令和7年第4回定例会会議録(6月12日_日程第12)

○議長(山下清美) 日程第12、所管事務調査についてを議題とします。

委員会報告書を朗読させます。事務局。

○事務局(宇都宮 学) (委員会報告書 事務局 朗読)

○議長(山下清美) 本件に関して委員長の報告を求めます。

総務産業常任委員会委員長、川上均議員。

○4番(川上均) 今回の報告につきまして、私の方より報告いたします。

今回の調査は記載のとおり、肥料・飼料等の高騰、家畜ふん尿処理の必要性及び再生可能エネルギーとしての、バイオガス利用の可能性を背景に行ったものです。

町内には現在個別型2機、集合型1機の3機のバイオガスプラントが稼働しています。詳細につきましては記載のとおりでございます。

今後の新規プラントの建設は記載のとおり、建設費の高騰や酪農情勢の厳しさから非常に困難な状況であり、また固定価格買取制度のFITから市場価格連動型制度CPへの移行や送電網の容量不足などエネルギー利用の動向は不透明です。

このような状況の中で、町は今後も情報収集を行い、町に見合ったバイオガスプラントを検討し、地域対策やカーボンニュートラルの実現に向けて構想を進める方針です。

総括としまして、家畜ふん尿活用が多岐にわたる可能性を秘めていると認識し、既存施設の補助金終了後の対応、消化液活用の課題がある中、概要をバイオガスプラント普及目標達成のため、循環型農業におけるバイオガスの位置付けをぜひ明確にしてもらって、町が主導して取り組むことを強く求めるものです。以上でございます。

○議長(山下清美) これより質疑を行います。質疑ありませんか。

(「質疑なし」と呼ぶ者あり)

○議長(山下清美) 質疑なしと認めます。

次に厚生文教常任委員会の委員会報告書を朗読させます。事務局。

〇事務局(東野未裕) (委員会報告 事務局 朗読)

○議長(山下清美) 本件に関して、委員長の報告を求めます。

厚生文教常任委員会委員長、田村幸紀議員。

○2番(田村幸紀) 今6月定例会までの閉会中に厚生文教常任委員会が実施した高齢者見守りに関する所管事務調査についてご報告いたします。

内容は事務局朗読のとおりですので要点のみご説明いたします。

見守り活動はご自宅への訪問支援と、外出機会を通じて心身の状況を確認するという2つの側面から定義されており、本町においては保健福祉課と社会福祉協議会が連携し多岐にわたる取り組みを行っておりますが、サービスの提供能力の限界や高齢者自身がサービス利用を敬遠するケース、行政職員が行政職員の人的な限界といった課題を認識することができました。

このような現状を踏まえ先進的な取り組みを進めている池田町の状況を視察してまいりました。池田町は十勝管内で最も高齢化率の高い地域であり、限られた予算の中で知恵をしぼり、単一のサービスだけでは見守りに限界があるとして、より多くの人の目や、高齢者が人と関わる機会を増やす事業を展開されておりました。

注目したのは商業施設の2階に開設された高齢者が楽しく集える場所の活用です。これは買い物ついでに立ち寄るなど高齢者の外出機会を創出し、介護予防や見守り事業に効果を発揮しているとのことでした。また、池田町社会福祉協議会が実施しているICTを活用した見守り実証実験についても説明を受けました。このシステムはセンサーで個人の生活行動を感知し、異変があれば緊急連絡が入るという仕組みでございます。

これらの調査結果を踏まえ、委員会として町への提言をまとめました。

提言要旨は次の3点でございます。

1つ目は、高齢者見守り事業の大きな目的である安全健康の維持、社会的孤立の防止、緊急的対応、生活の質向上、これら4点に向けて限られたマンパワーでそれぞれに適切な手段、割り振り、かつこれらを横展開させながら目的の達成に向けて、再確認するということ。

2つ目、ICT技術を活用した見守りの見守りシステムの導入について早急に検討を始めるということ。他自治体の実証実験などを参考に本町の特性や地域実情に照らし合わせながら、費用対効果も考慮した持続可能な体制を構築すべきであるということ。そして、これらのシステムは人の補完的な役割として単なる安否確認だけではなくて、そこからいられたデータの健康管理の根拠として有効活用し、高齢者福祉全体の増進につなげること。

3つ目、孤独死に限らず、見守り全体の現状把握と対策を強化すること。寂しくない状況をできるだけつくるためにこれからも具体的なデータ把握と分析を行い今後の対策に活かす必要があること。また、行政ができる範囲を見極めつつ、予防活動を強化し、多くの高齢者の外出する機会を創出し、さらに高齢者がサービス利用に抵抗を感じつつある現状に、住民側から啓発活動の強化や柔軟な相談体制の整備を求め、その人手不足を補うために無償ボランティアに加えて有償ボランティア制度の導入を検討し、見守り活動への多くの参加を促すべきであること。以上でございます。

高齢者の皆様が安心して心豊かに生活できるまちを目指し、これらの提言を今後の施策に反映していただきたいと考えております。

以上、厚生文教常任委員会所管事務調査の報告といたします。

〇議長(山下清美) これより質疑を行います。質疑ありませんか。

(「質疑なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(山下清美) 質疑なしと認めます。

各常任委員会の報告は、報告書の通り報告済みといたします。

この情報に関するお問い合わせ先
議会事務局 電話番号:0156-62-3317