ごみが投棄され、処理費用がかさんでいること、列車には全てトイレが完備されていることなどがあります。

 議員ご提案のトイレの公設民営方式でありますが、本町でトイレを整備することは財政運営上難しいこと、廃止理由である全ての列車内にトイレが完備されていることや管理費用の負担などから実現は難しいと考えられます。

 トイレの廃止に伴い、町としては御影市街地にある公共施設を利用していただくよう周知するとともに令和4年度に御影本通トイレを通年開放できるよう改修したところであります。引き続き公共施設や御影本通トイレを利用していただくよう周知してまいります。

 次に、大項目2点目、高齢者の入浴料の減免についてお答えをいたします。

 高齢者にとって、公衆浴場は入浴の場であるほか、地域社会との交流や健康増進に必要な憩いの場であることは認識しております。

 また、十勝管内における公設公共公衆浴場においては8町村が高齢者向けの入浴料を設定しています。しかしながら、本町においては財政の健全化や他の公共サービス提供確保の観点からも高齢者等の入浴料の減免を行う予定はございません。

 なお、生活困窮世帯等につきましては経済支援を目的に入浴料に応分する助成を検討してまいりたいと考えております。

 続きまして大項目3点目の新型コロナウイルスワクチン任意接種への助成についてお答えいたします。

 新型コロナウイルスワクチン接種については、本年度から65歳以上の高齢者と一定の基礎疾患のある60歳から64歳までが予防接種法において定期接種の対象者とされ、本町におきましては本年10月から町内医療機関等において公費負担のある定期接種を開始しているところであります。

 ご質問の任意接種に対する助成につきましては、十勝管内では現在6町村で助成措置を実施していることを承知しておりますが、基本的には公費負担は予防接種法の定める定期接種と考えており、現状の感染状況等も考慮した上で現時点では任意接種への助成については考えていないところであります。

 以上、大項目3点にわたる答弁とさせていただきます。

○議長(山下清美) 9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) 再質問をさせていただきます。

 初めの大項目1のJRの問題について質問いたします。

 跨線橋対策の一環として清水高校スクールバスの運用を図っておりますが、朝夕の1往復では十分とは言えないと思います。その費用対効果について伺います。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。企画課長。

○企画課長(鈴木 聡) 清水帯広線の費用対効果という点のご質問でございますけれども、現在、議員ご指摘のとおり朝夕1往復の運行となっております。この点につきましては、町単独の補助路線という形で運行しておりますので、現在、利用者も増えてきているところでありますけれども、引き続き利用者の方々の利便性向上というものを目指しながら運営主体であります十勝バスとも協議していきたいと考えております。

○議長(山下清美) 9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) 分かりました。

 10号道路踏切について質問いたします。本当に見ていたら危ないのですよ、歩く人と車が擦れ違うときには。10号道路踏切問題は今後も実現に向けて取り組んでいただきたいと思いますが、再度、お聞きします。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。建設課長。

○建設課長(山田寿彦) 10号道路の踏切拡幅等についてなのですけれども、先程町長の答弁にもあったとおり基本的にJRと協議した中では立体交差での通行に関する前提の協議となっております。

 実際のところ、立体交差はあの地域では無理だと我々も認識しておりますので、拡幅についても協議を進めているところなのですけれども、実際のところ、拡幅にしても立体交差にしても通行止めの期間が長期間になることが予想されます。ましてや費用の面もあるので、そういったことも含めて慎重に検討していきたいと考えております。

 以上です。

○議長(山下清美) 9番、佐藤幸一議員。

○9番(佐藤幸一) 大変苦しいところでありますからよく分かりました。

 最後のコロナウイルスについてお聞きしたいと思います。清水町民の健康と生命を守ってこそ清水の町長です。新型コロナは全国的に広がりを見せております。ぜひ対象となる全町民が接種を受けやすい環境を整えていただきたいと考えますが、再度、お聞きします。

○議長(山下清美) 答弁を求めます。保健福祉課長。

○保健福祉課長(藤田哲也) 私のほうから再質問のほうにご答弁をさせていただきます。

 現在の新型コロナウイルスワクチンにつきましては定期予防接種法ではB類として主たる効果を重症化の予防という点において実施をされているところでございます。

 また、コロナウイルスの定点報告というのがありますけれども、現状では、若干、冬場に北海道も上がっておりますけれども、昨年度の最高潮時から比べれば半分以下というような感染状況という点もございますし、また国が出している定点報告の中では、コロナにかかって入院しますよ、いわゆる重症化しましたよというような方については60歳以上の方が8割以上を占めているということでございます。

 さらに、昨年、令和5年度に行いました臨時特例接種として無料で行った集団接種、それから個別接種、この中では65歳未満の方の接種率というのが16%程度にとどまっているというような接種状況、こういった点を総合的に勘案いたしまして現状の感染状況等の中では公費負担をもって任意接種に対応していくというところについては現状ではないということで町長から答弁があったところでございますのでご理解のほうお願いを申し上げます。

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